HAPPY EVER AFTER
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ーー海の魔女が提示したと言われる一番難しい契約履行条件は、王子様に『本当の愛のキス』をしてもらうこと。
ーー小エビちゃん、今、ロマンチックだなーって思った?
ーー相手は一国の王子。そもそも会うことすら困難な身分です。さらにキスをする、ではなく、される…となるとーー
*
彼らは、そう私に話した。
人魚は声と引き換えにヒトの足を手に入れた。
では目の前の彼らは?
ヒトの足を手に入れるために、何を差し出したのだろう。
昔話とは違って何も差し出してはいないのかもしれないけれど、彼らだって例外なく、なんらかの魔法か薬で足を生やし、陸で生活しているのだろうなとぼんやり考える。
「じゃあ…みなさんはこの学園を卒業したらどうなるんですか?」
そう問うと『それは秘密です』とはぐらかされてしまった。
その表情が少しだけ寂しそうに見えたのは私の勘違いだったろうか。
そんな話を聞いた、バイト最終日。
私は今、モストロ・ラウンジでのバイトを終えて、オクタヴィネル寮の談話室にいる。
グリムのツナ缶のせいで、生活必需品を買うマドルが足りなくなって困っていたところを、アズール先輩に拾ってもらって早1か月が経過していた。
『オーバーブロッドした際にはご迷惑をかけてしまいましたから。借りを作ったままなのは嫌なので』ということで利害の一致とばかりに飛びつかせてもらったが、ラウンジでのバイトはなかなかに楽しく、なにより、オクタヴィネル寮生と仲良くなれたことを嬉しく思う。
アズール先輩は見た目はあれだけど、中身はなかなか可愛いところが多く、たかだか一か月で随分と打ち解けることができたし、リーチ兄弟に揶揄われることも多かれど、それすら心地よくなってきた頃合いだった。
「楽しい以上に、厄介な想いも抱えちゃったけどね」
アズール・アーシェングロット。
彼のことを意識し始めたのは…出会ってすぐのことだった。
一目惚れ、と言うと聞こえが悪いが、視覚情報からときめくことができるのは必要なことだから許してほしい。
とはいえ、その何にでも真摯に取り組む姿とか。
双子にからかわれて本気で抵抗する姿とか。
仕事をスマートにこなす姿とか立ち振る舞いとか。
そして私に向けられる優しい瞳とか。
気づけば彼の全てに惹かれている自分がいた。
アズール先輩は、そんな素敵な人…もとい、人魚だ。
私みたいなどこから来たかもわからない、魔力の"ま"の字もないただの人間に言いよられても迷惑だろうと、その気持ちには蓋をしようと決めていた。
「終わってしまえば、一か月なんてあっという間だなぁ...」
すでに明かりも抑えられたラウンジには、寮生すらも見当たらない。
ガラスの向こうの深海に近づいてみれば、うっすらと月明かりが差し込んでいた。
「月明かりが届くくらいだから、そんなに深い場所じゃないのかな…。みんなが元いた場所は…どのくらい深い場所なんだろう…」
しん、と静まり返った室内では、呟いただけの問いすらも、少し大きく聞こえた。
「ユウさん!お待たせして申し訳ありません。今日の相談者はなかなか決断力がなく、長引いてしまいました」
よく通る涼やかな声が私の名を呼ぶ。
暗がりから現れたスラリとした長身の影。
どこか胡散臭い、と言っては失礼か。作り物の笑顔を貼り付けた、待ち人のお出ましだ。
「いえ、お気になさらないでください。オクタヴィネル寮は綺麗だから、どれだけいても退屈しませんし」
「それはよかった。オンボロ寮とは格が違いますからね」
少し自慢げにガラスの向こうの海を見やる眼で、彼は何を考えているのだろう。
「それでは、こちらを。契約通り、一か月の間お疲れ様でした。貴女の働きぶりは寮生の中でもしばしば話題に上っていましたよ」
「いえ、そんな…私なんてオーダーをとるのが精一杯でしたし。しつかりできたことと言えば、閉店後のお掃除くらいです。こちらこそ、窮地を救っていただいてありがとうございました」
「必要でしたら、またお声がけいただいて構いませんよ。貴女なら、みんな大歓迎でしょう」
「ふふ…そうだといいんですが…。でも、頼りきっているとアズール先輩が卒業してしまったあとが心配ですしね」
『え?』という顔でこちらを振り向いたアズール先輩の表情に、『はて。変なことを口走ったかな?』と少し狼狽る。
「あっ、今日たまたま、ジェイド先輩とフロイド先輩と、そんな話をしていてっ…そっかーなんだかんだですぐだよなーって。だから、その」
「卒業、」
「ほらっ、先輩方は、海に戻られるんでしょう?そうしたら、なかなか会うことも叶わないですねって、話を、」
放心したかのように、ワンテンポ不自然な間が空いた。かと思えば、フラリとこちらに向き直る先輩は、神妙な面持ちで私を見つめた。
「アズール、先輩…?」
ややあって、先輩が口を開く。
「…ずっと…ここにいてほしいくらいです」
「、ぇ」
「モストロ・ラウンジには、貴女が必要……いえ、この言い方は卑怯ですね」
スッ、と私の掌を手にとったと思えば、アズール先輩の唇が音もせずその甲に触れた。
「僕には、貴女が、必要です、ユウさん。」
静かに吐き出されたその言葉は、私の心にゆっくりとしみ込んでいく。
それには、数秒か、数分か、時間を要した。
「…あの…ユウさん?…、何か、言ってもらえないと、その、恥ずかしいのですが」
「……え、と、…それは、どういう」
「ここまでしたのに、まだ言わないと、わかりませんか!?」
突然のことに頭がうまく回らず聞き返せば、頓狂な声が返ってきて、ようやく意図を飲み込めた。
「!?」
「、で?!貴女のお返事はいただけないんですか?!!!」
ロマンティックはどこへ、と言わんばかりに大きな声でアズール先輩は答えを急かす。
(ええ?!いや、そ、そんな…こと、言われても…ハッキリ言われてないのに大丈夫?!勘違いとか解釈違いだったらどうなるのよ!!)
