二番煎じな内容が多いです。
リベロな彼に私の才能発掘されました。
空欄の場合は「納豆」になります。
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連れてこられた先はなんと体育館。どうやら私達は一番乗りだったらしく、無人の体育館の中に私達の息切れの音が静かに響く。私は部活に入っていないため息切れが激しいが、西谷くんはあまり息切れをしておらず、さすが運動部と言いたくなる。最近あまりの私の運動のしなささに友達にも呆れられ、以前にも増して二の腕あたりのさわり心地がプニプニしだした。さすがにそろそろ運動しなきゃかな……。
「朝霧さん」
「何?」
「バレーしようぜ」
あまりのタイミングの良さに私は迷わずにうん、と深く頷いた。その反応を見て満足そうに笑う西谷くんに不覚にもドキリとしたのは仕方ない、と思う……。
西谷くんは用具室からボールを持ってくると、私から数メートル離れた場所に立ち、私に山なりのボールを投げた。
「あのさ、西谷くん」
口を開きながら、トンッとアンダーで返す。
「なんだ?」
彼も私に返答しながらアンダーで私へと返す。
淡々とした空気のなか、少しずつ冷静さを取り戻してきた私は西谷くんに返そうとしたボールを手でキャッチした。彼も手を止めた私に合わせたのか構えていた体勢を崩し、私の方を見ながら首を傾げる。まるで、『なんで手を止めるんだ?』とでも言いたげな顔で。確かにパスをしながらでも話すことはできたが何となくこれは手を止めて聞いた方が良いと思ったのだ。
──彼が私をここに連れてきた『理由』を。
「なんで私をここに連れてきたの」
「ん?お、そうだったそうだった。何も言わねぇで連れてきちまったなぁ!わりぃわりぃ」
「あ、うん」
「俺がお前をここに連れてきた理由はなぁ、」
「お前を育てるためだ!」
「…………え?」
彼はいつから親になってしまったのだろう。見た目バレーバカみたいな感じなのに意外と子育てとか好き系な人なのか。ギャップってこういうこと?あーー、結婚して子供ができたら奥さん助かりそうですね。でもまだ早すぎるのでは旦那さん?
てか、今月のお小遣いまだ貰ってなかったわ。家に帰ったら貰わなくちゃ。最近ハマってる漫画の最新刊が発売されてたんだった。面白いよね 『赤子のバスケ』って。主人公の赤子くんが大好きです。影薄いとかマジなにそれ見つけてあげたい(現実逃避)
……そういえばなんの話してたんだっけ。
「そ、育てる……?」
「おう!」
やめてほしい。
私は同級生の親なんて欲しくないよ……。
しかし彼は無駄に自信満々な目をしており、一体彼が何を考えているのか全く分からない。『育てる』とはどういう意味なのか。もしかして私をバレー選手として育成させようとでもしているのか。……だとしたら本当にいい迷惑だ。
「お前の才能 はそのままにしとくには勿体ねぇ……と思う。だから朝霧、『男バレのマネージャー』になってくれ!!!」
「……え、待ってごめん話の流れが掴めない。一回整理させて?」
「分かった!待つ!!!」
つまり彼の言っている話はこうだ。
彼から見たら私にはバレーの才能とやらがあるらしく、彼はそれを生かしたいらしい。なぜそれが男子バレー部のマネージャーになるのと繋がるのかは分からないが、彼は私にマネージャーになってほしいという訳か。
え、まって、私一体何者だよこれ。バレーの才能ってなんですか。誰か教えてくれよマミー。
「に、西谷くん。つまりは私にマネージャーになってくれって言いたいの?」
「んまあ、そーゆーことになるな!」
「なんで?私に才能なんて無いと思うよ。あと普通に意味わかんない」
「今日の部活見学しろよ!もしかしたら朝霧がバレーを好きになるかもしんねぇしな!!」
「いやお願いだから話を」
「もうちょっとで大地さん達も来るしよ!」
「…………」
この人話通じないわ。彼が居る限り今日無事に帰るのはほぼ不可能だと思う。正直、マネージャーをする気はない。
……だけど、彼の言っている才能とやらが本当に私にあるんだとしたら、それはちょっと気になるかな…なんて。
