二番煎じな内容が多いです。
リベロな彼に私の才能発掘されました。
空欄の場合は「納豆」になります。
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「次は白鳥沢……牛島さんとかぁー……」
白布くんと川西くん元気にしてるかな。なんだかんだ会ってからもう結構経つんだよね……。
白鳥沢にお手伝いに行ったときのあの練習試合もどきの試合はまだ牛島さんとか全力じゃ無かっただろうから、白鳥沢戦では牛島さんの全力が見れるのかと思うとちょっとドキドキ。いや、牛島さんだけじゃないか。それこそ白布くん達もこの日の為にチームとしての力を仕上げてきている筈だ。彼らの全力……。考えるだけでも鳥肌がたってしまうくらい恐ろしい。……私達、勝てるのかなぁ。
ふと、そんな不安が頭をよぎった。
白鳥沢なんて前までは格上で今の烏野じゃまともに戦うことすらままならないと思っていたのに気づいたらこんな所まで来てしまっていた。きっと白鳥沢VS烏野の試合と聞いたらほとんどの人が「白鳥沢が勝つだろ」と言うんだと思う。
……だけど私はもう烏野みんなを知ってしまったから。どんなに不安でも私達マネージャーがそれを表に出してはいけないんだ。コートに立つ選手に、それを応援するマネージャー。少し前までは「応援しかできないマネージャー って必要なのかな?」と、疑心暗鬼になってしまうこともあったけれど今なら分かる。マネージャー はちゃんと必要なんだって。
それを教えてくれたのは烏野 だから。私も精一杯の応援をしよう。それが私の最大の仕事だ。
「烏野ぉーー…………ファイトッ!!!」
私はベッドの上で跳び跳ねながら握り締めた拳を真上に突き出した。ギシッ、ギシッ、とベッドのスプリング音が部屋中に響き渡る。
ぜっっっったい、白鳥沢に勝つんだから!!!!!
よしっ!それじゃあ…
「おやすみなさい!!!」
そう叫んで私はベッドに潜り込んだ。
春の高校バレー宮城代表決定戦、決勝当日。仙台市体育館に着いた私達を最初に迎えたのは今は引退しているが、烏野の女子バレー部に所属していた道宮先輩達。道宮先輩は顔を真っ赤にしながら澤村先輩に必勝祈願のお守りを渡した。
「……恋する乙女って感じですね、道宮先輩?」
「ぅわあ!!! 納豆ちゃんッ!?!?」
「お久しぶりです先輩方!」
「おぉ~久しぶりじゃん、納豆ちゃん」
実はそんな道宮先輩達と知り合いだった私。真っ赤になって照れている道宮先輩の耳元で囁くと道宮先輩は「どこから出てきたの!?」と混乱し始めた。道宮先輩が澤村先輩に淡い恋心を抱いていることは私達の中では周知の事実。
できるだけ道宮先輩には頑張って欲しいのだが、本人が照れ屋なものだからあまり進展がなかった。でも今日は頑張ってお守りを渡せていたからかなり進歩したと思う。最初の頃なんて世間話をするだけでも逃げようとしていたのだから。
「納豆ちゃんも頑張ってね!」
「ありがとうございます! 頑張ります!」
「朝霧そろそろ行くぞ~!」
ペコペコと道宮先輩達に頭を下げていたら後ろから菅原先輩に呼ばれた。私は最後にもう一度頭を下げると「それじゃあ失礼します」と一言残して菅原先輩達の元に向かった。戻ってきた私にすぐさま近づいてきたのは仁花ちゃんで、道宮先輩達と私を見比べて目を白黒させる。
「納豆先輩って他の先輩とも仲良いんですね! そういうのってなんかカッコいいです!!」
「え、そうかな?」
「はい!! 私は先輩ってだけで萎縮しちゃうので、納豆先輩のそういうすぐに人と仲良くなれる所に憧れます!!!」
「ん"ん"っ……!!」
ポワポワ……と周りに花を飛ばす仁花ちゃんに私は見えない拳銃でハートを撃ち抜かれた。
何だろう。普段試合の前は凄く緊張していたのに、今日はやけに心が落ち着いている。いつもより視界がクリアというか。もしかして調子が良いのかな? よく周りが見える。
先輩達も緊張こそしているが、皆調子は良さそう。特に夕なんかは。相手があの牛島さんだから燃えてるのかな。空回りしないといいけど……。
「朝霧」
「烏養さん?」
先輩達の事を見ていた私の前にいきなり立ちはだかった烏養さん。
「今日はよく見えるか ?」
「……? そうですね。わりとよく見えますけど……」
「……分かった。朝霧、今日の白鳥沢戦にベンチに入るマネージャーは…………」
「お前だ」
「あの……それ……潔子先輩は……」
「あぁ、知っている。そもそも今日の白鳥沢戦で朝霧をベンチにと推してきたのは清水自身だ」
「え!?」
「朝霧が入部するより前の菅原もそうだった。……あいつら三年は本当に強ぇよ。選手もマネージャーも覚悟が違う。朝霧、やれるか?」
「…………やります!! 全力で頑張ります!」
潔子先輩が澤村先輩に何かを伝えている。もしかして今日ベンチに入るマネージャーは私だと伝えているのかな。だとしたら、本当にごめんなさい。潔子先輩だってこの大勝負をベンチから見たい筈なのに。いや、潔子先輩だけじゃない。仁花ちゃんだってそうだ。