そう思いこそすれど、この状況でそんな不躾な言葉を返せるわけもなく、何が正解なんだろうと頭をフル回転させていると、ポツリと呟かれた一言。
「...でください」
「へ?」
「僕を、一人にしないでください…」
「!」
小さい頃には、たった一人蛸壷で、いじめてきた子供たちを見返すことだけを考えていたというアズール先輩は。
もしかしたら、人一倍寂しがり屋さんなのかもしれない。
ああ、すきだなぁ
そう思った瞬間。
動いていたのは私の身体で。
「せんぱい」
その言葉にひかれて顔を上に向けたアズール先輩の唇に、触れた。
「ッ、!」
元の世界も恋しいけれど、短くとも濃いこちらでの生活をすでに愛しく思い始めているのもまた事実で。
(アズール先輩のことを、すきでいて、いいんでしょう?)
そっと触れた唇を離せば、茹で蛸のように真っ赤になったアズール先輩が視界いっぱいに広まった。
我ながら大胆なことをしてしまったな、と思ったけれど、これ以上にわかりやすい返事もないですよね。
「いっ、今、あなたっ…!?」
「ッ魔法!」
「はい!?」
バッ!と口を両手で押さえると、先輩は、唐突な私の発言に疑問を呈する。
「陸で生活するために足を手に入れて…一生陸で暮らすには、魔法が解けてしまわないように"王子様に「本当の愛のキス」をしてもらうこと"が必要って聞きました」
「それは、海の魔女の…」
「アズール先輩は…ずっと私と一緒にいてくれるんですか…?海が恋しくないんですか…戻らないんですか?私…わたし、だって、元の世界に戻れなくて、その上この世界でも一人になるの、いや、ですか、ら!」
言っているうちに、だんだんと、本当にそうなってしまったらどうしよう、とこみ上げてきた気持ちが瞳からこぼれ落ちる。
こんな顔見られたくない、と反射的に下を向いた刹那、ヘナっ、と音がせんばかりの勢いで、なぜかアズール先輩の方がしゃがんでしまった。
「ッアー!!」
「…え?」
「あーもう!!なんでっ!なんであなたはっ!」
「あ、あの…?」
「可愛いくせに…かっこいいって…どういうことですかっ…!どういうことですか…!!」
そのままワナワナ震えていたと思ったら、次の瞬間にはスクッと立ち上がり、私の眼を見ながらしっかりと息を整えたアズール先輩は言う。
「僕たちにかけられている魔法は、海の魔女のそれとは異なるものなので、キスでどうにかなる類ではありません」
「ッ!!!?」
『今それ言う!?頭はいいくせに、人の心となるとてんでダメなタイプなの?!私はこんなにも勇気を振り絞ったというのに』と今度はこちらが真っ赤になる番だ。
「ですが」
私が、もういいです、と口に出そうとしたと同時に、先輩の細くて長い指が唇を押さえた。
「本当の愛のキス。悪くありませんね。ユウさんとなら、何度でも交わしたい」
「ッ~~~!!」
ニヤリ。いつもの挑戦的な微笑みを携えて。
「お望みならば、いつまでも。貴女との永遠を誓いましょう。ね、ユウさん?」
ウインク付きでこんな台詞を言われたら、ねぇ。
二度目のキスは先輩から。
(恥ずかしいのは一度目だけなんですか?アズール先輩)
(ユウさん、うるさいですよっ!)
