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フロイド先輩から、小エビちゃんと海で遊びたいんだけど、と誘われたので、二つ返事をしたのが週半ば。
今日はその「海で遊びたい」の実行日。
オンボロ寮を出た瞬間に照りつける太陽。うん、絶好の海日和。しっかり日焼け止めを塗って、持ち物も確認。水着、タオル、ビーチサンダル、それからお弁当。喜んでくれるといいなぁ、なんて思いながら、足取り軽やかに鏡舎へ向かった。
そこで知らされたのは驚愕の事実。
「え?海ですよね?」
「うん、海」
「オクタヴィネル寮からどうやっていくんですか?」
「ん?この扉から」
「…海?」
「海ん中」
「海中!?!?」
「え?海ってそれ以外何があんの?」
あまりにも当たり前に陸上で生活しているので失念していた。そうだ。この人はウツボの人魚なのだ。海から想像されるのが海中であるのも当然。
「ちょっと勘違いをしていました…でも大丈夫です!えっと、でも呼吸のできる薬は」
「調達済み〜」
さすがはフロイド先輩。抜かりはないらしい。
お手上げです、と苦笑して、とてつもなく不味いそれを喉に一気に流し込み、それから勢いよく着ていた服を脱ぐ。
「!?小エビちゃんなんで脱…って」
「ジャーン!この下にもう着てるんです水着!」
「…んだよ…びっくりしたぁ〜」
「女の子は時間がかかるんですよこういうの。だから大体、行くってわかってる時は下に着込んでるんですー!可愛いでしょ?」
「なるほどねぇ。陸のオンナノコって大変なんだねぇ。で、それちょー可愛い」
「えへへ…ありがとうございます!」
「ビキニっていうんだっけそれ」
「ふふ!そうです、正確にはフレアビキニですね!フロイド先輩と海に行けるの、嬉しくて、新調しました」
にっこりと微笑めば、そういうの反則っていうんじゃねーの、と笑われた。本心ですと言おうとした刹那、そんじゃ行くねとフロイド先輩の胸に抱き留められて、私と先輩は扉に激突したーーと思ったら、その扉をすり抜ける。
閉じた瞳をそっと開くと、眼前に広がっているのはオクタヴィネル寮。
つまりは外側から寮を眺めているということで、ここは海の中ということになる。
隣には、人魚姿のフロイド先輩。
「う、わぁ!!すごい!!」
「すごいって…前にも見たじゃん、アトランティカ博物館にも行ったしぃ」
「あの時はあの時、今は今ですよ!うわぁ…!オクタヴィネル寮ってこんな形してたんですね…え、あれ、モストロ・ラウンジですか!?魚の形してる!!可愛い!!」
「あは、小エビちゃん、稚魚みてぇ」
「む…!稚魚って子供ってことですか!?心外です!」
「ちがうって、かわいーってこと」
「!!」
フロイド先輩が私に対して甘いということは随分前から認識していたが、この蕩けるような笑顔を間近で見せられて、胸をときめかせない女がこの世に存在するのだろうか。否。いないと断言できる。
普段があの緩い感じなのだ。こんなの、フロイド先輩の方が反則だ。私は間違っていない。
「さーて、このままここにいてもいいけどぉ、せっかくだからこの辺案内してあげようかなーって思ってんの。どう?」
「いいんですかっ!!お願いします!!」
「ふは!小エビちゃんってほんと」
「え、!」
かーわい
その言葉につられて先輩の方に顔を向けたその一瞬を狙って、唇を攫われる。触れるだけのそれだったけど、私の心を奪っていくには十分な優しいキスに、きゅぅぅんと心臓が鳴いた。
「じゃ、小エビ姫一名ご案内〜。まずは海底コンサートへレッツゴー」
「わ!」
「こっち〜」
