名前変換は小説によってあったりなかったりします。
庭球
名前変換設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は一般公開日。
午前中と午後に二回公演をするうちのクラスだけど、午前の部はなんなく終了。
客入りもまずまずだった。
案の定、ブン太と仁王が出ていたときは黄色い歓声がすごかったけど。(仁王なんかリップサービスじゃ、とか言って、装飾のバラ投げ始めるし。)
……その仁王とは、昨日のこともあって、結局口を聞いていない。
なんで、とか、そんなこと考えても結局意味は見出だせない。
『柳!』
「……きたか。3分18秒の遅刻だぞ。」
『いつもながら細かいなぁ』
「いつもみたいに仕事が終わらなかったらどうする。小夏のせいにするぞ。」
『う…大人しくする…よ…うんたぶん。』
「俺たちは審査員であり、観客ではない。立ち止まって見るのは禁止だ。お前はすぐにチョロチョロいなくなるクセがあるからな。気をつけろ。」
『オッケーです隊長!』
ビシッと敬礼してみるが
「それが信用できればいいんだがな。いっそのことロープでくくっておきたいくらいだぞ。」
『…珍獣みたいに言わないでくれる?とりあえず私、女。』
「なら少しでも女らしくすることだな。」
子どもを諭すように頭にポンポンと手をやられた。
身長的に仕方ないことはわかる…けどっ!
『いっつもそうやってっ!ちゃんと仕事はするよ!』
「ふっ…じゃあ今日はその働きに期待するとしよう。」
瞬間、柳のキリとした顔が崩れる。
柳はあたしの前ではよく笑う。
笑うという表現はおかしい気もするけど…柔らかい顔をになる。
こんな表情を見れるのはあたしだけだと自負してるから。
仕方ないなと言われようが、からかわれようが。
素直に嬉しい。
「とりあえず、教室で出し物をしないクラスからまわるぞ。」
『イエッサ―!』
*
うちの学校では、学園祭での客入りや教室の装飾、掃除なんかを総合的に評価して学年順位がつけられる。
一位を狙うクラスも少なくはなく、意外に盛り上がる要素の一つだった。
ちなみに審査員は生徒会役員と各委員会長だ。
係決めの日、柳にせっかくなら一緒にやろう、と先手を打った結果が今日に結び付いていた。
柳と一緒ならちゃんと仕事終わりそうだし。
審査も公平にできそうだ。
《うんっ!我ながらいい選択をしたぞっ》
柳の隣を歩きながら小さくガッツポーズをした。
いくつかクラスを回っていて、中庭の辺りに辿り着いたとき。
柳と話をしていて忘れたと思ったのに
昨日の場面がフラッシュバックした。
思わず目を伏せた。
柳の前では、ちょっとの動作も気が抜けないってわかっていたのに。
「どうか、したのか」
『あっ!うぅん!ちょっと疲れただけ!』
「嘘だな?」
『…』
「お前は嘘が下手だと、何度言えばわかるんだ?素直になればよいのに。」
『素直になれば…か。素直になったら王子様は現れるかな柳?』
「…王子様?」
さすがの柳も、あたしのどうしようもない脳ミソには着いてこれないらしい。
訝しげな顔をして問う。
「王子様…とは」
『私を想ってくれる人』
「…それなら回りにもたくさんいるだろう?」
『そういうのじゃなくて…っ!』
「……はぁ…仁王と何かあったな?」
『!!!?』
え?
なんでそんなに的確に…
「……すまないな…」
『へ?』
柳がなんで謝ってるの?
意味がわからない。
「仁王のことは、おそらく俺たちが発端だ。お前を傷つける結果になってしまったようだ…すまない。」
『え?ちょっと、ごめ…頭がついてかな…え?』
仁王が柳のせい?
