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寮に忘れものを取りに戻る途中、あいつが桜の木の下に佇んでいるのを目撃。
たまたまだ。
なのに、なんでか、運命とやらを信じてみたくなっちまった。
普段ならぜってぇ、こんなことしねぇのに。
俺も桜に魅了されたのか、そんな風にごまかしの言葉を反芻し
気づけば後ろから、幼なじみ兼恋人を抱きしめていたんだ。
『っ!』
「動くなよ」
『 な、』
「動いたら…」
『なんだ哉太か』
「なんだとはなんだっ!!」
せっかく俺がっ…!
勇気を出して、
…俺の恋人はいつも俺に対して辛辣だ。くそっ…なんかこれじゃあ、ただのチキンヤローじゃねぇの、俺?
顔が熱いのは気のせいじゃない
胸の鼓動が速まるのは俺のせいじゃない
大切なお前が
この手の届く範囲にいるっていう
その些細な事実が俺を支える
そんなことを考えて、しばしコイツを抱きしめていると、くるり、といきなり振り返られる。
「ちょっ、おい、こっちむくなっ!」
赤いだろう自分の顔を隠したくても隠せないこの距離。至近距離にいるコイツはなんとも思わないんだろうか、と、開き直って見つめてみれば
『哉太真っ赤!』
「お前もじゃねぇかよ…」
ははっ、と思わず漏れた笑い声はしかし、ちゅ、と唇に届いた優しい感触によって遮られた。
「―ッ、」
『へへ!ハッピーバースデー哉太!これからずーっとずーっと、死ぬまで一緒に幸せを作ろうね!』
「……おぅ…」
朝、寮から出るときに思ってたんだ。
桜、綺麗に咲いてるな
あの桜には何か伝説はねぇのかな
錫也にそれを話たら、哉太はやっぱりロマンチストだな・だと。
あぁ、そうか。よく考えりゃ
女があいつ一人じゃ、噂もできねぇわ
《この桜が咲いた直後に桜の下でキスとともに永遠を誓った二人は死ぬまで幸せに》
俺たちが伝説にしてやればいい
ぜってぇできるってわかりきってるけどよ
俺がいて、隣にコイツがいて
幸せじゃなきゃ、嘘だろ?
あの桜の伝説の始まり
(偶然ここにいたのか?)(うぅん…必然だよ?)
20100318log
ハッピーバースデー哉太
たまたまだ。
なのに、なんでか、運命とやらを信じてみたくなっちまった。
普段ならぜってぇ、こんなことしねぇのに。
俺も桜に魅了されたのか、そんな風にごまかしの言葉を反芻し
気づけば後ろから、幼なじみ兼恋人を抱きしめていたんだ。
『っ!』
「動くなよ」
『 な、』
「動いたら…」
『なんだ哉太か』
「なんだとはなんだっ!!」
せっかく俺がっ…!
勇気を出して、
…俺の恋人はいつも俺に対して辛辣だ。くそっ…なんかこれじゃあ、ただのチキンヤローじゃねぇの、俺?
顔が熱いのは気のせいじゃない
胸の鼓動が速まるのは俺のせいじゃない
大切なお前が
この手の届く範囲にいるっていう
その些細な事実が俺を支える
そんなことを考えて、しばしコイツを抱きしめていると、くるり、といきなり振り返られる。
「ちょっ、おい、こっちむくなっ!」
赤いだろう自分の顔を隠したくても隠せないこの距離。至近距離にいるコイツはなんとも思わないんだろうか、と、開き直って見つめてみれば
『哉太真っ赤!』
「お前もじゃねぇかよ…」
ははっ、と思わず漏れた笑い声はしかし、ちゅ、と唇に届いた優しい感触によって遮られた。
「―ッ、」
『へへ!ハッピーバースデー哉太!これからずーっとずーっと、死ぬまで一緒に幸せを作ろうね!』
「……おぅ…」
朝、寮から出るときに思ってたんだ。
桜、綺麗に咲いてるな
あの桜には何か伝説はねぇのかな
錫也にそれを話たら、哉太はやっぱりロマンチストだな・だと。
あぁ、そうか。よく考えりゃ
女があいつ一人じゃ、噂もできねぇわ
《この桜が咲いた直後に桜の下でキスとともに永遠を誓った二人は死ぬまで幸せに》
俺たちが伝説にしてやればいい
ぜってぇできるってわかりきってるけどよ
俺がいて、隣にコイツがいて
幸せじゃなきゃ、嘘だろ?
あの桜の伝説の始まり
(偶然ここにいたのか?)(うぅん…必然だよ?)
20100318log
ハッピーバースデー哉太