手を引かれて、そのまま海中散歩と洒落込む。
海底では至る所で音楽祭が開かれているようで、あっちへフラフラこっちへフラフラと素敵な音色を耳にしながら、星形のアイスキャンディーを食べたり、色とりどりの金平糖が散らされたドリンクを飲んだり、それは楽しい時間を過ごした。
「どぉ〜?海の中もなかなか悪くないでしょ〜?」
「はい!もともと海を眺めるのは好きでしたけど、こうやって自由に泳ぐ?歩く?漂う?…なんて言ったらいいのかわからないですがとっても楽しいです!」
「よかった〜、それでさぁ、小エビちゃん、」
「はい?」
「オレ…」
フロイド先輩と繋いでいた手を軸に引き寄せられて、その腕に抱かれそうになった、瞬間だった。ごぽ、と身近にあった岩の隙間から不思議な音がした。
「?」
「っやべ!小エビちゃんこっち!!早く!」
「え、ぅ、わ!!!!」
「っち…!!」
ぐわん
一瞬、何が起こったか理解ができなかった。そのくらい強い力で、海がかき回されたのもあっという間。気づいた時には、私とフロイド先輩は海面近くまで押し上げられていて、夕陽の朱色が瞳を焦がす。
「ッハ…!!」
「小エビちゃん、大丈夫?!」
「ふは、ぁ、なんとかっ…!息吸えるの忘れて、息止めてました…あはは…」
「ごめんね…あのへん、渦が発生しやすいの忘れてたぁ」
「海中でも渦ってできるんですね…!知りませんでした…!一つ賢くなったなぁ」
「今度から気を付…っ!」
「?」
「こ、こえ、小エ、」
「え?、わ!!」
突然、ギュ〜!とフロイド先輩の胸に締め上げ、もとい、抱きしめられて、一体何が起こったのかと思ったが、そのまますごいスピードで泳がれているが、これはスピードの問題ではない。変な違和感がする。なんだろう。胸のあたりがスースーするような。とても開放的で…開放的?、とそこまで考えて、あることに気付いてしまった。
フロイド先輩の肌、私の肌が、どう考えてもおかしいくらいにペッタリと張り付いている。なぜ?なぜこんなに肌の感触がするんだろう。確かにセパレートタイプのビキニを身につけて海に出てきたが、それにしたって布の感触が全くないのはおかしい。おかしいのだ。
フロイド先輩にきつく抱きしめられているせいで、私は自分の身体を確認する術もないが、これはほぼ確信に近い考え。
「あの、ふ、フロイド、先輩、つかぬことをお聞きしますが、も、もしかして私の水着っ」
「あーーーえーーと…」
「っ!!?!やっぱりないんですね?!いやぁああああ!!」
「暴れないで小エビちゃん!今、今連れてくから!」
「どこにですかっ!!こんな!!裸みたいな!!私を!!どこに!!」
「あーもう!!海の中にだってオンナノコの下着ショップあんだよ!大丈夫だから!変なことはしねぇって!落ち着いて!!」
暴れる私と焦るフロイド先輩。
側から見たらすごい組み合わせだったろうが、よくあることなのか、ショップのお姉さんはとても親切で、すぐに一枚のブラトップを渡された。
そのまま試着室に連れて行かれた私は、お姉さんにウインク付きで一言「彼氏、いい子だね!」と告げられて、別の意味で顔を真っ赤にしてしまったのは言うまでもない。
ピッタリサイズだったそれは、貝殻の形をベースにした可愛らしいもので、色も見繕ってくれたのか、下の水着とも相性が良かった。
試着室から顔を覗かせて、フロイド先輩、と小さく呼べば、なぁにと笑ってくれる。
「さっきはごめんなさい…」
「んー全然。てかごめんね。気づけなかったから。あと、その、こっちこそ…見て、ごめん」
「っ…あ、アクシデント、なので、忘れます!フロイド先輩も忘れてくださいっ!!」