私だって人間だから自分がもしかしたら凄い人かもしれないっていうのを夢見た時期だってある。平凡だった自分が変われるきっかけはもしかしたら今日かもしれない。
ほんの少し、心が高鳴った。
「──それで朝霧さんを拉致って来たと?」
「ハ、ハイ」
目の前に広がる光景は西谷くんのなんとも言えない姿。さっきまであんなにキラキラとしていた目が、今では恐怖一色に染まっている。恐らく男子バレー部の主将さんと思わしき人が西谷くんを正座させながら叱っている。主将さんは常識人で良かった。
すると、その光景を見て固まっていた私にある人が近寄ってきた。
「えっと、朝霧さんだよね?ごめんな、西谷が迷惑かけただろ?」
「え、あ……いや、はい」
この人は誰だろう、と疑問に思っているとその人は私の顔を見て小さく笑いだした。
「ごっ、ごめっ……ちょっと面白くて……っ!なに考えてるのか顔に出てたから、さ?」
「ええ!?」
思わず顔に手を当てるとその人は深く息を吐き、落ち着いたようだ。そしてニッと爽やかな笑顔を浮かべ、口を開いた。
「俺は3年男子バレー部副主将、菅原孝支!よろしくな、朝霧さん!」
「2年の朝霧納豆です。よ、よろしくお願いします」
爽やかさんは『菅原先輩』というらしい。その後、次々に来たバレー部の人達に自己紹介をしてもらい、私も皆さんの前で自己紹介をした。月島くんという1年生が私の身長を見るなり、いきなり嘲笑ってきたときはさすがにカチンときたがそこは先輩なので我慢しておこう。ちなみに一番印象的だったのは田中くんだ。同級生ということもあり、「よろしくね」と声を掛けたら「じょ、女子ッ、うわぁああ!!」と、叫んでどこかに行ってしまった。少し傷ついていたら縁下くんと成田くんと木下くんが「あいつは女子の前だとあぁなるんだ」とフォローにきてくれた。
バレー部は良い人達だね。だけど……──
「えと、清水先輩……?」
「潔子でいいよ。納豆ちゃん」
「いやでも先輩ですし……そんなこと……」
「私は潔子って呼んでほしいな」
「ぅええ!?」
「ふふっ、可愛い」
……異様にマネージャーの清水先輩に気に入られてしまったようです。ファーストコンタクトの時に美人過ぎて見とれていたら頭を撫でられて今の状況。清水先輩のファンの方々に殺されないかが心配です。まだ私はこの人生を終わらせたくないよ。
「あ、あのっ……清水先輩のファンの方々に、私がこ、殺されてしまいます……!」
「大丈夫、安心して?納豆ちゃんは私が全身全霊で守るから」
「そっそんな!恐れ多い……」
おい、西谷くんに田中くん。鼻の下伸ばしてコッチ見ないでよ。
「朝霧さん」
「何?」
「バレーしようぜ」
あまりのタイミングの良さに私は迷わずにうん、と深く頷いた。その反応を見て満足そうに笑う西谷くんに不覚にもドキリとしたのは仕方ない、と思う……。
西谷くんは用具室からボールを持ってくると、私から数メートル離れた場所に立ち、私に山なりのボールを投げた。
「あのさ、西谷くん」
口を開きながら、トンッとアンダーで返す。
「なんだ?」
彼も私に返答しながらアンダーで私へと返す。
淡々とした空気のなか、少しずつ冷静さを取り戻してきた私は西谷くんに返そうとしたボールを手でキャッチした。彼も手を止めた私に合わせたのか構えていた体勢を崩し、私の方を見ながら首を傾げる。まるで、『なんで手を止めるんだ?』とでも言いたげな顔で。確かにパスをしながらでも話すことはできたが何となくこれは手を止めて聞いた方が良いと思ったのだ。
──彼が私をここに連れてきた『理由』を。
「なんで私をここに連れてきたの」
「ん?お、そうだったそうだった。何も言わねぇで連れてきちまったなぁ!わりぃわりぃ」
「あ、うん」
「俺がお前をここに連れてきた理由はなぁ、」
「お前を育てるためだ!」
「…………え?」
彼はいつから親になってしまったのだろう。見た目バレーバカみたいな感じなのに意外と子育てとか好き系な人なのか。ギャップってこういうこと?あーー、結婚して子供ができたら奥さん助かりそうですね。でもまだ早すぎるのでは旦那さん?
