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「ぬいぬい誕生日おめでと~!」
「不知火先輩今日誕生日なんスね!おめでとうございます」
「一樹会長おめでとうございます、今日くらいは仕事休んでも構わないですよ」
『……』
ぬいの誕生日、大好きで大切で、そう…幸せな一日のはずなんだ。なのに、なのに
そのおめでとうに答えるぬいの笑顔に、なんで私が心を痛めてるの。
嫌な女だなって、想う。
だってこれ、嫉妬以外のなんでもないじゃない。
はっ…!違うんだからねっ貧乏揺すりなんてしてないし、眉だって潜めてないっ!………はぁ…だめだ…とりあえず私はここに居ないほうがいい。
何か言ってしまう前に退散しとくべきだ。
思い立ったが吉日と、私は屋上庭園に逃げ出した。
『はぁ~……』
まともな姿勢でいる気になれず、私は直に地べたに寝そべった。
星月学園にはたくさん緑があって、お昼の眩しい光だって遮ってくれるのが嬉しい。視界を占める緑と青に、少なからず私の心が落ち着いた。
『あ~………たるい…寝よう。それがいい!眠いときは寝るに限るって、ぬいが、』
ぬいがいつも、言ってる。
嘲笑。
自分を、嘲る。
結局どこに居たとこで、視界が自然で一杯になったところで、心の中が不知火一樹で埋められてる限り、何も変わらない。
微睡む世界の中にすら、彼を探して
私は意識を手放した。
*
『、ん』
「あ。」
『…………あれ、ぬい、だ』
「おぅ、」
あれ…まだ、夢、かな。
夢なら醒めないでほしい。
視界を占めてほしい。
心を独占してほしい。
私を、
ぬいで一杯にしてほしい。
叶うことなら、ぬいを私が満たしてあげたい。
『ねぇぬい、』
「ん」
『ずっと近くにいてね』
つ、と、眸の前にあった唇に触れるだけの口付けを贈って、また言うの。
私と出会ってくれてありがとう
言葉を交わしてくれてありがとう
ここに存在してくれてありがとう
大好き
愛してる
全てを込めて
『お誕生日、おめでとう』
ふっと笑う
ありがとうと、笑う。
あぁ、やっぱり私だけのものにしたらもったいないわ。
みんなに祝われて、最後にまた私に笑ってくれれば。
その幸せを世界中のみんなに届けてあげてほしいと
私はまた、そのままぬいの腕の中、目を閉じた。
それはそれは幸せな時間。
Happy My dear
20100419
「不知火先輩今日誕生日なんスね!おめでとうございます」
「一樹会長おめでとうございます、今日くらいは仕事休んでも構わないですよ」
『……』
ぬいの誕生日、大好きで大切で、そう…幸せな一日のはずなんだ。なのに、なのに
そのおめでとうに答えるぬいの笑顔に、なんで私が心を痛めてるの。
嫌な女だなって、想う。
だってこれ、嫉妬以外のなんでもないじゃない。
はっ…!違うんだからねっ貧乏揺すりなんてしてないし、眉だって潜めてないっ!………はぁ…だめだ…とりあえず私はここに居ないほうがいい。
何か言ってしまう前に退散しとくべきだ。
思い立ったが吉日と、私は屋上庭園に逃げ出した。
『はぁ~……』
まともな姿勢でいる気になれず、私は直に地べたに寝そべった。
星月学園にはたくさん緑があって、お昼の眩しい光だって遮ってくれるのが嬉しい。視界を占める緑と青に、少なからず私の心が落ち着いた。
『あ~………たるい…寝よう。それがいい!眠いときは寝るに限るって、ぬいが、』
ぬいがいつも、言ってる。
嘲笑。
自分を、嘲る。
結局どこに居たとこで、視界が自然で一杯になったところで、心の中が不知火一樹で埋められてる限り、何も変わらない。
微睡む世界の中にすら、彼を探して
私は意識を手放した。
*
『、ん』
「あ。」
『…………あれ、ぬい、だ』
「おぅ、」
あれ…まだ、夢、かな。
夢なら醒めないでほしい。
視界を占めてほしい。
心を独占してほしい。
私を、
ぬいで一杯にしてほしい。
叶うことなら、ぬいを私が満たしてあげたい。
『ねぇぬい、』
「ん」
『ずっと近くにいてね』
つ、と、眸の前にあった唇に触れるだけの口付けを贈って、また言うの。
私と出会ってくれてありがとう
言葉を交わしてくれてありがとう
ここに存在してくれてありがとう
大好き
愛してる
全てを込めて
『お誕生日、おめでとう』
ふっと笑う
ありがとうと、笑う。
あぁ、やっぱり私だけのものにしたらもったいないわ。
みんなに祝われて、最後にまた私に笑ってくれれば。
その幸せを世界中のみんなに届けてあげてほしいと
私はまた、そのままぬいの腕の中、目を閉じた。
それはそれは幸せな時間。
Happy My dear
20100419