「それは、無理〜!で、それもちょー似合ってる!か〜わいいねぇ〜」
「先輩が選んでくれたから、当然ですね…!あ…でもこれおいくら」
「いーのいーの。オレがプレゼントしてあげる。オネーサーンこれ買いまぁす」
あっ、えっ、と戸惑いの声を上げている間に、あれよあれよとお会計を済まされて、ありがとうございましたー!とお見送りされてしまった。
再び二人、海の中。
今度は手を繋いで、ではなく、フロイド先輩に抱えられるようにして、海の中をふわりふわりと進んでいく。今は何時ごろなんだろう。さっき海面近くで見たのは夕陽だったから、今はもうきっと星が瞬き始めている頃かもしれない。
気持ちの良い波に揺られながら、そんなことを取り留めなく考えていると、フロイド先輩が「あのさー」と声をかけてきた。
「?どうしました?」
「そろそろ帰る時間なんだけどぉ」
「あ、やっぱりですか。さっきもう陽が落ちかけてましたもんね。遅くまですみません、先輩」
「いや、そうじゃなくて…」
目線の先に、オクタヴィネル寮が見えてきた。
知らない間にきちんと戻ってきているあたり、先輩はさすが紳士だなと思う。
しかしながら、濁されたままの言葉尻にクエスチョンマークを返したら、ぽそりと呟かれた言葉に、目を見張った。
「あのさー…小エビ姫を、このままオレの部屋、連れていきたいんだけどぉ」
「!!」
「きてくれるー?」
「…それは…そう言う、お誘い、ですか…?」
「まぁ、そう、かな…」
寮への入り口はどんどん近づいてくる。
私の返事を待つのは、垂れ目の綺麗なオッドアイ。
「どう?」
「あの、先輩。一つ提案があるんです」
「なに?」
「さっきは渦のせいで脱げてしまった水着なんですけど」
『今度は先輩に脱がせて欲しいな、って、思ってました。』そんなふうに告げたら、少し顔を赤らめて『ダイタンなオンナノコ、オレは好きだよ〜』と、嬉しそうに笑ってくれた。
今日はその「海で遊びたい」の実行日。
オンボロ寮を出た瞬間に照りつける太陽。うん、絶好の海日和。しっかり日焼け止めを塗って、持ち物も確認。水着、タオル、ビーチサンダル、それからお弁当。喜んでくれるといいなぁ、なんて思いながら、足取り軽やかに鏡舎へ向かった。
そこで知らされたのは驚愕の事実。
「え?海ですよね?」
「うん、海」
「オクタヴィネル寮からどうやっていくんですか?」
「ん?この扉から」
「…海?」
「海ん中」
「海中!?!?」
「え?海ってそれ以外何があんの?」
あまりにも当たり前に陸上で生活しているので失念していた。そうだ。この人はウツボの人魚なのだ。海から想像されるのが海中であるのも当然。
「ちょっと勘違いをしていました…でも大丈夫です!えっと、でも呼吸のできる薬は」
「調達済み〜」
さすがはフロイド先輩。抜かりはないらしい。
お手上げです、と苦笑して、とてつもなく不味いそれを喉に一気に流し込み、それから勢いよく着ていた服を脱ぐ。
「!?小エビちゃんなんで脱…って」
「ジャーン!この下にもう着てるんです水着!」
「…んだよ…びっくりしたぁ〜」
「女の子は時間がかかるんですよこういうの。だから大体、行くってわかってる時は下に着込んでるんですー!可愛いでしょ?」
「なるほどねぇ。陸のオンナノコって大変なんだねぇ。で、それちょー可愛い」
「えへへ…ありがとうございます!」
「ビキニっていうんだっけそれ」
「ふふ!そうです、正確にはフレアビキニですね!フロイド先輩と海に行けるの、嬉しくて、新調しました」
