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火照った身体に滴る汗が、その空気が、容赦なく私を快楽の底へと落としていく。
これが自分の声かと思うほどに甘い吐息が漏れては、ぬいの口内に消える。
布団の中で幾度となく落とされる深いキスに思考を、奪われながら口にできるのは彼の名前だけ。
『…っ…ぬいっ…ぬ、いっ…』
「っ…二人のときは名前で呼べって言ったろ?お仕置き、だなっ」
『…っは…』
これ以上何をしてくれようというのか
もう、本当に、一秒たりとも離れなれなくなるじゃない
唇が離れると同時に、卑猥に光ったのは繋がったままの銀の糸。
『か、ずき、』
「はい、よく、できましたっ…なんて悠長なこと言ってらんねーな…っつぅか、そんなもの欲しそうな顔してんなよ…?これから俺で一杯にしてやるって、なっ」
『は、…―ぁっう!』
腰の動きが激しくなる
私のナカがおかしくなる
それでも全身から アイシテル の言葉が伝わるから
何もかも、痛みさえも、幸せに変わる
『あ…はぁっ…も、ぅっ…』
「っ…ははっ…、そのまま、イッちまえ、な、」
『…――っ!』
そして私は、一樹を感じながら、意識を手放した。
*
ふいに深い闇から引き上げられたのは、何時?
わからないけれど、月明かりがカーテンの隙間から漏れて、ひどく幻想的な輝きをもっていた。
すぅすぅと、思ったよりも静かな寝息が近くで聞こえて、はっと、ここが自分の部屋でないことを思い出す。
瞬間、頭が真っ白になって、飛び起きそうになったけど、そこは辛うじて押さえられた。
ぬいの腕が、軽く私を抱きしめていたから。
ふと、いたずらに、その身体にぺた、と触れ、意外と締まっていることに驚いたり、広い胸板に顔を赤らめたり。
そんなことを何秒続けていたか―
私の身体がぐい、とぬいの身体に引きつけられた。
『!!?』
「―おはよう、にはまだ早すぎるんじゃねぇか?」
『ぬ、い!いいいつから起きてたのっ?!!』
「いつからって…お前、あんなにぺたぺた触られたら、起きるにきまってるだろうが」
『―っ!…ご、ごめんなさい…』
「待て待て待て?謝る必要はないぞ?俺はお前に触られるのは嫌いじゃない、が、」
『?』
少し力が緩み、次の一瞬で唇に軽く触れるだけのキス。
真っ赤になる私と対照に、ニヤリとぬいは口を歪める。
「触られた分の代金は頂ける、ってことで、いいよな?」
『~っうっ……!聞くの、おそいっよっ…!』
「今日のお前が可愛すぎるのが悪い」
『んっ』
今度は吸い付くように、ちゅっと口づけを。
そのまま、つ、と、ぬいの胸に顔をおさめられた。胸いっぱいに幸せが広まって、安心する。私の中がぬいで一杯になる。あぁ、大好きだなぁ、なんて気持ちに酔っていたら、ふと、思い出した出来事が何ともなしに口についた。
『そうえば、さ。前にぬいが校外学習で、一日中会えなかった日があったでしょ?』
「…ん?あぁ…そんな日もあったっけか?」
『うわぁ…ぬい…忘れるくらいどうでもよかったの?…私はあの日ね、寂しくて寂しくて…仕方なくって』
「んなっ…?!おまっ、そういうのはその時に言えっていつも言っ」
『だってっ!!校外学習で疲れてるだろうしって思ったのっ!!あ…それでね。夜、ぬいが忘れてったマフラーを抱きしめて寝たなぁって…』
「っ…!」
『暖かくって、ぬいのにおいがして、落ち着いた…けど、』
そこまでいうと、あのときの寂しさまでもが蘇ったから、ぬいの存在を確かめるように、私もぬいの背中に腕を回して抱きしめた。
『抱きしめるより、抱きしめられるほうがいいかな、なんて…思っちゃった…へへっ』
「……お前な…っ」
『ふぇ?!』
くるりと、視界が反転し、さっきまで私を包んでいた温もりが離れていく。
それに抗って、必死で腕に力を込める私だったけど、やがてぽすっと、シーツの上に落ちてしまった。
見上げた先にある、ぬいの顔は、影になっていて表情が読み取れない。
『ぬい…?』
「そんな目で俺を誘惑するなよ…我慢、できなくなる」
『?!』
「愛してる、誰よりも、おまえだけを」
そっとおでこに唇を落としたのを合図に、ぬいの手が私に触れる。
『わたしもっ…か…一樹だけだよ…全部…貰ってね…?』
「言われなくても、そうするさ」
夜明けまであと、どれだけ残ってるのかな。
数分?それとも数時間?
