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ダージリンの雫

お姉さんと何度か行為をして、お店に出てもいいと許可を得て、僕はその日からマフィアが仕切る売春宿の男娼になった。





ある日、いつものようにお仕事をして帰ると、リアムに睨まれた。



「リュカ、俺に隠してることあるだろ」



「…」



「言えよ」



リアムの口調が僕を責める。



「女の人からお金をもらって、抱いてるの」



でもそれは自分の意思で、



辛くなんてない。



そう何度も何度も頭の中で反芻して、自分にも嘘をついた。



何故だか鼻の奥がツンとして、視界が曇った。



なんてことない、とリアムに言おうとするのに、言葉が詰まって、出てこない。



辛くない、っていうのが嘘だから?でも、僕が望んだんだ。
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