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Jade
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「お願いします。」
『嫌ですよ!』
「僕がこんなに真摯に頼んでいるのに、ですか?」
『だ、だって、こんな…』
「普通のシャツじゃないですか。あなたはひどい人ですね…しくしく」
『わ、私はその泣き真似には騙されませんからね!』
この押し問答はいつまで続くのだろうか。
私の手に握られたそれは、ただの真っ白いシャツ。それは間違いない。
間違いないのだけれど、やはりその言い方は間違いなのだ。
それはなんでかって。
だってそれは多分、ジェイド先輩が、さっきまできていたシャツなのだ。
肌を重ねて愛を囁き合っていたのは、ほんの数十分前のことだ。
情事に一区切りついたところで、シャワーを浴びようということになった。
普段なら否が応でもシャワールームについてくるジェイド先輩だが、今日に限って、お先にどうぞと私を促した。
ベッドに横になったままの先輩と
布団で身体を隠してはいても起き上がっている私。
普段は見下ろされてばかりだから、なんだか新鮮で、答えることも忘れてその瞳をじっと見つめてしまった。
「あなた…そんなに見つめないでください。恥ずかしくなってしまいます」
眉尻を下げて、困ったように笑うジェイド先輩は、全くそんなことないだろうが、そう言ってから上半身を起こした。
あっという間に私の方が目線を上に向ける側になる。
いつも手袋に隠れていて見えない、すべすべした長い指と手のひらで私の頬を一撫でしてから唇に触れるだけのキスを落とした。
『んっ、』
「ン…ほら、でないともう一度抱いてしまいますよ?」
『!!っ…わ、っかりました…先にお借りしますね!だから、ジェイド先輩はあっちを向いていてください!』
今まで自分が使っていた枕をその整った顔に押し付けてやると、今度こそ本格的に笑い始めた先輩は、押し付けられた枕を手にとって「わかりました、見たりしませんから安心して行ってください」という。
なんだか裸でいることを気にしているこちらがおかしいみたいに、恥ずかしくてたまらなくなって「絶対ですよ!」と言って、床に散らばっていた自分の服をパッと集めてできる限り身体を隠しながらシャワールームへ駆け込んだ。
バタン!と扉が閉まった音を聞いて、ジェイド先輩がニヤリと笑ったのを、私が知ることはなかったのだ。
暖かいシャワーを浴びながら、小さく、キィ、と鳴った音に気づくこともなくそれから数分。
良い気分だなぁ〜と鼻歌交じりにシャワーを終えて。
『ジェイド先輩!?』
その事実に驚愕した私は、タオルを巻いただけの状態でシャワールームから顔を出し、わなわなと震えた。
「おや、どうしたんですか?そんな官能的な姿で。もう一度します?」
『違いますよ!!』
「ではどうしました?」
『私のっ!私の服を返してください!』
「おや。僕のシャツではいけませんか?」
『シャツ1枚でどうしろっていうんですか!』
「僕の大きさとあなたの大きさを比較すれば…問題はないかと思いますが?」
『どの口がそんなことを!!無理ですよ!!だって、し、下着もないのに!!』
私の手に握られているのは、たった一枚の白いティーシャツ。
それはまごうことなく、ジェイド先輩のものだった。
私がかき集めてシャワールームに持っていった服は、いつの間にかどこかへ持ち去られていたようで、タオルの上に置かれていたのはこのシャツ一枚。
いくら、いくら体の関係がある間柄といっても、こんなもの一枚で好きな相手の前で過ごせるほど私の心は鈍感ではなかった。
ただし、私が何を言おうとも、仕掛けた当の本人は、いい笑顔を返してくるだけで会話はずっと平行線だ。
「いいじゃないですか。隠れますよ、その大きさなら。」
『そういう問題じゃ…』
「僕、彼シャツというのに憧れを抱いているんです。なので、お願いします」
『い、いや…あの…それは…』
そして、冒頭の会話に戻るわけだ。
「お願いします。」
『嫌ですよ!』
その言葉のキャッチボールが続いている。
そろそろ温まった体も冷めてきてしまった。
「僕がこんなに真摯に頼んでいるのに、ですか?」
『だ、だって、こんな…』
「普通のシャツじゃないですか」
『男性からしたら普通かもしれませんが、そ、それは、下着もなしに着るものじゃ、ありませ…ッツくし!』
「いけません、このままでは風邪をひいてしまいます。ほら早く」
『えっ、わ、ちょ!!』
私の手からそのシャツを奪い取り、さらに流れるような速さでバスタオルを剥がれたのもつかの間、ずぽ、とそのシャツに首を通された。
そのさばき方を見れば、逃げ道こそ残されていないものの、なんだかんだ会話中もこちらの意思を組んで手加減してくれていたのかとも思わなくもない。