それでも
私たちが愛し合うのに、‘充分’という言葉はないから
―永久にあなたのそばにいさせて―
(抱きしめたら、)(もう逃がさない)
2010.0118
これが自分の声かと思うほどに甘い吐息が漏れては、ぬいの口内に消える。
布団の中で幾度となく落とされる深いキスに思考を、奪われながら口にできるのは彼の名前だけ。
『…っ…ぬいっ…ぬ、いっ…』
「っ…二人のときは名前で呼べって言ったろ?お仕置き、だなっ」
『…っは…』
これ以上何をしてくれようというのか
もう、本当に、一秒たりとも離れなれなくなるじゃない
唇が離れると同時に、卑猥に光ったのは繋がったままの銀の糸。
『か、ずき、』
「はい、よく、できましたっ…なんて悠長なこと言ってらんねーな…っつぅか、そんなもの欲しそうな顔してんなよ…?これから俺で一杯にしてやるって、なっ」
『は、…―ぁっう!』
腰の動きが激しくなる
私のナカがおかしくなる
それでも全身から アイシテル の言葉が伝わるから
何もかも、痛みさえも、幸せに変わる
『あ…はぁっ…も、ぅっ…』
「っ…ははっ…、そのまま、イッちまえ、な、」
『…――っ!』
そして私は、一樹を感じながら、意識を手放した。
*
ふいに深い闇から引き上げられたのは、何時?
わからないけれど、月明かりがカーテンの隙間から漏れて、ひどく幻想的な輝きをもっていた。
すぅすぅと、思ったよりも静かな寝息が近くで聞こえて、はっと、ここが自分の部屋でないことを思い出す。
瞬間、頭が真っ白になって、飛び起きそうになったけど、そこは辛うじて押さえられた。
ぬいの腕が、軽く私を抱きしめていたから。
ふと、いたずらに、その身体にぺた、と触れ、意外と締まっていることに驚いたり、広い胸板に顔を赤らめたり。
そんなことを何秒続けていたか―
私の身体がぐい、とぬいの身体に引きつけられた。
『!!?』
「―おはよう、にはまだ早すぎるんじゃねぇか?」
『ぬ、い!いいいつから起きてたのっ?!!』
「いつからって…お前、あんなにぺたぺた触られたら、起きるにきまってるだろうが」
『―っ!…ご、ごめんなさい…』
「待て待て待て?謝る必要はないぞ?俺はお前に触られるのは嫌いじゃない、が、」
『?』
少し力が緩み、次の一瞬で唇に軽く触れるだけのキス。
真っ赤になる私と対照に、ニヤリとぬいは口を歪める。
「触られた分の代金は頂ける、ってことで、いいよな?」
『~っうっ……!聞くの、おそいっよっ…!』
「今日のお前が可愛すぎるのが悪い」
『んっ』
今度は吸い付くように、ちゅっと口づけを。
そのまま、つ、と、ぬいの胸に顔をおさめられた。胸いっぱいに幸せが広まって、安心する。私の中がぬいで一杯になる。あぁ、大好きだなぁ、なんて気持ちに酔っていたら、ふと、思い出した出来事が何ともなしに口についた。
『そうえば、さ。前にぬいが校外学習で、一日中会えなかった日があったでしょ?』
「…ん?あぁ…そんな日もあったっけか?」
『うわぁ…ぬい…忘れるくらいどうでもよかったの?…私はあの日ね、寂しくて寂しくて…仕方なくって』
「んなっ…?!おまっ、そういうのはその時に言えっていつも言っ」
『だってっ!!校外学習で疲れてるだろうしって思ったのっ!!あ…それでね。夜、ぬいが忘れてったマフラーを抱きしめて寝たなぁって…』
「っ…!」
『暖かくって、ぬいのにおいがして、落ち着いた…けど、』
そこまでいうと、あのときの寂しさまでもが蘇ったから、ぬいの存在を確かめるように、私もぬいの背中に腕を回して抱きしめた。
『抱きしめるより、抱きしめられるほうがいいかな、なんて…思っちゃった…へへっ』
「……お前な…っ」
『ふぇ?!』
くるりと、視界が反転し、さっきまで私を包んでいた温もりが離れていく。
それに抗って、必死で腕に力を込める私だったけど、やがてぽすっと、シーツの上に落ちてしまった。
見上げた先にある、ぬいの顔は、影になっていて表情が読み取れない。
『ぬい…?』
「そんな目で俺を誘惑するなよ…我慢、できなくなる」
『?!』
「愛してる、誰よりも、おまえだけを」
そっとおでこに唇を落としたのを合図に、ぬいの手が私に触れる。
『わたしもっ…か…一樹だけだよ…全部…貰ってね…?』
「言われなくても、そうするさ」
夜明けまであと、どれだけ残ってるのかな。
数分?それとも数時間?
それでも
私たちが愛し合うのに、‘充分’という言葉はないから
―永久にあなたのそばにいさせて―
(抱きしめたら、)(もう逃がさない)
2010.0118