だから絶対に今日は勝ってみせる。それで潔子先輩達にまだまだ色んな試合を楽しんでもらうんだから。私は気合いを入れるためにパチンッと両頬を叩いた。
白布くんと川西くん元気にしてるかな。なんだかんだ会ってからもう結構経つんだよね……。
白鳥沢にお手伝いに行ったときのあの練習試合もどきの試合はまだ牛島さんとか全力じゃ無かっただろうから、白鳥沢戦では牛島さんの全力が見れるのかと思うとちょっとドキドキ。いや、牛島さんだけじゃないか。それこそ白布くん達もこの日の為にチームとしての力を仕上げてきている筈だ。彼らの全力……。考えるだけでも鳥肌がたってしまうくらい恐ろしい。……私達、勝てるのかなぁ。
ふと、そんな不安が頭をよぎった。
白鳥沢なんて前までは格上で今の烏野じゃまともに戦うことすらままならないと思っていたのに気づいたらこんな所まで来てしまっていた。きっと白鳥沢VS烏野の試合と聞いたらほとんどの人が「白鳥沢が勝つだろ」と言うんだと思う。
……だけど私はもう烏野みんなを知ってしまったから。どんなに不安でも私達マネージャーがそれを表に出してはいけないんだ。コートに立つ選手に、それを応援するマネージャー。少し前までは「応援しかできない
それを教えてくれたのは
「烏野ぉーー…………ファイトッ!!!」
私はベッドの上で跳び跳ねながら握り締めた拳を真上に突き出した。ギシッ、ギシッ、とベッドのスプリング音が部屋中に響き渡る。
ぜっっっったい、白鳥沢に勝つんだから!!!!!
よしっ!それじゃあ…
「おやすみなさい!!!」
そう叫んで私はベッドに潜り込んだ。
春の高校バレー宮城代表決定戦、決勝当日。仙台市体育館に着いた私達を最初に迎えたのは今は引退しているが、烏野の女子バレー部に所属していた道宮先輩達。道宮先輩は顔を真っ赤にしながら澤村先輩に必勝祈願のお守りを渡した。
「……恋する乙女って感じですね、道宮先輩?」
「ぅわあ!!! 納豆ちゃんッ!?!?」
「お久しぶりです先輩方!」
「おぉ~久しぶりじゃん、納豆ちゃん」
実はそんな道宮先輩達と知り合いだった私。真っ赤になって照れている道宮先輩の耳元で囁くと道宮先輩は「どこから出てきたの!?」と混乱し始めた。道宮先輩が澤村先輩に淡い恋心を抱いていることは私達の中では周知の事実。
できるだけ道宮先輩には頑張って欲しいのだが、本人が照れ屋なものだからあまり進展がなかった。でも今日は頑張ってお守りを渡せていたからかなり進歩したと思う。最初の頃なんて世間話をするだけでも逃げようとしていたのだから。
「納豆ちゃんも頑張ってね!」
「ありがとうございます! 頑張ります!」
「朝霧そろそろ行くぞ~!」
ペコペコと道宮先輩達に頭を下げていたら後ろから菅原先輩に呼ばれた。私は最後にもう一度頭を下げると「それじゃあ失礼します」と一言残して菅原先輩達の元に向かった。戻ってきた私にすぐさま近づいてきたのは仁花ちゃんで、道宮先輩達と私を見比べて目を白黒させる。
「納豆先輩って他の先輩とも仲良いんですね! そういうのってなんかカッコいいです!!」
「え、そうかな?」
「はい!! 私は先輩ってだけで萎縮しちゃうので、納豆先輩のそういうすぐに人と仲良くなれる所に憧れます!!!」
「ん"ん"っ……!!」
ポワポワ……と周りに花を飛ばす仁花ちゃんに私は見えない拳銃でハートを撃ち抜かれた。
何だろう。普段試合の前は凄く緊張していたのに、今日はやけに心が落ち着いている。いつもより視界がクリアというか。もしかして調子が良いのかな? よく周りが見える。
先輩達も緊張こそしているが、皆調子は良さそう。特に夕なんかは。相手があの牛島さんだから燃えてるのかな。空回りしないといいけど……。
「朝霧」
「烏養さん?」
先輩達の事を見ていた私の前にいきなり立ちはだかった烏養さん。
「今日はよく
「……? そうですね。わりとよく見えますけど……」
「……分かった。朝霧、今日の白鳥沢戦にベンチに入るマネージャーは…………」
「お前だ」
「あの……それ……潔子先輩は……」
「あぁ、知っている。そもそも今日の白鳥沢戦で朝霧をベンチにと推してきたのは清水自身だ」
「え!?」
「朝霧が入部するより前の菅原もそうだった。……あいつら三年は本当に強ぇよ。選手もマネージャーも覚悟が違う。朝霧、やれるか?」
「…………やります!! 全力で頑張ります!」
潔子先輩が澤村先輩に何かを伝えている。もしかして今日ベンチに入るマネージャーは私だと伝えているのかな。だとしたら、本当にごめんなさい。潔子先輩だってこの大勝負をベンチから見たい筈なのに。いや、潔子先輩だけじゃない。仁花ちゃんだってそうだ。
だから絶対に今日は勝ってみせる。それで潔子先輩達にまだまだ色んな試合を楽しんでもらうんだから。私は気合いを入れるためにパチンッと両頬を叩いた。