柳の言葉を反芻する。
‘俺たち’
柳は今たしかに俺たちって言った。
『俺たち?』
「俺と、精市だ。」
『精、市』
「そうだ。精市から賭け事の話は聞いた。そしてお前の相手の目星をつけたいと言う精市に、俺は協力した。お前を悲しませるような結果になるとまで、予測できなかった。だから…すまない。」
五月蝿かったはずの校内から音が消えた。
響くのは、ただ、私の心臓の音だけ。
『…詳しく…続き』
「俺は精市に言った。お前が相手にする男子はおそらくテニス部員だけだと。それはお前の三年の行動を観察していて容易に予測できた。」
やけに柳の声が大きく聞こえた。
「俺は考えた。精市が気づかないとなると、他クラスに相手がいるとは考えにくい。廊下を歩けば、おのずと目に入るからな。とすれば相手は同じクラスの丸井か仁王になるだろう。」
『……』
「そして昨日だ。舞台を見ていて、丸井のほうが確率が高いと踏んだ精市は、仁王に聞いたんだ。」
『何を』
「丸井と小夏は付き合ってるのかと」
なるほど、それで合点がついた。
仁王の言動はそこで繋がっていたんだ。
アイツはペテン師だから本位は定かでないけど、仁王がもしあたしに気があったとしたら、あたしは仁王を傷つけたことになる。
『そっ、か』
「だから、お前の様子がおかしいなら、マズイと思っていた。」
『あたし』
「……」
『あたしも傷ついたけど…』
「あぁ」
『それ以上に仁王を傷つけたかもしれない』
俯くあたしの頭の上を柳の手がすべる。
「お前は優しいな。自分より相手の気持ちを尊重できる。」
頷くだけで精一杯、目頭が熱い私を励ます柳の手が優しいかった。
「蓮二?」
「ん…あぁ、貞治か。」
「あ。小夏センパイも。」
「小夏ちゃん?」
聞き覚えのある声に反応して上を向くと、そこには青学の乾君、不二君、越前君がいた。
「お邪魔だったか蓮二?」
「そんなことはないぞ貞治。小夏は手のかかる娘のようなものだ。それに今回は俺が悪かった。」
『娘って……』
「ちわッス」
「こんにちは」
『不二君、越前君こんにちは。……なんか不思議な組み合わせだね。』
「センパイ、呼び方。」
『あ』
「リョーマでいいって言ったじゃないスか。」
『ごめんごめん。つい』
笑って答えたら、不二君に介入された。
「いつからそんなに仲良くなったの越前」
「…目、開かないで下さいよ不二センパイ…」
『怖いってマジで…!!』
「だって、ねぇ?じゃあ僕のことも周助ってよ『無理』なんで」
『いや、同い年の男の子をこの歳になって名前呼びできないでしょ!付き合ってるみたいじゃん』
ニヤと笑う不二君と少し不機嫌な顔をしたリョーマ。
わけがわからないあたし。
すると乾君が言った。
「…遠回しに越前をフッたな玖渚。」
「前言撤回しなければならんな。お前は鈍感かもしれん。」
『え…え!!?あたし今なんか悪いこと言った!?リョーマ!ごめんねリョーマ!』
「小夏センパイ…謝られると、余計……でもイイッス…俺、不二先輩に負けてるなんて思ってないッスから。」
『????…よ、よくわからないけど、リョーマ!好きよ!』
赤也と同じだけれど、リョーマはかわいいかわいい後輩だ。どれだけ突っ張っていようとも、それにはかわりない。
ギュッとリョーマを抱きしめてあげると、リョーマも頑張ってあたしを抱きしめてくれて、嬉しかった。
「越前…あとで試合しようか!」
「今なら勝てる気がするッス!」
「じゃあ負けた方にはペナ「「いらない(ッス)から」」…そうか」
「いい加減に味の改良をしたらどうだ貞治?」
「蓮二がそう言うなら考えてみるか。」
あたしと柳は菊丸を探していたという三人と別れ、また審査を始めた。
時刻はすでにお昼を回っていた。
お昼はブン太と最後の練習をするため、屋上に集まろうと約束していたから、お昼ご飯を手にそこへ向かった。
『ブン太~っ!思ったより遅くなってごめんっ!』
扉を開けるとそこには
なにやら嬉しげな顔をした真田が仁王立ちしていました。(ピヨの仁王じゃなくて、お寺とかにあるアレね)
『………キモッ』
「なんだと!!!??キモいとは心外だぞ!お前「キモッ」……」
「キモッ」(by精市)
「キモッ」(byブン太)
「真田、残念だ」(byジャッカル)
「…………」
『ぶっは……!ジャッカルまでっ!!?』
ごめん!あんたおもしろいわ!