てか、今月のお小遣いまだ貰ってなかったわ。家に帰ったら貰わなくちゃ。最近ハマってる漫画の最新刊が発売されてたんだった。面白いよね 『赤子のバスケ』って。主人公の赤子くんが大好きです。影薄いとかマジなにそれ見つけてあげたい(現実逃避)
……そういえばなんの話してたんだっけ。
「そ、育てる……?」
「おう!」
やめてほしい。
私は同級生の親なんて欲しくないよ……。
しかし彼は無駄に自信満々な目をしており、一体彼が何を考えているのか全く分からない。『育てる』とはどういう意味なのか。もしかして私をバレー選手として育成させようとでもしているのか。……だとしたら本当にいい迷惑だ。
「お前の
「……え、待ってごめん話の流れが掴めない。一回整理させて?」
「分かった!待つ!!!」
つまり彼の言っている話はこうだ。
彼から見たら私にはバレーの才能とやらがあるらしく、彼はそれを生かしたいらしい。なぜそれが男子バレー部のマネージャーになるのと繋がるのかは分からないが、彼は私にマネージャーになってほしいという訳か。
え、まって、私一体何者だよこれ。バレーの才能ってなんですか。誰か教えてくれよマミー。
「に、西谷くん。つまりは私にマネージャーになってくれって言いたいの?」
「んまあ、そーゆーことになるな!」
「なんで?私に才能なんて無いと思うよ。あと普通に意味わかんない」
「今日の部活見学しろよ!もしかしたら朝霧がバレーを好きになるかもしんねぇしな!!」
「いやお願いだから話を」
「もうちょっとで大地さん達も来るしよ!」
「…………」
この人話通じないわ。彼が居る限り今日無事に帰るのはほぼ不可能だと思う。正直、マネージャーをする気はない。
……だけど、彼の言っている才能とやらが本当に私にあるんだとしたら、それはちょっと気になるかな…なんて。
私だって人間だから自分がもしかしたら凄い人かもしれないっていうのを夢見た時期だってある。平凡だった自分が変われるきっかけはもしかしたら今日かもしれない。
ほんの少し、心が高鳴った。
「──それで朝霧さんを拉致って来たと?」
「ハ、ハイ」
目の前に広がる光景は西谷くんのなんとも言えない姿。さっきまであんなにキラキラとしていた目が、今では恐怖一色に染まっている。恐らく男子バレー部の主将さんと思わしき人が西谷くんを正座させながら叱っている。主将さんは常識人で良かった。
すると、その光景を見て固まっていた私にある人が近寄ってきた。
「えっと、朝霧さんだよね?ごめんな、西谷が迷惑かけただろ?」
「え、あ……いや、はい」
この人は誰だろう、と疑問に思っているとその人は私の顔を見て小さく笑いだした。
「ごっ、ごめっ……ちょっと面白くて……っ!なに考えてるのか顔に出てたから、さ?」
「ええ!?」
思わず顔に手を当てるとその人は深く息を吐き、落ち着いたようだ。そしてニッと爽やかな笑顔を浮かべ、口を開いた。
「俺は3年男子バレー部副主将、菅原孝支!よろしくな、朝霧さん!」
「2年の朝霧納豆です。よ、よろしくお願いします」
爽やかさんは『菅原先輩』というらしい。その後、次々に来たバレー部の人達に自己紹介をしてもらい、私も皆さんの前で自己紹介をした。月島くんという1年生が私の身長を見るなり、いきなり嘲笑ってきたときはさすがにカチンときたがそこは先輩なので我慢しておこう。ちなみに一番印象的だったのは田中くんだ。同級生ということもあり、「よろしくね」と声を掛けたら「じょ、女子ッ、うわぁああ!!」と、叫んでどこかに行ってしまった。少し傷ついていたら縁下くんと成田くんと木下くんが「あいつは女子の前だとあぁなるんだ」とフォローにきてくれた。
バレー部は良い人達だね。だけど……──
「えと、清水先輩……?」
「潔子でいいよ。納豆ちゃん」
「いやでも先輩ですし……そんなこと……」
「私は潔子って呼んでほしいな」
「ぅええ!?」
「ふふっ、可愛い」
……異様にマネージャーの清水先輩に気に入られてしまったようです。ファーストコンタクトの時に美人過ぎて見とれていたら頭を撫でられて今の状況。清水先輩のファンの方々に殺されないかが心配です。まだ私はこの人生を終わらせたくないよ。
「あ、あのっ……清水先輩のファンの方々に、私がこ、殺されてしまいます……!」
「大丈夫、安心して?納豆ちゃんは私が全身全霊で守るから」
「そっそんな!恐れ多い……」
おい、西谷くんに田中くん。鼻の下伸ばしてコッチ見ないでよ。