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4月19日、朝6時前。
「んん…」
いつもなら目が覚めるはずもない早朝と思われる朝日がまぶしい。
静かな空間に、ふと混じる違和感。何が違うのか、寝起きの頭じゃよくわからない。
片手はいつもどこかしら小夏に触れているから、そうじゃない側の手でごしごしと瞳をこする。
「……っ?!」
ごろ、と隣に顔を向ければ。
そこにいた女性に、息を呑む俺。
だってそこにいたのは。
大人の女性の色気を纏った小夏だったから。
え?え??と混乱していると、触れていた手がくすぐったかったのだろう、小夏がうにゅ、と声をあげた。
『…もう朝…?かずき…』
「かっ、」
『んぅ…今日お休みでしょ…?もぅちょっと寝よぅ…?』
「あlだg@ぺfr!!!!!!!!!!」
ぎゅぅ、と、俺の首に巻きついてきた細い腕に動揺が隠せない。
小夏が。あの小夏が。俺に、甘えて、?!
しかも、か、か、かずきって、普通に、呼んで?!
じゃなくて!!!!!
気を取り直してよくよく目の前の小夏をみると、昨日見た小夏と少し髪型が違うし、昨日着せた俺のパジャマではなく、極薄い、スケスケのキャミソールを一枚着ている。
小夏だけど小夏じゃない?
だんだんと覚醒する脳みそがいつになくフル回転である。
「未来の…小夏…?」
俺自身がサイコと言えるような未知の力を持っているからだろうか。
特別否定することもなく、すんなりと信じられた説がこれだった。
「えっと…なッハッ!」
小夏を起こそうとして気づいたが、未来の小夏の色気にやられたのかムスコが大変なことになっている。
心よりむしろ身体を落ち着けるため、まずは状況を整理することにした。
(たしか昨日は、誕生日前夜祭だって無理矢理な理由を付けて、小夏を部屋にお持ち帰りしたんだ)
それで俺に手作りごはんを振る舞ってくれて、せっかくだから日付変わるまで一緒にいてくれって駄々をこねて。
そのままベッドへなだれ込んで…
そうだ。
小夏はさっき今日は休みと言ったけど、今日は火曜日。学校もある。休みじゃない。
やっぱりこの小夏は現代の小夏じゃないんだ。
きっとこの小夏のいた時代の俺の誕生日は休日なのだろう。
そこまで考えて、ふと、この小夏はなんの躊躇いもなく俺が隣にいることを受け入れていたなと思い当たる。
ということは少なくとも先何年かは小夏の隣に俺がいることが普通の生活が続いているわけだ。
未来を見通すこの力も、普段は存在を危ぶむくらい息を潜めているから、時々不安にもなるのだ。大切な人を喪った経験を持つからこその抗いようのない不安。だけど今は、そんなものとは比べようもない確かな安心がここに、この腕の中にある。
「信じて…いい…のか…?」
溢れた言葉に、歪む視界。
『かずき…?…さみしいの…?』
「!!」
『…さみしいときは言ってって…約束したのに…困った旦那さんですね…』
「な、」
『あぁ神様…かっこつけたがりで心配性の、優しすぎる私の旦那さんは、いつ、わかってくれるんでしょう…一樹が望んでくれるなら、ずーっと私が傍にいるってことを。』
首に緩く巻きつけていた腕を引いて、モゾモゾと近くにきたと思えば、頭を抱き抱えるような形になって、よしよしと頭をなでられる。
俺が選んだ大切な彼女は、一体何度俺を救うのだろうか。
神様なんて信じちゃいないが、今日ばかりはその神様とやらに感謝の意を示そうじゃないか。
「信じてるさ…小夏の愛を」
『ふふっ…ほんとに?それなら、今日は一日めいっぱい甘えてね。今日だけは誕生日スペシャルだよ。…お誕生日おめでとう、かずき。』
「あぁ…ありがとう」
未来の小夏にまで救われる俺って、本当に弱い奴なのかもしれないけどさ。
それでもずっと一緒にいられるなんていう、幸せなプレゼントを貰ったから。
俺もお前に返すよ。
ずっと一緒に幸せでいようって、言葉を。
2016/04/19
HAPPY BIRTH DAY KazukiShiranui
FOREVER LOVE!!!