屋上にはテニスレギュラー部員が勢ぞろい。
久しぶりに全員が揃った。
真ん中には大量のお弁当。
ジャッカルが家から持ってきてくれたらしい。
みんなの笑い声。
だけど
輪から外れ、ポツンと縁に座っている仁王。
トコトコ、と歩いて近寄り仁王の前に立ち止まる。
『ぷり』
「…誰のモノマネのつもりじゃ。」
『ペテン師仁王』
「似てないのぅ。」
『ごめん』
ぴくと俯く仁王が動いたのがわかった。
「…なんでお前さんが謝るんじゃ。」
『お互い傷ついた気がした、だから、ごめん。』
「ったく…どんだけ惨めなんじゃ俺は…お前さんには敵わん。」
『アイムウィナ―』
「もっと英語勉強しんしゃい。」
『今は勉強じゃない!午後も頑張って、優勝するよ!イケメンで勝つ!』
「俺とブン太がおれば優勝なんてちょろいもんじゃ。」
あたしの目を見てしっかり言った仁王。
あたしもその目を見返してみてみたけど、仁王の本心はやっぱり読めなかった。
「小夏センパ―イ!早く食べねぇと丸井先輩が全部食っちまうッスよ!」
『え!!?ちょ!ブン太待って!ありえねぇっ!』
「食いすぎると踊れなくなるナリ。」
みんなで食べたご飯は、とてもおいしかった。
end
午前中と午後に二回公演をするうちのクラスだけど、午前の部はなんなく終了。
客入りもまずまずだった。
案の定、ブン太と仁王が出ていたときは黄色い歓声がすごかったけど。(仁王なんかリップサービスじゃ、とか言って、装飾のバラ投げ始めるし。)
……その仁王とは、昨日のこともあって、結局口を聞いていない。
なんで、とか、そんなこと考えても結局意味は見出だせない。
『柳!』
「……きたか。3分18秒の遅刻だぞ。」
『いつもながら細かいなぁ』
「いつもみたいに仕事が終わらなかったらどうする。小夏のせいにするぞ。」
『う…大人しくする…よ…うんたぶん。』
「俺たちは審査員であり、観客ではない。立ち止まって見るのは禁止だ。お前はすぐにチョロチョロいなくなるクセがあるからな。気をつけろ。」
『オッケーです隊長!』
ビシッと敬礼してみるが
「それが信用できればいいんだがな。いっそのことロープでくくっておきたいくらいだぞ。」
『…珍獣みたいに言わないでくれる?とりあえず私、女。』
「なら少しでも女らしくすることだな。」
子どもを諭すように頭にポンポンと手をやられた。
身長的に仕方ないことはわかる…けどっ!
