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ダージリンの雫

「あなた、有名な男娼なんでしょう?」



変なコだなと思った。



今まで有名な男娼なんでしょう?なんてわざわざ声をかけてくる人なんていなかった。



暇だし、ちょっと話してみてもいいか…



「そうだよ。君も抱いてほしいの?悦ばせてあげるよ」



「いえ、それは結構。それよりも、身投げなんてしちゃ駄目よ」



「…ぷ…身投げ?」



彼女は、僕が身投げするのではないかと、心配して声をかけた様子だった。



「クスクス…」



久しぶりに心から笑えた。



「何で笑うの!?」



彼女は少しむくれた後、僕と一緒に笑ってくれた。



世話焼きで面白い娘、それが最初の印象だった。
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