にっこりと微笑めば、そういうの反則っていうんじゃねーの、と笑われた。本心ですと言おうとした刹那、そんじゃ行くねとフロイド先輩の胸に抱き留められて、私と先輩は扉に激突したーーと思ったら、その扉をすり抜ける。
閉じた瞳をそっと開くと、眼前に広がっているのはオクタヴィネル寮。
つまりは外側から寮を眺めているということで、ここは海の中ということになる。
隣には、人魚姿のフロイド先輩。
「う、わぁ!!すごい!!」
「すごいって…前にも見たじゃん、アトランティカ博物館にも行ったしぃ」
「あの時はあの時、今は今ですよ!うわぁ…!オクタヴィネル寮ってこんな形してたんですね…え、あれ、モストロ・ラウンジですか!?魚の形してる!!可愛い!!」
「あは、小エビちゃん、稚魚みてぇ」
「む…!稚魚って子供ってことですか!?心外です!」
「ちがうって、かわいーってこと」
「!!」
フロイド先輩が私に対して甘いということは随分前から認識していたが、この蕩けるような笑顔を間近で見せられて、胸をときめかせない女がこの世に存在するのだろうか。否。いないと断言できる。
普段があの緩い感じなのだ。こんなの、フロイド先輩の方が反則だ。私は間違っていない。
「さーて、このままここにいてもいいけどぉ、せっかくだからこの辺案内してあげようかなーって思ってんの。どう?」
「いいんですかっ!!お願いします!!」
「ふは!小エビちゃんってほんと」
「え、!」
かーわい
その言葉につられて先輩の方に顔を向けたその一瞬を狙って、唇を攫われる。触れるだけのそれだったけど、私の心を奪っていくには十分な優しいキスに、きゅぅぅんと心臓が鳴いた。
「じゃ、小エビ姫一名ご案内〜。まずは海底コンサートへレッツゴー」
「わ!」
「こっち〜」
手を引かれて、そのまま海中散歩と洒落込む。
海底では至る所で音楽祭が開かれているようで、あっちへフラフラこっちへフラフラと素敵な音色を耳にしながら、星形のアイスキャンディーを食べたり、色とりどりの金平糖が散らされたドリンクを飲んだり、それは楽しい時間を過ごした。
「どぉ〜?海の中もなかなか悪くないでしょ〜?」
「はい!もともと海を眺めるのは好きでしたけど、こうやって自由に泳ぐ?歩く?漂う?…なんて言ったらいいのかわからないですがとっても楽しいです!」
「よかった〜、それでさぁ、小エビちゃん、」
「はい?」
「オレ…」
フロイド先輩と繋いでいた手を軸に引き寄せられて、その腕に抱かれそうになった、瞬間だった。ごぽ、と身近にあった岩の隙間から不思議な音がした。
「?」
「っやべ!小エビちゃんこっち!!早く!」
「え、ぅ、わ!!!!」
「っち…!!」
ぐわん
一瞬、何が起こったか理解ができなかった。そのくらい強い力で、海がかき回されたのもあっという間。気づいた時には、私とフロイド先輩は海面近くまで押し上げられていて、夕陽の朱色が瞳を焦がす。
「ッハ…!!」
「小エビちゃん、大丈夫?!」
「ふは、ぁ、なんとかっ…!息吸えるの忘れて、息止めてました…あはは…」
「ごめんね…あのへん、渦が発生しやすいの忘れてたぁ」
「海中でも渦ってできるんですね…!知りませんでした…!一つ賢くなったなぁ」
「今度から気を付…っ!」
「?」
「こ、こえ、小エ、」
「え?、わ!!」
突然、ギュ〜!とフロイド先輩の胸に締め上げ、もとい、抱きしめられて、一体何が起こったのかと思ったが、そのまますごいスピードで泳がれているが、これはスピードの問題ではない。変な違和感がする。なんだろう。胸のあたりがスースーするような。とても開放的で…開放的?、とそこまで考えて、あることに気付いてしまった。
