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庭球
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『ラ・ラ・ラ・ラララ』
またあの歌声が聞こえる。
ハミングのみなのになぜか俺の心をつかんで離さないあの歌声が。
どこかで聞いたような、はかない。
聞こえてから走ってもいつも姿は捕らえられない。
俺はそんな暇な人間ではないが、気になることを暴けないなんていう屈辱にも耐えられない。
だから音源のもとと思われるこの場所を張ることにした。
一時間、二時間……
さすがにイライラしてきたときだった。
『ラ・ララ・ララ・ラ』
いつものあのリズムとともに人が歩いてくる気配がして、静かに俺は立ち上がった。
「おい。」
『!!!?』
「逃げんじゃねぇよ。何もするつもりはねぇ。」
『あっ…そのっ』
「その歌、なんの歌だ?」
手を掴んだまま問いかける。
『うた…』
「いつも歌ってるだろ?」
『聞いてた…の?』
「ハッ!聞こえて、きたんだよ。俺が好んで聞くのは海外の曲だ。」
『…じゃあなんでもいいじゃん…』
ほぉ…弱そうな女だと思ったんだが…どうやらそうでもないらしいな。
「別にいいだろう?気に入ったんだ。曲名教えるくらいなんてことねーじゃねぇか。それに歌詞も気になるしな。」
『!気に入ったって言った!?』
「アーン?言ったが?」
『そっか!…うんありがとう!』
「は?」
『歌詞はね、言わない!曲名も、教えない!』
「なんだと?」
『出来上がったら、また歌うよ!そしたらまた聞いてね!』
は?なんだこいつ…意味わかんねぇ…
『歌詞に込められるのは私の心。私の気持ち。』
「……?」
『だから、出来上がったら跡部君にだけ、聞かせるね。ばいばいっ!』
「っ!」
緩んでいた手を振り払って行ってしまった女。
「なんだったんだ…?」
出来上がったら聞かせる?
歌詞は私の心で気持ち?
「まさか」
告白?
……まさか、な。
だが、メロディだけで心を奪われてる俺様が歌詞も聴いたらどうなるか。
なぜか嬉しくて、自然と笑顔がもれたから。
俺もラララと口ずさんでみた。
高く遠い空が、俺の歌声を吸いとった。
lalalaららばい
またあの歌声が聞こえる。
ハミングのみなのになぜか俺の心をつかんで離さないあの歌声が。
どこかで聞いたような、はかない。
聞こえてから走ってもいつも姿は捕らえられない。
俺はそんな暇な人間ではないが、気になることを暴けないなんていう屈辱にも耐えられない。
だから音源のもとと思われるこの場所を張ることにした。
一時間、二時間……
さすがにイライラしてきたときだった。
『ラ・ララ・ララ・ラ』
いつものあのリズムとともに人が歩いてくる気配がして、静かに俺は立ち上がった。
「おい。」
『!!!?』
「逃げんじゃねぇよ。何もするつもりはねぇ。」
『あっ…そのっ』
「その歌、なんの歌だ?」
手を掴んだまま問いかける。
『うた…』
「いつも歌ってるだろ?」
『聞いてた…の?』
「ハッ!聞こえて、きたんだよ。俺が好んで聞くのは海外の曲だ。」
『…じゃあなんでもいいじゃん…』
ほぉ…弱そうな女だと思ったんだが…どうやらそうでもないらしいな。
「別にいいだろう?気に入ったんだ。曲名教えるくらいなんてことねーじゃねぇか。それに歌詞も気になるしな。」
『!気に入ったって言った!?』
「アーン?言ったが?」
『そっか!…うんありがとう!』
「は?」
『歌詞はね、言わない!曲名も、教えない!』
「なんだと?」
『出来上がったら、また歌うよ!そしたらまた聞いてね!』
は?なんだこいつ…意味わかんねぇ…
『歌詞に込められるのは私の心。私の気持ち。』
「……?」
『だから、出来上がったら跡部君にだけ、聞かせるね。ばいばいっ!』
「っ!」
緩んでいた手を振り払って行ってしまった女。
「なんだったんだ…?」
出来上がったら聞かせる?
歌詞は私の心で気持ち?
「まさか」
告白?
……まさか、な。
だが、メロディだけで心を奪われてる俺様が歌詞も聴いたらどうなるか。
なぜか嬉しくて、自然と笑顔がもれたから。
俺もラララと口ずさんでみた。
高く遠い空が、俺の歌声を吸いとった。
lalalaららばい