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フゥ太…
今どこにいるんだろ?
あれから10年になるんだなぁ。
フゥ太がイタリアに行ってから……。
-キミの笑顔がまぶしくて-
『小夏姉~!』
『うん?』
『ね、ね!今日はどこに行くの?』
『今日はね、海に行くよ!!』
『僕も行っていい?』
『もちろん!!よし!ついてきなさい我が弟フゥ太よ!』
『わかりました隊長!!』
フゥ太とあたしは隣のうちに住んでたこともあって毎日一緒に遊んでた。
朝から晩まで飽きもせずず~っと……
あたしの方が3つ年上だったけど、そんなの気にもしなかった。
同じクラスの子に誘われても、フゥ太との約束を優先し、あまり関わらなかった。
今思えば。
あの時からフゥ太はあたしの心の支えだったのかもね…。好き…だった?
一度だけ、こんなあたしもクラスの男子に告白されたことがあった。
別になんとも思っていなかった子だったから無駄に付き合っても先は見えていたから断るつもりだった。
その時真っ先に浮かんだ言葉は
フゥ太がこれ聞いたら怒るかな。
だった。
かわいい弟が好きな子に変わった瞬間だった。
気づいた恋心を隠すのは難しく、それからだんだん二人で遊ぶことも減り、気づいたらフゥ太はいなくなっていた。
噂で聞いて、イタリアに行ったとわかったのはそれから3年後の夏だった。
そしてそれからさらに7年…。
今なら、言えるかな。君のこと、どう思っていたか。
は…今ごろ何思ってんだろ。今更今更…
もうフゥ太はここにはいない。それにあの頃からめちゃめちゃかわいかったんだから今ごろは背ものびてかっこよくなってるんだろうな~…
あたしのことなんか忘れたってのがオチよオチ。
「さて!勉強勉強!」
コツッ
「?」
コツッ
「!!」
思い出が鮮明に蘇る。
フゥ太があたしを遊びに誘うとき、いつもこうしてゴムだまを投げていたこと。
「っつ…!」
バッと窓の外をみて一気に階段を駆け降りる。
ばんっ!!!
「フゥ、太………!」
「Ciao小夏姉!久しぶり。10年ぶりってとこかな?」
「フゥ太…フゥ太!」
勢いあまって抱きついたその体は、10年の歳月で成長し、あたしをしっかり抱きとめた。
「会いたかった!どうして連絡くれなかったの!!うちの電話番号くらい知ってたでしょ!?」
「ごめん……」
「ごめんじゃないよ!!あたし心配したんだよ!?でもよかった…こうしてまた会えて。」
「……まいったなぁ…」
「?」
見上げたフゥ太の顔は暗がりではよく見えなかった。
「まいった。ホント、夜でよかった…」
「??は?」
我ながらなんて色気ない!
「小夏姉のほうから抱きついてくるなんてねー。そういうのは男がそっとやるってのが紳士的なんだけど。」
「はっ!!」
離れようとするあたしをフゥ太の手が拒んだ。
「!!!!!!」
「ね、小夏姉。僕とずっと一緒にいて?」
「え?」
あたしを抱きしめる力がさらに強くなる。
「僕ね小夏ずっと、幼いころからずっと、小夏姉のこと好きだったんだ。友達とか幼馴染みとしてじゃなくね?だから小夏姉と毎日遊べるのがとっても嬉しかったんだ。なのに突然小夏姉の態度がおかしくなって、話さなくなってさ。」
「…ごめん・・・」
「で僕の都合でイタリア行き決定でしょ?あの頃の僕には拒否権なかったから行くしかなくて。ホント苦痛だったよこの10年。一応、小夏姉のことは耳にはさんでたから生きてるのは確認してたけど、誰かにとられたらと思うと気が気じゃなかった…でも今こうして抱きついてきてくれたってことは…ちょっと期待できるかな~と思ったんだけど……やっぱり年下なんてイヤ?」
「そんなこと…!!」
「そんなこと?」
ニヤリ。フゥ太が笑った気がした。
視線がぶつかる。
恥ずかしさで目を反らそうとしたらフゥ太に阻止された。
「ちゃんと目を見て言ってほしいな。」
「う…!ふ、フゥ太…大人っぽくなった…!!」
「そりゃね。もう17だし!で?続きは?」
「うぅ.......!あ、あたしも、ずっと好きでした!待ってました!!フゥ太が帰ってきてくれて嬉しいです!!」
なんてこと言わせてくれんだコイツ…!
「やったね!!」
子供のころの見慣れた笑顔がそこにあった。
(こっちまで恥ずかしいよ!!)
「ん?小夏姉顔赤い…?」
「はぁぁあ?!いや、これはその…!」
ちゅ
「!!?」
「へへ!いただき!」
一瞬思考が止まる。
え。
この子、
今
何
し、
「―――――ッッ!!」
「両想い記念にね。10年も待ったんだ。これくらいね!」
「…っこのマセガキっ!!」
「あれ~。そんなこと言ってると、この後どうなっちゃうかな~…」
「この、後…って…………………!!」
何が待ってるのかはお楽しみ。
まだ夜は更けたばかり…二人の想いも通じたばかり。
--
ねぇ小夏姉。大人っぽくなったねすごく!
何よ!!フゥ太は女の扱い方が上手くなったよね!
イタリアで何してたんでしょうね!!
そりゃあいろいろね~♪
は!!そ、そんな....
ふふ!冗談だよ!
僕、小夏姉のことで頭が一杯だったもんね~!
いろいろはディーノ兄に教え込まれたんだよ。
ホラ、こっちに帰ったら小夏姉にラブアタックしなきゃって必死だったからさ。
キミの笑顔がまぶしくて
(フゥ太のが大人っぽいよ!!あぁもう大好きだ!)
