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今日は先輩と二人で帰れる特別な日。
宮地先輩と部長は部会だと言って先に帰った。
二人っきりになれる時間って案外少ないから、自然と顔が緩んでしまう。
男女で更衣室はわかれているため、道場の外で待ち合わせをしていた。全部員がいなくなるのを待っていたら、待ち合わせ時間をとうにすぎてしまい、余裕がないみたいに全力疾走するはめになった。
今まで暖かすぎたせいか、少し気温が下がっただけで、肌が痛い。
「センッ…パー一イッ!!」
『あっ梓くん!お疲れ様!』
寮へと歩きながら僕らは短い時間を惜しむべく、話始める。
「先輩もお疲れ様です。遅れてすみませんでした…寒くなかったですか?」
『うんっ!平気だよ?今ね、少しずつ星が見え始めて。暗くなるのも早くなったね…』
「ですね。寮までそんなに距離はありませんけど、5時6時だと思って独りで出歩いたりしないでくださいよ?」
そう言って、先輩の手をぎゅっと握れば、いつもの暖かい体温はそこになく、冷たい指先が逆に心地よかった。
「…先輩…結構あそこで待ってたでしょう…」
『えっ!?あっ…とそのっ…そんなむっとした顔しないでよ!…心配かけたくなかったんだから…』
「…っ」
この人は…確信犯じゃないから全く困る…無意識に僕をどきっとさせる。
「あぁ…本当に…かなわないな」
『?』
きょとんとした顔も、かわいい。それもこれも全部全部僕だけのものだから。
先輩の冷えた手をそのまま引き寄せ、身体ごと抱きしめる。
『きゃ』
「手だけってのもなんですし、全身暖めますね」
わざと耳で囁けば、暗がりでも先輩が真っ赤になっているのがわかって優越感。そのまま耳に軽くキスをして、呟く。
「ねぇ、このまま部屋に連れて帰ってもいいですか?」
『そ、れは、聴かれると困る…』
じゃあ、やっぱりこのまま攫ってしまおう。
僕だけのお姫様だから、攫う必要も、あまりないけれど、ね。
-全部僕だけの-
「では部長、また明日」
「うん、おやす…」
「?つぁっ!?!!」
「あ。」
「こんばんは木ノ瀬くん」
「こんばんは部長」
「きっ木ノ瀬お前っ…!」
「どうしました?宮地先輩?」
「くすくす…さながら木ノ瀬王子と、お姫様、のようだね」
「なぁっ!?部長!?」
「ありがとうございます部長っ」
「そんなのゆっ許さんぞ!」
宮地先輩と部長は部会だと言って先に帰った。
二人っきりになれる時間って案外少ないから、自然と顔が緩んでしまう。
男女で更衣室はわかれているため、道場の外で待ち合わせをしていた。全部員がいなくなるのを待っていたら、待ち合わせ時間をとうにすぎてしまい、余裕がないみたいに全力疾走するはめになった。
今まで暖かすぎたせいか、少し気温が下がっただけで、肌が痛い。
「センッ…パー一イッ!!」
『あっ梓くん!お疲れ様!』
寮へと歩きながら僕らは短い時間を惜しむべく、話始める。
「先輩もお疲れ様です。遅れてすみませんでした…寒くなかったですか?」
『うんっ!平気だよ?今ね、少しずつ星が見え始めて。暗くなるのも早くなったね…』
「ですね。寮までそんなに距離はありませんけど、5時6時だと思って独りで出歩いたりしないでくださいよ?」
そう言って、先輩の手をぎゅっと握れば、いつもの暖かい体温はそこになく、冷たい指先が逆に心地よかった。
「…先輩…結構あそこで待ってたでしょう…」
『えっ!?あっ…とそのっ…そんなむっとした顔しないでよ!…心配かけたくなかったんだから…』
「…っ」
この人は…確信犯じゃないから全く困る…無意識に僕をどきっとさせる。
「あぁ…本当に…かなわないな」
『?』
きょとんとした顔も、かわいい。それもこれも全部全部僕だけのものだから。
先輩の冷えた手をそのまま引き寄せ、身体ごと抱きしめる。
『きゃ』
「手だけってのもなんですし、全身暖めますね」
わざと耳で囁けば、暗がりでも先輩が真っ赤になっているのがわかって優越感。そのまま耳に軽くキスをして、呟く。
「ねぇ、このまま部屋に連れて帰ってもいいですか?」
『そ、れは、聴かれると困る…』
じゃあ、やっぱりこのまま攫ってしまおう。
僕だけのお姫様だから、攫う必要も、あまりないけれど、ね。
-全部僕だけの-
「では部長、また明日」
「うん、おやす…」
「?つぁっ!?!!」
「あ。」
「こんばんは木ノ瀬くん」
「こんばんは部長」
「きっ木ノ瀬お前っ…!」
「どうしました?宮地先輩?」
「くすくす…さながら木ノ瀬王子と、お姫様、のようだね」
「なぁっ!?部長!?」
「ありがとうございます部長っ」
「そんなのゆっ許さんぞ!」