が、結局着せられてしまったそれは、思った通り、お尻が隠れるのもギリギリなら、大きすぎるせいで首回りの隙間から私の素肌は丸見え。
恥ずかしさにシャツの前を必死で引っ張れば、白シャツに乳首が浮き出てしまい、如何しようもない。
『〜〜〜っ…!!』
出せる言葉も声もなく、羞恥に身体を震わせるしかない私は、それでもありったけの目力でジェイド先輩を睨み付けると、予想外にも先輩は顔を手で覆って目を見開いていた。
「っ…これは…」
『?…先輩?』
「なるほど…これはいい」
『へ、わ!?』
スッ、と腕が伸びてきたと気づいた時には、すでに遅し。
私の身体はいとも簡単に持ち上げられて、背中に感じたスプリング。
そこはまたベッドの上だった。
『っ!』
「…はぁ…思った以上に、彼シャツというのは、そそりますね」
『は!?ちょ、あの、私、今シャワーを浴びて、ンァ!』
「釣れないこと言わないでください…」
『ちょ…んっ、ぁ…!』
せっかく着せてもらったシャツなのに、その上から、寸分も違わず胸の先端に吸い付かれて甘い声があがってしまう。
ぢゅ、チュゥ、と吸われ、舐められ、転がされてしまっては、抵抗も虚しく、シャツが先輩の唾液で薄く透けてきてしまった。
片手で私の両手首を頭の上に押さえつけ、もう片方は、その間も、怪しく私の身体を撫でていて。
喘ぐしかない私は、頭の一部、どうにか保っていた少しの理性で、あぁこれはシャワーを浴びた意味がなくなりそうだと結論づけた。
「僕の服を着て喘ぐあなたが…こんなにイイモノだとは思いませんでしたよ」
『も…ジェイド先輩、こうなることわかってて…やったでしょう…!』
「いいえ、興味本位です」
『興味がある時点でそうじゃないですか、っァ…!!』
「そうやって、ひどいことを言っていると、いじめてしまいますよ?」
いつの間にか解かれていた両手。それを握っていた手が、今度はスルリとシャツの裾から入ってきて、私の太ももから腹を撫でていく。
その程度の刺激ではどうにもならないものの、つい先ほどまでされていたことは身体がしっかり覚えており、反応するのは止められない。
『ジェイド先輩の変態…!!』
「あなたを目の前にしたら仕方ないでしょう」
『〜っもう!!知りません!』
「この状況で知りません、と言われましても…では、僕の好きなようにいただかせてもらいましょうか」
『、な、っんぅ、ンン…ッ!?』
「、んッ、は、んん…」
身体を這う熱に浮かされて。
もう一度、からは逃げられない。
『嫌ですよ!』
「僕がこんなに真摯に頼んでいるのに、ですか?」
『だ、だって、こんな…』
「普通のシャツじゃないですか。あなたはひどい人ですね…しくしく」
『わ、私はその泣き真似には騙されませんからね!』
この押し問答はいつまで続くのだろうか。
私の手に握られたそれは、ただの真っ白いシャツ。それは間違いない。
間違いないのだけれど、やはりその言い方は間違いなのだ。
それはなんでかって。
だってそれは多分、ジェイド先輩が、さっきまできていたシャツなのだ。
肌を重ねて愛を囁き合っていたのは、ほんの数十分前のことだ。
情事に一区切りついたところで、シャワーを浴びようということになった。
普段なら否が応でもシャワールームについてくるジェイド先輩だが、今日に限って、お先にどうぞと私を促した。
ベッドに横になったままの先輩と
布団で身体を隠してはいても起き上がっている私。
普段は見下ろされてばかりだから、なんだか新鮮で、答えることも忘れてその瞳をじっと見つめてしまった。
「あなた…そんなに見つめないでください。恥ずかしくなってしまいます」
眉尻を下げて、困ったように笑うジェイド先輩は、全くそんなことないだろうが、そう言ってから上半身を起こした。
あっという間に私の方が目線を上に向ける側になる。
いつも手袋に隠れていて見えない、すべすべした長い指と手のひらで私の頬を一撫でしてから唇に触れるだけのキスを落とした。
『んっ、』
「ン…ほら、でないともう一度抱いてしまいますよ?」
『!!っ…わ、っかりました…先にお借りしますね!だから、ジェイド先輩はあっちを向いていてください!』
今まで自分が使っていた枕をその整った顔に押し付けてやると、今度こそ本格的に笑い始めた先輩は、押し付けられた枕を手にとって「わかりました、見たりしませんから安心して行ってください」という。
なんだか裸でいることを気にしているこちらがおかしいみたいに、恥ずかしくてたまらなくなって「絶対ですよ!」と言って、床に散らばっていた自分の服をパッと集めてできる限り身体を隠しながらシャワールームへ駆け込んだ。
バタン!と扉が閉まった音を聞いて、ジェイド先輩がニヤリと笑ったのを、私が知ることはなかったのだ。
