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庭球
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ぷるる…ぷるる…るっ
『ん…むぅ…』
こんな時間に誰だよったく…日曜日の朝一番とか、ただのヒーロータイムだろ?私起きる必要あんの…?
無視すること30秒ほど。
しかしそれでも鳴り続ける着メロをほかって置くわけにもいかず、起き抜けだとバレないよう喉を整えて携帯に手をかける。
『はぁい…』
「あっ出たよ!」
「えっホント?」
「でも兄ちゃんの携帯触って大丈夫かな?」
「大丈夫だよ今出たばっかだもん!」
「そっか!」
「ねぇ、ねぇちゃん、兄ちゃんのカノジョなんだよね」
「でしょ?」
『………は』
一気にまくしたてられ、脳内破裂寸前。
ていうかその前に、私別に彼氏いないし。つぅかなんだこのチビの掛け合いは。こんな知り合いいねぇよ。
イタズラ電話に引っかかったか、とディスプレイを見ずに電話に出たことを呪いつつ、電源ボタンに手をかけた、そのとき
「おぃお前らっっ!何勝手に携帯触ってんだよぃっ!あっ!つか誰かに繋がってねぇか!?」
「わぁっ!」
「なんでこんな早く?」
「逃げろっ!」
「悪が襲ってくるー!」
「誰が悪だっての!!」
「「わぁー兄ちゃん怖ー!」」
知った声が混じり、同時に電話口から声がした。
「あっ、のさ悪かっ」
『ブン太?…私の睡眠妨害した罪は重いよ?』
「は?俺なんもしてねぇしっ」
『よく言えるわ』
「お前、あいつらに何言われた?」
『…カノジョ…とか…』
「ーっ仕方ねぇ!とりあえず走り込みついでにお前んトコ寄るわ。会って話したほうが早ぇし!面と向かわなきゃ意味ねぇし!じゃ」
『は?!どこをどうしたら』
プーップーッ…
『くそっ!』
およそ女とは思えない悪態をつき、覚醒した頭をフル回転。
今から来る?
誰が(ブン太が)どこに(うちに)どうして(…だろ?)
内なる自分に尋ねなくたって、ドキドキの心臓に聞いたほうが早い気もする。
《兄ちゃんのカノジョ》
その甘い響きに気づかないふりをして、私は慌てて用意を始めた。
‐ハニーモーニング・ビターハート‐
ピンポーン
『朝からご苦労様ブン太…どんな謝罪してくれるのかしらねぇ?』
「怖っ!」
『何か貢いでくれるの?』
「ちげぇ!そうじゃなくて!…あいつらが言ってたの…俺の願望だからっ!それだけっ」
きゅ、
「え」
『…もう、逃がさない』
(素直になれない心に、甘い目覚めを)
20091120 UP
『ん…むぅ…』
こんな時間に誰だよったく…日曜日の朝一番とか、ただのヒーロータイムだろ?私起きる必要あんの…?
無視すること30秒ほど。
しかしそれでも鳴り続ける着メロをほかって置くわけにもいかず、起き抜けだとバレないよう喉を整えて携帯に手をかける。
『はぁい…』
「あっ出たよ!」
「えっホント?」
「でも兄ちゃんの携帯触って大丈夫かな?」
「大丈夫だよ今出たばっかだもん!」
「そっか!」
「ねぇ、ねぇちゃん、兄ちゃんのカノジョなんだよね」
「でしょ?」
『………は』
一気にまくしたてられ、脳内破裂寸前。
ていうかその前に、私別に彼氏いないし。つぅかなんだこのチビの掛け合いは。こんな知り合いいねぇよ。
イタズラ電話に引っかかったか、とディスプレイを見ずに電話に出たことを呪いつつ、電源ボタンに手をかけた、そのとき
「おぃお前らっっ!何勝手に携帯触ってんだよぃっ!あっ!つか誰かに繋がってねぇか!?」
「わぁっ!」
「なんでこんな早く?」
「逃げろっ!」
「悪が襲ってくるー!」
「誰が悪だっての!!」
「「わぁー兄ちゃん怖ー!」」
知った声が混じり、同時に電話口から声がした。
「あっ、のさ悪かっ」
『ブン太?…私の睡眠妨害した罪は重いよ?』
「は?俺なんもしてねぇしっ」
『よく言えるわ』
「お前、あいつらに何言われた?」
『…カノジョ…とか…』
「ーっ仕方ねぇ!とりあえず走り込みついでにお前んトコ寄るわ。会って話したほうが早ぇし!面と向かわなきゃ意味ねぇし!じゃ」
『は?!どこをどうしたら』
プーップーッ…
『くそっ!』
およそ女とは思えない悪態をつき、覚醒した頭をフル回転。
今から来る?
誰が(ブン太が)どこに(うちに)どうして(…だろ?)
内なる自分に尋ねなくたって、ドキドキの心臓に聞いたほうが早い気もする。
《兄ちゃんのカノジョ》
その甘い響きに気づかないふりをして、私は慌てて用意を始めた。
‐ハニーモーニング・ビターハート‐
ピンポーン
『朝からご苦労様ブン太…どんな謝罪してくれるのかしらねぇ?』
「怖っ!」
『何か貢いでくれるの?』
「ちげぇ!そうじゃなくて!…あいつらが言ってたの…俺の願望だからっ!それだけっ」
きゅ、
「え」
『…もう、逃がさない』
(素直になれない心に、甘い目覚めを)
20091120 UP