海の魔女さんの魂がこの海に息づいているのなら、このキスで二人を永遠に繋いでね。
ーー小エビちゃん、今、ロマンチックだなーって思った?
ーー相手は一国の王子。そもそも会うことすら困難な身分です。さらにキスをする、ではなく、される…となるとーー
*
彼らは、そう私に話した。
人魚は声と引き換えにヒトの足を手に入れた。
では目の前の彼らは?
ヒトの足を手に入れるために、何を差し出したのだろう。
昔話とは違って何も差し出してはいないのかもしれないけれど、彼らだって例外なく、なんらかの魔法か薬で足を生やし、陸で生活しているのだろうなとぼんやり考える。
「じゃあ…みなさんはこの学園を卒業したらどうなるんですか?」
そう問うと『それは秘密です』とはぐらかされてしまった。
その表情が少しだけ寂しそうに見えたのは私の勘違いだったろうか。
そんな話を聞いた、バイト最終日。
私は今、モストロ・ラウンジでのバイトを終えて、オクタヴィネル寮の談話室にいる。
グリムのツナ缶のせいで、生活必需品を買うマドルが足りなくなって困っていたところを、アズール先輩に拾ってもらって早1か月が経過していた。
『オーバーブロッドした際にはご迷惑をかけてしまいましたから。借りを作ったままなのは嫌なので』ということで利害の一致とばかりに飛びつかせてもらったが、ラウンジでのバイトはなかなかに楽しく、なにより、オクタヴィネル寮生と仲良くなれたことを嬉しく思う。
アズール先輩は見た目はあれだけど、中身はなかなか可愛いところが多く、たかだか一か月で随分と打ち解けることができたし、リーチ兄弟に揶揄われることも多かれど、それすら心地よくなってきた頃合いだった。
「楽しい以上に、厄介な想いも抱えちゃったけどね」
アズール・アーシェングロット。
彼のことを意識し始めたのは…出会ってすぐのことだった。
一目惚れ、と言うと聞こえが悪いが、視覚情報からときめくことができるのは必要なことだから許してほしい。
とはいえ、その何にでも真摯に取り組む姿とか。
双子にからかわれて本気で抵抗する姿とか。
仕事をスマートにこなす姿とか立ち振る舞いとか。
そして私に向けられる優しい瞳とか。
気づけば彼の全てに惹かれている自分がいた。
アズール先輩は、そんな素敵な人…もとい、人魚だ。
私みたいなどこから来たかもわからない、魔力の"ま"の字もないただの人間に言いよられても迷惑だろうと、その気持ちには蓋をしようと決めていた。
「終わってしまえば、一か月なんてあっという間だなぁ...」
すでに明かりも抑えられたラウンジには、寮生すらも見当たらない。
ガラスの向こうの深海に近づいてみれば、うっすらと月明かりが差し込んでいた。
「月明かりが届くくらいだから、そんなに深い場所じゃないのかな…。みんなが元いた場所は…どのくらい深い場所なんだろう…」
しん、と静まり返った室内では、呟いただけの問いすらも、少し大きく聞こえた。
「ユウさん!お待たせして申し訳ありません。今日の相談者はなかなか決断力がなく、長引いてしまいました」
よく通る涼やかな声が私の名を呼ぶ。
暗がりから現れたスラリとした長身の影。
どこか胡散臭い、と言っては失礼か。作り物の笑顔を貼り付けた、待ち人のお出ましだ。
「いえ、お気になさらないでください。オクタヴィネル寮は綺麗だから、どれだけいても退屈しませんし」
「それはよかった。オンボロ寮とは格が違いますからね」
少し自慢げにガラスの向こうの海を見やる眼で、彼は何を考えているのだろう。
「それでは、こちらを。契約通り、一か月の間お疲れ様でした。貴女の働きぶりは寮生の中でもしばしば話題に上っていましたよ」
「いえ、そんな…私なんてオーダーをとるのが精一杯でしたし。しつかりできたことと言えば、閉店後のお掃除くらいです。こちらこそ、窮地を救っていただいてありがとうございました」
「必要でしたら、またお声がけいただいて構いませんよ。貴女なら、みんな大歓迎でしょう」
「ふふ…そうだといいんですが…。でも、頼りきっているとアズール先輩が卒業してしまったあとが心配ですしね」
『え?』という顔でこちらを振り向いたアズール先輩の表情に、『はて。変なことを口走ったかな?』と少し狼狽る。
「あっ、今日たまたま、ジェイド先輩とフロイド先輩と、そんな話をしていてっ…そっかーなんだかんだですぐだよなーって。だから、その」
「卒業、」
「ほらっ、先輩方は、海に戻られるんでしょう?そうしたら、なかなか会うことも叶わないですねって、話を、」
放心したかのように、ワンテンポ不自然な間が空いた。かと思えば、フラリとこちらに向き直る先輩は、神妙な面持ちで私を見つめた。
「アズール、先輩…?」
ややあって、先輩が口を開く。
「…ずっと…ここにいてほしいくらいです」
「、ぇ」
「モストロ・ラウンジには、貴女が必要……いえ、この言い方は卑怯ですね」
スッ、と私の掌を手にとったと思えば、アズール先輩の唇が音もせずその甲に触れた。
「僕には、貴女が、必要です、ユウさん。」
静かに吐き出されたその言葉は、私の心にゆっくりとしみ込んでいく。
それには、数秒か、数分か、時間を要した。
「…あの…ユウさん?…、何か、言ってもらえないと、その、恥ずかしいのですが」
「……え、と、…それは、どういう」
「ここまでしたのに、まだ言わないと、わかりませんか!?」
突然のことに頭がうまく回らず聞き返せば、頓狂な声が返ってきて、ようやく意図を飲み込めた。
「!?」
「、で?!貴女のお返事はいただけないんですか?!!!」
ロマンティックはどこへ、と言わんばかりに大きな声でアズール先輩は答えを急かす。
(ええ?!いや、そ、そんな…こと、言われても…ハッキリ言われてないのに大丈夫?!勘違いとか解釈違いだったらどうなるのよ!!)