『いっつもそうやってっ!ちゃんと仕事はするよ!』
「ふっ…じゃあ今日はその働きに期待するとしよう。」
瞬間、柳のキリとした顔が崩れる。
柳はあたしの前ではよく笑う。
笑うという表現はおかしい気もするけど…柔らかい顔をになる。
こんな表情を見れるのはあたしだけだと自負してるから。
仕方ないなと言われようが、からかわれようが。
素直に嬉しい。
「とりあえず、教室で出し物をしないクラスからまわるぞ。」
『イエッサ―!』
*
うちの学校では、学園祭での客入りや教室の装飾、掃除なんかを総合的に評価して学年順位がつけられる。
一位を狙うクラスも少なくはなく、意外に盛り上がる要素の一つだった。
ちなみに審査員は生徒会役員と各委員会長だ。
係決めの日、柳にせっかくなら一緒にやろう、と先手を打った結果が今日に結び付いていた。
柳と一緒ならちゃんと仕事終わりそうだし。
審査も公平にできそうだ。
《うんっ!我ながらいい選択をしたぞっ》
柳の隣を歩きながら小さくガッツポーズをした。
いくつかクラスを回っていて、中庭の辺りに辿り着いたとき。
柳と話をしていて忘れたと思ったのに
昨日の場面がフラッシュバックした。
思わず目を伏せた。
柳の前では、ちょっとの動作も気が抜けないってわかっていたのに。
「どうか、したのか」
『あっ!うぅん!ちょっと疲れただけ!』
「嘘だな?」
『…』
「お前は嘘が下手だと、何度言えばわかるんだ?素直になればよいのに。」
『素直になれば…か。素直になったら王子様は現れるかな柳?』
「…王子様?」
さすがの柳も、あたしのどうしようもない脳ミソには着いてこれないらしい。
訝しげな顔をして問う。
「王子様…とは」
『私を想ってくれる人』
「…それなら回りにもたくさんいるだろう?」
『そういうのじゃなくて…っ!』
「……はぁ…仁王と何かあったな?」
『!!!?』
え?
なんでそんなに的確に…
「……すまないな…」
『へ?』
柳がなんで謝ってるの?
意味がわからない。
「仁王のことは、おそらく俺たちが発端だ。お前を傷つける結果になってしまったようだ…すまない。」
『え?ちょっと、ごめ…頭がついてかな…え?』
仁王が柳のせい?
柳の言葉を反芻する。
‘俺たち’
柳は今たしかに俺たちって言った。
『俺たち?』
「俺と、精市だ。」
『精、市』
「そうだ。精市から賭け事の話は聞いた。そしてお前の相手の目星をつけたいと言う精市に、俺は協力した。お前を悲しませるような結果になるとまで、予測できなかった。だから…すまない。」
五月蝿かったはずの校内から音が消えた。
響くのは、ただ、私の心臓の音だけ。
『…詳しく…続き』
「俺は精市に言った。お前が相手にする男子はおそらくテニス部員だけだと。それはお前の三年の行動を観察していて容易に予測できた。」
やけに柳の声が大きく聞こえた。
「俺は考えた。精市が気づかないとなると、他クラスに相手がいるとは考えにくい。廊下を歩けば、おのずと目に入るからな。とすれば相手は同じクラスの丸井か仁王になるだろう。」
『……』
「そして昨日だ。舞台を見ていて、丸井のほうが確率が高いと踏んだ精市は、仁王に聞いたんだ。」
『何を』
「丸井と小夏は付き合ってるのかと」
なるほど、それで合点がついた。
仁王の言動はそこで繋がっていたんだ。
アイツはペテン師だから本位は定かでないけど、仁王がもしあたしに気があったとしたら、あたしは仁王を傷つけたことになる。
『そっ、か』
「だから、お前の様子がおかしいなら、マズイと思っていた。」
『あたし』
「……」
『あたしも傷ついたけど…』
「あぁ」
『それ以上に仁王を傷つけたかもしれない』
俯くあたしの頭の上を柳の手がすべる。
「お前は優しいな。自分より相手の気持ちを尊重できる。」
頷くだけで精一杯、目頭が熱い私を励ます柳の手が優しいかった。
「蓮二?」