フロイド先輩の肌、私の肌が、どう考えてもおかしいくらいにペッタリと張り付いている。なぜ?なぜこんなに肌の感触がするんだろう。確かにセパレートタイプのビキニを身につけて海に出てきたが、それにしたって布の感触が全くないのはおかしい。おかしいのだ。
フロイド先輩にきつく抱きしめられているせいで、私は自分の身体を確認する術もないが、これはほぼ確信に近い考え。
「あの、ふ、フロイド、先輩、つかぬことをお聞きしますが、も、もしかして私の水着っ」
「あーーーえーーと…」
「っ!!?!やっぱりないんですね?!いやぁああああ!!」
「暴れないで小エビちゃん!今、今連れてくから!」
「どこにですかっ!!こんな!!裸みたいな!!私を!!どこに!!」
「あーもう!!海の中にだってオンナノコの下着ショップあんだよ!大丈夫だから!変なことはしねぇって!落ち着いて!!」
暴れる私と焦るフロイド先輩。
側から見たらすごい組み合わせだったろうが、よくあることなのか、ショップのお姉さんはとても親切で、すぐに一枚のブラトップを渡された。
そのまま試着室に連れて行かれた私は、お姉さんにウインク付きで一言「彼氏、いい子だね!」と告げられて、別の意味で顔を真っ赤にしてしまったのは言うまでもない。
ピッタリサイズだったそれは、貝殻の形をベースにした可愛らしいもので、色も見繕ってくれたのか、下の水着とも相性が良かった。
試着室から顔を覗かせて、フロイド先輩、と小さく呼べば、なぁにと笑ってくれる。
「さっきはごめんなさい…」
「んー全然。てかごめんね。気づけなかったから。あと、その、こっちこそ…見て、ごめん」
「っ…あ、アクシデント、なので、忘れます!フロイド先輩も忘れてくださいっ!!」
「それは、無理〜!で、それもちょー似合ってる!か〜わいいねぇ〜」
「先輩が選んでくれたから、当然ですね…!あ…でもこれおいくら」
「いーのいーの。オレがプレゼントしてあげる。オネーサーンこれ買いまぁす」
あっ、えっ、と戸惑いの声を上げている間に、あれよあれよとお会計を済まされて、ありがとうございましたー!とお見送りされてしまった。
再び二人、海の中。
今度は手を繋いで、ではなく、フロイド先輩に抱えられるようにして、海の中をふわりふわりと進んでいく。今は何時ごろなんだろう。さっき海面近くで見たのは夕陽だったから、今はもうきっと星が瞬き始めている頃かもしれない。
気持ちの良い波に揺られながら、そんなことを取り留めなく考えていると、フロイド先輩が「あのさー」と声をかけてきた。
「?どうしました?」
「そろそろ帰る時間なんだけどぉ」
「あ、やっぱりですか。さっきもう陽が落ちかけてましたもんね。遅くまですみません、先輩」
「いや、そうじゃなくて…」
目線の先に、オクタヴィネル寮が見えてきた。
知らない間にきちんと戻ってきているあたり、先輩はさすが紳士だなと思う。
しかしながら、濁されたままの言葉尻にクエスチョンマークを返したら、ぽそりと呟かれた言葉に、目を見張った。
「あのさー…小エビ姫を、このままオレの部屋、連れていきたいんだけどぉ」
「!!」
「きてくれるー?」
「…それは…そう言う、お誘い、ですか…?」
「まぁ、そう、かな…」
寮への入り口はどんどん近づいてくる。
私の返事を待つのは、垂れ目の綺麗なオッドアイ。
「どう?」
「あの、先輩。一つ提案があるんです」
「なに?」
「さっきは渦のせいで脱げてしまった水着なんですけど」
『今度は先輩に脱がせて欲しいな、って、思ってました。』そんなふうに告げたら、少し顔を赤らめて『ダイタンなオンナノコ、オレは好きだよ〜』と、嬉しそうに笑ってくれた。