そう思いこそすれど、この状況でそんな不躾な言葉を返せるわけもなく、何が正解なんだろうと頭をフル回転させていると、ポツリと呟かれた一言。
「...でください」
「へ?」
「僕を、一人にしないでください…」
「!」
小さい頃には、たった一人蛸壷で、いじめてきた子供たちを見返すことだけを考えていたというアズール先輩は。
もしかしたら、人一倍寂しがり屋さんなのかもしれない。
ああ、すきだなぁ
そう思った瞬間。
動いていたのは私の身体で。
「せんぱい」
その言葉にひかれて顔を上に向けたアズール先輩の唇に、触れた。
「ッ、!」
元の世界も恋しいけれど、短くとも濃いこちらでの生活をすでに愛しく思い始めているのもまた事実で。
(アズール先輩のことを、すきでいて、いいんでしょう?)
そっと触れた唇を離せば、茹で蛸のように真っ赤になったアズール先輩が視界いっぱいに広まった。
我ながら大胆なことをしてしまったな、と思ったけれど、これ以上にわかりやすい返事もないですよね。
「いっ、今、あなたっ…!?」
「ッ魔法!」
「はい!?」
バッ!と口を両手で押さえると、先輩は、唐突な私の発言に疑問を呈する。
「陸で生活するために足を手に入れて…一生陸で暮らすには、魔法が解けてしまわないように"王子様に「本当の愛のキス」をしてもらうこと"が必要って聞きました」
「それは、海の魔女の…」
「アズール先輩は…ずっと私と一緒にいてくれるんですか…?海が恋しくないんですか…戻らないんですか?私…わたし、だって、元の世界に戻れなくて、その上この世界でも一人になるの、いや、ですか、ら!」
言っているうちに、だんだんと、本当にそうなってしまったらどうしよう、とこみ上げてきた気持ちが瞳からこぼれ落ちる。
こんな顔見られたくない、と反射的に下を向いた刹那、ヘナっ、と音がせんばかりの勢いで、なぜかアズール先輩の方がしゃがんでしまった。
「ッアー!!」
「…え?」
「あーもう!!なんでっ!なんであなたはっ!」
「あ、あの…?」
「可愛いくせに…かっこいいって…どういうことですかっ…!どういうことですか…!!」
そのままワナワナ震えていたと思ったら、次の瞬間にはスクッと立ち上がり、私の眼を見ながらしっかりと息を整えたアズール先輩は言う。
「僕たちにかけられている魔法は、海の魔女のそれとは異なるものなので、キスでどうにかなる類ではありません」
「ッ!!!?」
『今それ言う!?頭はいいくせに、人の心となるとてんでダメなタイプなの?!私はこんなにも勇気を振り絞ったというのに』と今度はこちらが真っ赤になる番だ。
「ですが」
私が、もういいです、と口に出そうとしたと同時に、先輩の細くて長い指が唇を押さえた。
「本当の愛のキス。悪くありませんね。ユウさんとなら、何度でも交わしたい」
「ッ~~~!!」
ニヤリ。いつもの挑戦的な微笑みを携えて。
「お望みならば、いつまでも。貴女との永遠を誓いましょう。ね、ユウさん?」
ウインク付きでこんな台詞を言われたら、ねぇ。
二度目のキスは先輩から。
(恥ずかしいのは一度目だけなんですか?アズール先輩)
(ユウさん、うるさいですよっ!)
海の魔女さんの魂がこの海に息づいているのなら、このキスで二人を永遠に繋いでね。