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ゴロゴロ…
あ、雷の音。
雨…降るかな。降る、よね…。
あたしは傘を持って曇天の中外に駆け出した。
-誰にも渡さない-
あ…会議もまだまだかかりそうなのに…一雨きそうだなぁ。傘持ってないし。やんなっちゃうよ…
家から歩くこと20分。いつも使う駅に到着。
『余裕だったなぁ。よかった…いつも通りならあと10分もすれば着くはずだけど…』
ふぁ…
昨日も夜更かししたからな…眠いな…
そう思いながら改札前のイスに座りこんだ。
「小夏……!!」
「ふあ?……フゥ太?」
「何やってんのこんなところで!!」
「なにって…雨降ってたから。迎えに来たんだよ…フゥ太を…」
「迎えにって!いつから待ってたの小夏?!」
辺りを見るとすっかり暗い。人もいないホーム。
「ん…ちょっとだよ?……?ちょっとかな………?」
「僕に聞かないでよ…」
呆れた顔で呟いた。
「体が冷たい…」
耳にかかるのは君の吐息。甘く深く囁く。
「心配させないで。寝てるだけでよかった…小夏…」
そのままぽすっと抱かれた。誰もいないホームで。時間だけが過ぎていく。あたしの鼓動とともに。
「雨を心配して迎えに来たのにあたしが心配されてるね。」
照れを隠すように笑いながら言った。
「…ありがとう。でも小夏が風邪ひいても僕は看病しないよ?」
「え!な、なんで?」
思いもよらなかったその答えに嫌われた…?なんて考えがよぎる。
でもフゥ太の性格からしてそんな唐突に大切なことを言うとも思えな…
ドキドキして自分の世界に入り込んでいたあたしの冷えきった唇にふわりと熱が伝わった。
「!!……ふ……ぁ…」
フゥ太の舌があたしの舌を絡めとる。
初めてする深く長いキス。
慣れないあたしは驚きと恥ずかしさでフゥ太と距離を取ろうとしたけれど、力が抜けていてどうしようもなかった。
も、…息がつづかな、…
その様子を見てか、やっとフゥ太はあたしを逃してくれた。
「小夏ってば…初めてだったんだ?ディープキス。」
小さく笑うフゥ太の顔に心臓の鼓動がまた早まる。
「は…ぁはぁ…っとに…初めてに…きまっ、てるでしょ…!!!!あたしにはフゥ太しかいないんだからっっ…!」
フゥ太は目を見張って、少し黙りこみ、とつとつと話しだした。
「小夏が風邪引いたら看病はしない。でもずっと小夏を抱きしめるよ。小夏の風邪は僕がもらう。今みたいにキスをして僕がもらってゆく。誰にも渡さない。僕だけの小夏。」
「大好きだよ。」
誰にも渡さない
--------------------------------------------------------------
で、本当のこと言ってどのくらいココにいたの?
えっと...わかんないんだよ...。寝入ってたから...。
....終電まで気づかずに寝てるのも、すごいよね。
うわ!ひど!!ばかにしてるでしょ!!
あ~もう!!鈍感だなぁ!!
家に着いたら覚悟しなよ?
風邪引いてようがなんだろうが寝かさないからね!
少し赤くなったキミの顔が街頭に照らされていた。
(そんなことをサラリと言ってのけるフゥ太が大好きよ!)
あ、雷の音。
雨…降るかな。降る、よね…。
あたしは傘を持って曇天の中外に駆け出した。
-誰にも渡さない-
あ…会議もまだまだかかりそうなのに…一雨きそうだなぁ。傘持ってないし。やんなっちゃうよ…
家から歩くこと20分。いつも使う駅に到着。
『余裕だったなぁ。よかった…いつも通りならあと10分もすれば着くはずだけど…』
ふぁ…
昨日も夜更かししたからな…眠いな…
そう思いながら改札前のイスに座りこんだ。
「小夏……!!」
「ふあ?……フゥ太?」
「何やってんのこんなところで!!」
「なにって…雨降ってたから。迎えに来たんだよ…フゥ太を…」
「迎えにって!いつから待ってたの小夏?!」
辺りを見るとすっかり暗い。人もいないホーム。
「ん…ちょっとだよ?……?ちょっとかな………?」
「僕に聞かないでよ…」
呆れた顔で呟いた。
「体が冷たい…」
耳にかかるのは君の吐息。甘く深く囁く。
「心配させないで。寝てるだけでよかった…小夏…」
そのままぽすっと抱かれた。誰もいないホームで。時間だけが過ぎていく。あたしの鼓動とともに。
「雨を心配して迎えに来たのにあたしが心配されてるね。」
照れを隠すように笑いながら言った。
「…ありがとう。でも小夏が風邪ひいても僕は看病しないよ?」
「え!な、なんで?」
思いもよらなかったその答えに嫌われた…?なんて考えがよぎる。
でもフゥ太の性格からしてそんな唐突に大切なことを言うとも思えな…
ドキドキして自分の世界に入り込んでいたあたしの冷えきった唇にふわりと熱が伝わった。
「!!……ふ……ぁ…」
フゥ太の舌があたしの舌を絡めとる。
初めてする深く長いキス。
慣れないあたしは驚きと恥ずかしさでフゥ太と距離を取ろうとしたけれど、力が抜けていてどうしようもなかった。
も、…息がつづかな、…
その様子を見てか、やっとフゥ太はあたしを逃してくれた。
「小夏ってば…初めてだったんだ?ディープキス。」
小さく笑うフゥ太の顔に心臓の鼓動がまた早まる。
「は…ぁはぁ…っとに…初めてに…きまっ、てるでしょ…!!!!あたしにはフゥ太しかいないんだからっっ…!」
フゥ太は目を見張って、少し黙りこみ、とつとつと話しだした。
「小夏が風邪引いたら看病はしない。でもずっと小夏を抱きしめるよ。小夏の風邪は僕がもらう。今みたいにキスをして僕がもらってゆく。誰にも渡さない。僕だけの小夏。」
「大好きだよ。」
誰にも渡さない
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で、本当のこと言ってどのくらいココにいたの?
えっと...わかんないんだよ...。寝入ってたから...。
....終電まで気づかずに寝てるのも、すごいよね。
うわ!ひど!!ばかにしてるでしょ!!
あ~もう!!鈍感だなぁ!!
家に着いたら覚悟しなよ?
風邪引いてようがなんだろうが寝かさないからね!
少し赤くなったキミの顔が街頭に照らされていた。
(そんなことをサラリと言ってのけるフゥ太が大好きよ!)
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