今どこにいるんだろ?
あれから10年になるんだなぁ。
フゥ太がイタリアに行ってから……。
-キミの笑顔がまぶしくて-
『小夏姉~!』
『うん?』
『ね、ね!今日はどこに行くの?』
『今日はね、海に行くよ!!』
『僕も行っていい?』
『もちろん!!よし!ついてきなさい我が弟フゥ太よ!』
『わかりました隊長!!』
フゥ太とあたしは隣のうちに住んでたこともあって毎日一緒に遊んでた。
朝から晩まで飽きもせずず~っと……
あたしの方が3つ年上だったけど、そんなの気にもしなかった。
同じクラスの子に誘われても、フゥ太との約束を優先し、あまり関わらなかった。
今思えば。
あの時からフゥ太はあたしの心の支えだったのかもね…。好き…だった?
一度だけ、こんなあたしもクラスの男子に告白されたことがあった。
別になんとも思っていなかった子だったから無駄に付き合っても先は見えていたから断るつもりだった。
その時真っ先に浮かんだ言葉は
フゥ太がこれ聞いたら怒るかな。
だった。
かわいい弟が好きな子に変わった瞬間だった。
気づいた恋心を隠すのは難しく、それからだんだん二人で遊ぶことも減り、気づいたらフゥ太はいなくなっていた。
噂で聞いて、イタリアに行ったとわかったのはそれから3年後の夏だった。
そしてそれからさらに7年…。
今なら、言えるかな。君のこと、どう思っていたか。
は…今ごろ何思ってんだろ。今更今更…
もうフゥ太はここにはいない。それにあの頃からめちゃめちゃかわいかったんだから今ごろは背ものびてかっこよくなってるんだろうな~…
あたしのことなんか忘れたってのがオチよオチ。
「さて!勉強勉強!」
コツッ
「?」
コツッ
「!!」
思い出が鮮明に蘇る。
フゥ太があたしを遊びに誘うとき、いつもこうしてゴムだまを投げていたこと。
「っつ…!」
バッと窓の外をみて一気に階段を駆け降りる。
ばんっ!!!
「フゥ、太………!」
「Ciao小夏姉!久しぶり。10年ぶりってとこかな?」
「フゥ太…フゥ太!」
勢いあまって抱きついたその体は、10年の歳月で成長し、あたしをしっかり抱きとめた。
「会いたかった!どうして連絡くれなかったの!!うちの電話番号くらい知ってたでしょ!?」
「ごめん……」
「ごめんじゃないよ!!あたし心配したんだよ!?でもよかった…こうしてまた会えて。」
「……まいったなぁ…」
「?」
見上げたフゥ太の顔は暗がりではよく見えなかった。
「まいった。ホント、夜でよかった…」
「??は?」
我ながらなんて色気ない!
「小夏姉のほうから抱きついてくるなんてねー。そういうのは男がそっとやるってのが紳士的なんだけど。」
「はっ!!」
離れようとするあたしをフゥ太の手が拒んだ。
「!!!!!!」
「ね、小夏姉。僕とずっと一緒にいて?」
「え?」
あたしを抱きしめる力がさらに強くなる。
「僕ね小夏ずっと、幼いころからずっと、小夏姉のこと好きだったんだ。友達とか幼馴染みとしてじゃなくね?だから小夏姉と毎日遊べるのがとっても嬉しかったんだ。なのに突然小夏姉の態度がおかしくなって、話さなくなってさ。」
「…ごめん・・・」
「で僕の都合でイタリア行き決定でしょ?あの頃の僕には拒否権なかったから行くしかなくて。ホント苦痛だったよこの10年。一応、小夏姉のことは耳にはさんでたから生きてるのは確認してたけど、誰かにとられたらと思うと気が気じゃなかった…でも今こうして抱きついてきてくれたってことは…ちょっと期待できるかな~と思ったんだけど……やっぱり年下なんてイヤ?」
「そんなこと…!!」
「そんなこと?」
ニヤリ。フゥ太が笑った気がした。
視線がぶつかる。
恥ずかしさで目を反らそうとしたらフゥ太に阻止された。
「ちゃんと目を見て言ってほしいな。」
「う…!ふ、フゥ太…大人っぽくなった…!!」
「そりゃね。もう17だし!で?続きは?」
「うぅ.......!あ、あたしも、ずっと好きでした!待ってました!!フゥ太が帰ってきてくれて嬉しいです!!」
なんてこと言わせてくれんだコイツ…!
「やったね!!」
子供のころの見慣れた笑顔がそこにあった。
(こっちまで恥ずかしいよ!!)
「ん?小夏姉顔赤い…?」
「はぁぁあ?!いや、これはその…!」
ちゅ
「!!?」
「へへ!いただき!」
一瞬思考が止まる。
え。
この子、
今
何
し、
「―――――ッッ!!」
「両想い記念にね。10年も待ったんだ。これくらいね!」
「…っこのマセガキっ!!」
「あれ~。そんなこと言ってると、この後どうなっちゃうかな~…」
「この、後…って…………………!!」
何が待ってるのかはお楽しみ。
まだ夜は更けたばかり…二人の想いも通じたばかり。
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ねぇ小夏姉。大人っぽくなったねすごく!
何よ!!フゥ太は女の扱い方が上手くなったよね!
イタリアで何してたんでしょうね!!
そりゃあいろいろね~♪
は!!そ、そんな....
ふふ!冗談だよ!
僕、小夏姉のことで頭が一杯だったもんね~!
いろいろはディーノ兄に教え込まれたんだよ。
ホラ、こっちに帰ったら小夏姉にラブアタックしなきゃって必死だったからさ。
キミの笑顔がまぶしくて
(フゥ太のが大人っぽいよ!!あぁもう大好きだ!)
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