「ん…あぁ、貞治か。」
「あ。小夏センパイも。」
「小夏ちゃん?」
聞き覚えのある声に反応して上を向くと、そこには青学の乾君、不二君、越前君がいた。
「お邪魔だったか蓮二?」
「そんなことはないぞ貞治。小夏は手のかかる娘のようなものだ。それに今回は俺が悪かった。」
『娘って……』
「ちわッス」
「こんにちは」
『不二君、越前君こんにちは。……なんか不思議な組み合わせだね。』
「センパイ、呼び方。」
『あ』
「リョーマでいいって言ったじゃないスか。」
『ごめんごめん。つい』
笑って答えたら、不二君に介入された。
「いつからそんなに仲良くなったの越前」
「…目、開かないで下さいよ不二センパイ…」
『怖いってマジで…!!』
「だって、ねぇ?じゃあ僕のことも周助ってよ『無理』なんで」
『いや、同い年の男の子をこの歳になって名前呼びできないでしょ!付き合ってるみたいじゃん』
ニヤと笑う不二君と少し不機嫌な顔をしたリョーマ。
わけがわからないあたし。
すると乾君が言った。
「…遠回しに越前をフッたな玖渚。」
「前言撤回しなければならんな。お前は鈍感かもしれん。」
『え…え!!?あたし今なんか悪いこと言った!?リョーマ!ごめんねリョーマ!』
「小夏センパイ…謝られると、余計……でもイイッス…俺、不二先輩に負けてるなんて思ってないッスから。」
『????…よ、よくわからないけど、リョーマ!好きよ!』
赤也と同じだけれど、リョーマはかわいいかわいい後輩だ。どれだけ突っ張っていようとも、それにはかわりない。
ギュッとリョーマを抱きしめてあげると、リョーマも頑張ってあたしを抱きしめてくれて、嬉しかった。
「越前…あとで試合しようか!」
「今なら勝てる気がするッス!」
「じゃあ負けた方にはペナ「「いらない(ッス)から」」…そうか」
「いい加減に味の改良をしたらどうだ貞治?」
「蓮二がそう言うなら考えてみるか。」
あたしと柳は菊丸を探していたという三人と別れ、また審査を始めた。
時刻はすでにお昼を回っていた。
お昼はブン太と最後の練習をするため、屋上に集まろうと約束していたから、お昼ご飯を手にそこへ向かった。
『ブン太~っ!思ったより遅くなってごめんっ!』
扉を開けるとそこには
なにやら嬉しげな顔をした真田が仁王立ちしていました。(ピヨの仁王じゃなくて、お寺とかにあるアレね)
『………キモッ』
「なんだと!!!??キモいとは心外だぞ!お前「キモッ」……」
「キモッ」(by精市)
「キモッ」(byブン太)
「真田、残念だ」(byジャッカル)
「…………」
『ぶっは……!ジャッカルまでっ!!?』
ごめん!あんたおもしろいわ!
屋上にはテニスレギュラー部員が勢ぞろい。
久しぶりに全員が揃った。
真ん中には大量のお弁当。
ジャッカルが家から持ってきてくれたらしい。
みんなの笑い声。
だけど
輪から外れ、ポツンと縁に座っている仁王。
トコトコ、と歩いて近寄り仁王の前に立ち止まる。
『ぷり』
「…誰のモノマネのつもりじゃ。」
『ペテン師仁王』
「似てないのぅ。」
『ごめん』
ぴくと俯く仁王が動いたのがわかった。
「…なんでお前さんが謝るんじゃ。」
『お互い傷ついた気がした、だから、ごめん。』
「ったく…どんだけ惨めなんじゃ俺は…お前さんには敵わん。」
『アイムウィナ―』
「もっと英語勉強しんしゃい。」
『今は勉強じゃない!午後も頑張って、優勝するよ!イケメンで勝つ!』
「俺とブン太がおれば優勝なんてちょろいもんじゃ。」
あたしの目を見てしっかり言った仁王。
あたしもその目を見返してみてみたけど、仁王の本心はやっぱり読めなかった。
「小夏センパ―イ!早く食べねぇと丸井先輩が全部食っちまうッスよ!」
『え!!?ちょ!ブン太待って!ありえねぇっ!』
「食いすぎると踊れなくなるナリ。」
みんなで食べたご飯は、とてもおいしかった。
end