暖かいシャワーを浴びながら、小さく、キィ、と鳴った音に気づくこともなくそれから数分。
良い気分だなぁ〜と鼻歌交じりにシャワーを終えて。
『ジェイド先輩!?』
その事実に驚愕した私は、タオルを巻いただけの状態でシャワールームから顔を出し、わなわなと震えた。
「おや、どうしたんですか?そんな官能的な姿で。もう一度します?」
『違いますよ!!』
「ではどうしました?」
『私のっ!私の服を返してください!』
「おや。僕のシャツではいけませんか?」
『シャツ1枚でどうしろっていうんですか!』
「僕の大きさとあなたの大きさを比較すれば…問題はないかと思いますが?」
『どの口がそんなことを!!無理ですよ!!だって、し、下着もないのに!!』
私の手に握られているのは、たった一枚の白いティーシャツ。
それはまごうことなく、ジェイド先輩のものだった。
私がかき集めてシャワールームに持っていった服は、いつの間にかどこかへ持ち去られていたようで、タオルの上に置かれていたのはこのシャツ一枚。
いくら、いくら体の関係がある間柄といっても、こんなもの一枚で好きな相手の前で過ごせるほど私の心は鈍感ではなかった。
ただし、私が何を言おうとも、仕掛けた当の本人は、いい笑顔を返してくるだけで会話はずっと平行線だ。
「いいじゃないですか。隠れますよ、その大きさなら。」
『そういう問題じゃ…』
「僕、彼シャツというのに憧れを抱いているんです。なので、お願いします」
『い、いや…あの…それは…』
そして、冒頭の会話に戻るわけだ。
「お願いします。」
『嫌ですよ!』
その言葉のキャッチボールが続いている。
そろそろ温まった体も冷めてきてしまった。
「僕がこんなに真摯に頼んでいるのに、ですか?」
『だ、だって、こんな…』
「普通のシャツじゃないですか」
『男性からしたら普通かもしれませんが、そ、それは、下着もなしに着るものじゃ、ありませ…ッツくし!』
「いけません、このままでは風邪をひいてしまいます。ほら早く」
『えっ、わ、ちょ!!』
私の手からそのシャツを奪い取り、さらに流れるような速さでバスタオルを剥がれたのもつかの間、ずぽ、とそのシャツに首を通された。
そのさばき方を見れば、逃げ道こそ残されていないものの、なんだかんだ会話中もこちらの意思を組んで手加減してくれていたのかとも思わなくもない。
が、結局着せられてしまったそれは、思った通り、お尻が隠れるのもギリギリなら、大きすぎるせいで首回りの隙間から私の素肌は丸見え。
恥ずかしさにシャツの前を必死で引っ張れば、白シャツに乳首が浮き出てしまい、如何しようもない。
『〜〜〜っ…!!』
出せる言葉も声もなく、羞恥に身体を震わせるしかない私は、それでもありったけの目力でジェイド先輩を睨み付けると、予想外にも先輩は顔を手で覆って目を見開いていた。
「っ…これは…」
『?…先輩?』
「なるほど…これはいい」
『へ、わ!?』
スッ、と腕が伸びてきたと気づいた時には、すでに遅し。
私の身体はいとも簡単に持ち上げられて、背中に感じたスプリング。
そこはまたベッドの上だった。
『っ!』
「…はぁ…思った以上に、彼シャツというのは、そそりますね」
『は!?ちょ、あの、私、今シャワーを浴びて、ンァ!』
「釣れないこと言わないでください…」
『ちょ…んっ、ぁ…!』
せっかく着せてもらったシャツなのに、その上から、寸分も違わず胸の先端に吸い付かれて甘い声があがってしまう。
ぢゅ、チュゥ、と吸われ、舐められ、転がされてしまっては、抵抗も虚しく、シャツが先輩の唾液で薄く透けてきてしまった。
片手で私の両手首を頭の上に押さえつけ、もう片方は、その間も、怪しく私の身体を撫でていて。
喘ぐしかない私は、頭の一部、どうにか保っていた少しの理性で、あぁこれはシャワーを浴びた意味がなくなりそうだと結論づけた。
「僕の服を着て喘ぐあなたが…こんなにイイモノだとは思いませんでしたよ」
『も…ジェイド先輩、こうなることわかってて…やったでしょう…!』
「いいえ、興味本位です」
『興味がある時点でそうじゃないですか、っァ…!!』
「そうやって、ひどいことを言っていると、いじめてしまいますよ?」
いつの間にか解かれていた両手。それを握っていた手が、今度はスルリとシャツの裾から入ってきて、私の太ももから腹を撫でていく。
その程度の刺激ではどうにもならないものの、つい先ほどまでされていたことは身体がしっかり覚えており、反応するのは止められない。
『ジェイド先輩の変態…!!』
「あなたを目の前にしたら仕方ないでしょう」
『〜っもう!!知りません!』
「この状況で知りません、と言われましても…では、僕の好きなようにいただかせてもらいましょうか」
『、な、っんぅ、ンン…ッ!?』
「、んッ、は、んん…」
身体を這う熱に浮かされて。
もう一度、からは逃げられない。