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庭球
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「ね~丸井センパーイ!コンビニ寄りません?コンビニ!」
部活帰りに俺は言う。
気付かれないように、自然に。
「お!たまにはいいこと言うじゃん赤也!行こうぜ行こうぜぃ!あそこの曲がり角にあったよなコンビニ!」
「えっあっ…あ!お、俺、ローソンがイイッス!」
「はぁ?なんじゃい赤也。コンビニにこだわりも何もないじゃろ。」
「あ、あるっス!あー…た、とえば…品揃えとか!」
「あー?まぁいいけどよ…ローソンなら、たしか公園の近くにあったよな?」
「ッス!行きましょ!」
*
『いらっしゃいませー』
いた!
緩みそうな顔をなんとか抑えて、丸井先輩のあとをついていく。
目のはしっこでしっかりレジの彼女を見つめたまま。
所謂ヒトメボレってやつをしたのはついこの前。
たまたま学校から遠いコンビニに入ったのが運命だ・とか思ってる自分を鼻で笑うこともできないくらいに心奪われている俺。
かっこいいとこ見せなきゃな、なんて思ってコーヒーとか見てみるけど、やっぱ買うとなると怯んだり。
う~ん…と悩んでいると、横に人の気配を感じた。
『ブラックよりイチゴミルクがいいと思うけどな』
「は?さすが甘いもんすきっスね~…丸…Σ!!?」
『甘いのは嫌いですか?』
「Σ○£♀°&@■■☆¥――ッッ!!!!!?////」
『美味しいですよ?パッケージ新しくなってから、甘さ控え目になっちゃって、残念ですけど。男の子でも飲みやすいんじゃないかな?』
ニコっと営業スマイルを俺に向け、品だし作業をし始める彼女。
え?え?
なに?
なに、俺にしゃべってんの?
頭の中にハテナマークが浮かびまくってるなか、一言だけ、必死で発した。
「甘いの好き、なんスか?」
するとキョトンとした顔をしたあとすぐに顔を綻ばせて、彼女は答えた。
『うん!大好き!』
レジお願いしまーす、とお客が呼ぶ声がして、それきり彼女はレジから出てこなかったけど。
俺は彼女が大好きなそのイチゴミルクと、普段なら食べないような見るからに甘そうな生クリームまみれパンを買って、コンビニをでた。
《大好き!》
それが俺に言われたみたいに思えて、スゲー幸せな気分になった。
イチゴミルクはやっぱりゲロ甘だったけど、それが彼女の好みなら。
だから俺は今日もそのコンビニに行くんだ。
甘すぎるその味と、あのコの笑顔を求めて。
恋するいちごみるく
(最近よく来てくれてありがとうございます!)(!気づいてたんスか?)(そりゃ…あれから毎日イチゴミルク買ってくれてるし。)(///)(甘いもの、好きなんだ?切原赤也君)(Σ!!?なっ名前!!?)(あたし、立海大附属高校の生徒なんだ。君が一年のときから知ってたよ!)(マジッスか!!)
20100310UP
元拍手
部活帰りに俺は言う。
気付かれないように、自然に。
「お!たまにはいいこと言うじゃん赤也!行こうぜ行こうぜぃ!あそこの曲がり角にあったよなコンビニ!」
「えっあっ…あ!お、俺、ローソンがイイッス!」
「はぁ?なんじゃい赤也。コンビニにこだわりも何もないじゃろ。」
「あ、あるっス!あー…た、とえば…品揃えとか!」
「あー?まぁいいけどよ…ローソンなら、たしか公園の近くにあったよな?」
「ッス!行きましょ!」
*
『いらっしゃいませー』
いた!
緩みそうな顔をなんとか抑えて、丸井先輩のあとをついていく。
目のはしっこでしっかりレジの彼女を見つめたまま。
所謂ヒトメボレってやつをしたのはついこの前。
たまたま学校から遠いコンビニに入ったのが運命だ・とか思ってる自分を鼻で笑うこともできないくらいに心奪われている俺。
かっこいいとこ見せなきゃな、なんて思ってコーヒーとか見てみるけど、やっぱ買うとなると怯んだり。
う~ん…と悩んでいると、横に人の気配を感じた。
『ブラックよりイチゴミルクがいいと思うけどな』
「は?さすが甘いもんすきっスね~…丸…Σ!!?」
『甘いのは嫌いですか?』
「Σ○£♀°&@■■☆¥――ッッ!!!!!?////」
『美味しいですよ?パッケージ新しくなってから、甘さ控え目になっちゃって、残念ですけど。男の子でも飲みやすいんじゃないかな?』
ニコっと営業スマイルを俺に向け、品だし作業をし始める彼女。
え?え?
なに?
なに、俺にしゃべってんの?
頭の中にハテナマークが浮かびまくってるなか、一言だけ、必死で発した。
「甘いの好き、なんスか?」
するとキョトンとした顔をしたあとすぐに顔を綻ばせて、彼女は答えた。
『うん!大好き!』
レジお願いしまーす、とお客が呼ぶ声がして、それきり彼女はレジから出てこなかったけど。
俺は彼女が大好きなそのイチゴミルクと、普段なら食べないような見るからに甘そうな生クリームまみれパンを買って、コンビニをでた。
《大好き!》
それが俺に言われたみたいに思えて、スゲー幸せな気分になった。
イチゴミルクはやっぱりゲロ甘だったけど、それが彼女の好みなら。
だから俺は今日もそのコンビニに行くんだ。
甘すぎるその味と、あのコの笑顔を求めて。
恋するいちごみるく
(最近よく来てくれてありがとうございます!)(!気づいてたんスか?)(そりゃ…あれから毎日イチゴミルク買ってくれてるし。)(///)(甘いもの、好きなんだ?切原赤也君)(Σ!!?なっ名前!!?)(あたし、立海大附属高校の生徒なんだ。君が一年のときから知ってたよ!)(マジッスか!!)
20100310UP
元拍手