「んん…」
いつもなら目が覚めるはずもない早朝と思われる朝日がまぶしい。
静かな空間に、ふと混じる違和感。何が違うのか、寝起きの頭じゃよくわからない。
片手はいつもどこかしら小夏に触れているから、そうじゃない側の手でごしごしと瞳をこする。
「……っ?!」
ごろ、と隣に顔を向ければ。
そこにいた女性に、息を呑む俺。
だってそこにいたのは。
大人の女性の色気を纏った小夏だったから。
え?え??と混乱していると、触れていた手がくすぐったかったのだろう、小夏がうにゅ、と声をあげた。
『…もう朝…?かずき…』
「かっ、」
『んぅ…今日お休みでしょ…?もぅちょっと寝よぅ…?』
「あlだg@ぺfr!!!!!!!!!!」
ぎゅぅ、と、俺の首に巻きついてきた細い腕に動揺が隠せない。
小夏が。あの小夏が。俺に、甘えて、?!
しかも、か、か、かずきって、普通に、呼んで?!
じゃなくて!!!!!
気を取り直してよくよく目の前の小夏をみると、昨日見た小夏と少し髪型が違うし、昨日着せた俺のパジャマではなく、極薄い、スケスケのキャミソールを一枚着ている。
小夏だけど小夏じゃない?
だんだんと覚醒する脳みそがいつになくフル回転である。
「未来の…小夏…?」
俺自身がサイコと言えるような未知の力を持っているからだろうか。
特別否定することもなく、すんなりと信じられた説がこれだった。
「えっと…なッハッ!」
小夏を起こそうとして気づいたが、未来の小夏の色気にやられたのかムスコが大変なことになっている。
心よりむしろ身体を落ち着けるため、まずは状況を整理することにした。
(たしか昨日は、誕生日前夜祭だって無理矢理な理由を付けて、小夏を部屋にお持ち帰りしたんだ)
それで俺に手作りごはんを振る舞ってくれて、せっかくだから日付変わるまで一緒にいてくれって駄々をこねて。
そのままベッドへなだれ込んで…
そうだ。
小夏はさっき今日は休みと言ったけど、今日は火曜日。学校もある。休みじゃない。
やっぱりこの小夏は現代の小夏じゃないんだ。
きっとこの小夏のいた時代の俺の誕生日は休日なのだろう。
そこまで考えて、ふと、この小夏はなんの躊躇いもなく俺が隣にいることを受け入れていたなと思い当たる。
ということは少なくとも先何年かは小夏の隣に俺がいることが普通の生活が続いているわけだ。
未来を見通すこの力も、普段は存在を危ぶむくらい息を潜めているから、時々不安にもなるのだ。大切な人を喪った経験を持つからこその抗いようのない不安。だけど今は、そんなものとは比べようもない確かな安心がここに、この腕の中にある。
「信じて…いい…のか…?」
溢れた言葉に、歪む視界。
『かずき…?…さみしいの…?』
「!!」
『…さみしいときは言ってって…約束したのに…困った旦那さんですね…』
「な、」
『あぁ神様…かっこつけたがりで心配性の、優しすぎる私の旦那さんは、いつ、わかってくれるんでしょう…一樹が望んでくれるなら、ずーっと私が傍にいるってことを。』
首に緩く巻きつけていた腕を引いて、モゾモゾと近くにきたと思えば、頭を抱き抱えるような形になって、よしよしと頭をなでられる。
俺が選んだ大切な彼女は、一体何度俺を救うのだろうか。
神様なんて信じちゃいないが、今日ばかりはその神様とやらに感謝の意を示そうじゃないか。
「信じてるさ…小夏の愛を」
『ふふっ…ほんとに?それなら、今日は一日めいっぱい甘えてね。今日だけは誕生日スペシャルだよ。…お誕生日おめでとう、かずき。』
「あぁ…ありがとう」
未来の小夏にまで救われる俺って、本当に弱い奴なのかもしれないけどさ。
それでもずっと一緒にいられるなんていう、幸せなプレゼントを貰ったから。
俺もお前に返すよ。
ずっと一緒に幸せでいようって、言葉を。
2016/04/19
HAPPY BIRTH DAY KazukiShiranui
FOREVER LOVE!!!