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『ほら、見て見て羊くん!星がすごく綺麗!』
「……そうだねっ」
『え?!ど、どうしたの?』
「別にっ」
えぇ…明らかなにか怒ってるよね?!
羊くんの態度はとてもわかりやすいんだよ、自覚ないのかな?
今日は羊くんの誕生日。さっきまで部屋で錫也と哉太も混ぜてお祝いしてたんだけど、二人が気を使って羊くんと私だけにしてくれたから、こうして星を見にきたというのに。
『今日は雨が上がったばかりだから、星が綺麗に見えるはずだって言ってくれたのは羊くんだよ?』
優しく言って少し離れた場所にいた羊くんの隣に腰かける。と同時に私の肩にトンっと羊くんの頭が乗る。
羊くんが拗ねてると、いつもの王子様のようなかっこよさが少し和らぐ。あぁ、彼も私と同い年なんだって、安心する。
だから、この時間を楽しみたくて、何も話さず、そのまま空を見ていた。
「…ごめん…」
するとぽつりと、消えそうな声が、白い吐息とともに空に吐き出される。
『どうして謝るの?』
「また、ヤキモチ妬いてた…から」
『ふふっ…今日は何に妬いてくれたの?』
「…笑わない?」
今度は私の目を覗く。私の心をも覗くかのように、赤く美しい目で。
『大丈夫。前にも言ったでしょ?私は羊くんに妬かれるの、好きだよ、って。大切にされてるってことだもん』
「じゃあ…あのね、あんまりにも君が空に…星に夢中だから、つい」
『お星様に妬いてくれたの?』
「うん…」
『羊くんだっていつも星ばかり眺めているのに?』
「誘ったのは僕だけどでも!今日は僕のことしか見てほしくない…」
覗く瞳に釘付けにされていたら、唇までも奪われたから、全てを羊くんに任せてしまって、あなたの生まれたこの日を祝いましょう。
お星様に羊くんと出逢えてありがとうと告げ…たらまたヤキモチ妬いてくれるのかな、なんて思いながら。
-星には願いを君には私を-
HAPPYbirthday 土萌羊
20100118 UP
「……そうだねっ」
『え?!ど、どうしたの?』
「別にっ」
えぇ…明らかなにか怒ってるよね?!
羊くんの態度はとてもわかりやすいんだよ、自覚ないのかな?
今日は羊くんの誕生日。さっきまで部屋で錫也と哉太も混ぜてお祝いしてたんだけど、二人が気を使って羊くんと私だけにしてくれたから、こうして星を見にきたというのに。
『今日は雨が上がったばかりだから、星が綺麗に見えるはずだって言ってくれたのは羊くんだよ?』
優しく言って少し離れた場所にいた羊くんの隣に腰かける。と同時に私の肩にトンっと羊くんの頭が乗る。
羊くんが拗ねてると、いつもの王子様のようなかっこよさが少し和らぐ。あぁ、彼も私と同い年なんだって、安心する。
だから、この時間を楽しみたくて、何も話さず、そのまま空を見ていた。
「…ごめん…」
するとぽつりと、消えそうな声が、白い吐息とともに空に吐き出される。
『どうして謝るの?』
「また、ヤキモチ妬いてた…から」
『ふふっ…今日は何に妬いてくれたの?』
「…笑わない?」
今度は私の目を覗く。私の心をも覗くかのように、赤く美しい目で。
『大丈夫。前にも言ったでしょ?私は羊くんに妬かれるの、好きだよ、って。大切にされてるってことだもん』
「じゃあ…あのね、あんまりにも君が空に…星に夢中だから、つい」
『お星様に妬いてくれたの?』
「うん…」
『羊くんだっていつも星ばかり眺めているのに?』
「誘ったのは僕だけどでも!今日は僕のことしか見てほしくない…」
覗く瞳に釘付けにされていたら、唇までも奪われたから、全てを羊くんに任せてしまって、あなたの生まれたこの日を祝いましょう。
お星様に羊くんと出逢えてありがとうと告げ…たらまたヤキモチ妬いてくれるのかな、なんて思いながら。
-星には願いを君には私を-
HAPPYbirthday 土萌羊
20100118 UP