名前変換は小説によってあったりなかったりします。
庭球
名前変換設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
部活が終わって、ふと見上げた先輩のクラスに見慣れた面影に、らしくなく心がざわついた。
ラケットを持ったままなのもお構いなしに其処へと足を進めた。
ガラリ、
あ、音立てすぎた、とかちょっと後悔。けど目の前の人物は動じないあたりすげぇな、と。
『あれ?赤也だ?』
「どもッス」
『なぁに?もしかして、私に会いたくなっちゃった?』
なんて言いながら、んなわけないか~!・って自分で突っ込んできゃはは、と豪快に笑う。
あ、れ?
こんな風に笑う人だっけか、先輩?違和感?
先輩はひとしきり笑い終えたあと顔をもう一度こちらに向けた。
俺は先輩の隣、机の上に座る。
『で?』
「で」
『はぁ?って顔すんな!なんか用事あったんでしょ?』
「あ~…用事っつーか」
しまった。なんて説明すっかな。
女じゃねぇし、勘だ、とかましてや気になった、とか口が裂けても言えねぇ。
『?』
そんな俺の様子を不思議がってか、ちょっと真面目な顔をする先輩に、ポロッと飛び出したコトバに一番ビビったのは俺。
「俺のココなら、空いてるッス」
『、え』
「ッ、だから」
ガタリ、立ち上がって、先輩の頭を自分の胸に引き寄せた。
え?何してんの俺。
でも、先輩の体温が、気持ちいい。
窓から心地良い風が、頬を掠めた。
「空いて、るから…その、泣きたかったら、飛び込んで、きたらイイッス、」
『っ…とつ、ぜんっ…どした…?』
「先輩なら、イイっす…」
『ははっ…赤也は、優しい、ねっ』
聞こえた鼻をすする音とか、涙ぐんだ声とかは、聞かないふりをすんのが男ってもんだ、とかなんとかねーちゃんが言ってたから、ただただ背中を抱きしめた。
-俺の胸で泣いちゃえば?-
先輩が少しでも元気になるなら、ずっと隣りにいるから
笑っててほしいんス。
20101007UP
ラケットを持ったままなのもお構いなしに其処へと足を進めた。
ガラリ、
あ、音立てすぎた、とかちょっと後悔。けど目の前の人物は動じないあたりすげぇな、と。
『あれ?赤也だ?』
「どもッス」
『なぁに?もしかして、私に会いたくなっちゃった?』
なんて言いながら、んなわけないか~!・って自分で突っ込んできゃはは、と豪快に笑う。
あ、れ?
こんな風に笑う人だっけか、先輩?違和感?
先輩はひとしきり笑い終えたあと顔をもう一度こちらに向けた。
俺は先輩の隣、机の上に座る。
『で?』
「で」
『はぁ?って顔すんな!なんか用事あったんでしょ?』
「あ~…用事っつーか」
しまった。なんて説明すっかな。
女じゃねぇし、勘だ、とかましてや気になった、とか口が裂けても言えねぇ。
『?』
そんな俺の様子を不思議がってか、ちょっと真面目な顔をする先輩に、ポロッと飛び出したコトバに一番ビビったのは俺。
「俺のココなら、空いてるッス」
『、え』
「ッ、だから」
ガタリ、立ち上がって、先輩の頭を自分の胸に引き寄せた。
え?何してんの俺。
でも、先輩の体温が、気持ちいい。
窓から心地良い風が、頬を掠めた。
「空いて、るから…その、泣きたかったら、飛び込んで、きたらイイッス、」
『っ…とつ、ぜんっ…どした…?』
「先輩なら、イイっす…」
『ははっ…赤也は、優しい、ねっ』
聞こえた鼻をすする音とか、涙ぐんだ声とかは、聞かないふりをすんのが男ってもんだ、とかなんとかねーちゃんが言ってたから、ただただ背中を抱きしめた。
-俺の胸で泣いちゃえば?-
先輩が少しでも元気になるなら、ずっと隣りにいるから
笑っててほしいんス。
20101007UP