ダージリンの雫
僕らは、寝る場所を転々とした。
同じ場所にいると、大人に捕まって孤児院に詰め込まれる可能性が高いし、治安が悪いから、目をつけられる可能性がある、と僕がリアムに伝えたからだ。
孤児院は酷いところだと、孤児院を抜け出した子達から聞いた。
自分たちは抜け出したから、見つかったら酷い目にあわされると。
その子達と一緒に逃げた子が、目の前で殺された、と。
だから、大人に見つからないようにしないといけなかった。
ある時は、生ごみの、腐敗臭を放つごみ捨て場で、蝿と寝た。
またある時は、ドラム缶の中で凍えそうになりながら寝た。
マンホールの下に潜り込んで、生臭い水に吐き気を催しながら寝た。
そして、リアムが盗ってきたパンをふたりで分けた。
盗んできたことはわかってた。
払うお金なんて、持ってないんだから。
僕もこのパンを齧った時から共犯だ。
それでも生きるんだ、って、リアムを見て勇気づけられたんだ。
リアムの瞳が青い炎で燃えていたから。
同じ場所にいると、大人に捕まって孤児院に詰め込まれる可能性が高いし、治安が悪いから、目をつけられる可能性がある、と僕がリアムに伝えたからだ。
孤児院は酷いところだと、孤児院を抜け出した子達から聞いた。
自分たちは抜け出したから、見つかったら酷い目にあわされると。
その子達と一緒に逃げた子が、目の前で殺された、と。
だから、大人に見つからないようにしないといけなかった。
ある時は、生ごみの、腐敗臭を放つごみ捨て場で、蝿と寝た。
またある時は、ドラム缶の中で凍えそうになりながら寝た。
マンホールの下に潜り込んで、生臭い水に吐き気を催しながら寝た。
そして、リアムが盗ってきたパンをふたりで分けた。
盗んできたことはわかってた。
払うお金なんて、持ってないんだから。
僕もこのパンを齧った時から共犯だ。
それでも生きるんだ、って、リアムを見て勇気づけられたんだ。
リアムの瞳が青い炎で燃えていたから。