二番煎じな内容が多いです。
リベロな彼に私の才能発掘されました。
空欄の場合は「納豆」になります。
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試合を終え、荷物を持って出てきた先輩達に私達は急いで駆け寄る。
「朝霧先輩、うぇーい!!」
そんな私達へと真っ先につっこんできたのは日向くん。ジャンピングハイタッチをしようとしていたらしく、いつも通りの圧倒的なジャンプ力で飛び上がった。
「……日向くんごめんっ」
それはあまりにも高すぎて、このままだと己の身に危険が及ぶと感じた私は素早く右側に避ける。その瞬間、ドンッという鈍い音と共に強い衝撃が体を襲ってきた。……だが私の体はそのまま何かに抱き止められ、お陰で怪我することは無かった。
「……大丈夫ッスか」
「か、影山くん……!」
なんと私を抱き止めたのは影山くん。恐らくだが、いち早く出てきた日向くんに対抗心を燃やして影山くんも出てきたところで私が影山くんにぶつかってしまったのだろう。影山くんはなぜか眉間に皺が寄っており、怒らせてしまったのだろうかと徐々に不安が押し寄せる。
「ごめんね影山くん、怪我はない?」
「俺は平気ッス」
顔を上げるとすぐ近くに影山くんの顔がある、という普段ではありえない距離に違和感を感じる。こう見ると、影山くんもかなり整った顔立ちをしている事に気づいた。
睫毛が長いし、目付きは悪いけど大きな目をしているし、顔のパーツの並びがキレイ。これは将来有望だな……。
「お~い、お前達何してんだー……って、え!?」
「あ、菅原先輩。お疲れ様です」
「な、ななな、────何してんだ影山ァ!!!」
「「お?」」
騒ぎを嗅ぎ付けて来た菅原先輩に私が労りの言葉を掛けると、菅原先輩はなにやら固まり、次の瞬間顔面蒼白になりながら影山くんを指差して叫びだした。その声に私と影山くんが同時に首をかしげ、間抜けな声が口からもれた。
「うちの娘に手を出す輩は許しません」
「なんだこの人」
「俺手出してないっす」
「正直かよ」
「ほら納豆、こっちにおいで!」
「全力で拒否しておきますね」
「……?」
「影山くん、状況が理解できてないことは分かったけど別に抱き締める必要はないんだよ」
ナンダコレ。
菅原先輩はふざけてるのか本気なのか分からないし、影山くんは天然ボケをかまして私のことを離さないし、後ろで日向くんと仁花ちゃんは真っ赤になってショートしちゃってるしで大変だった。
ちなみにいうと、私は様子を見に来た澤村先輩に助けられました。
──「二人共帰ったら覚えてろよ?」
──「「……ハイ」」
──「澤村先輩めっちゃ好きです!!!」
「次、勝ったら青城と……」
試合後のため疲労困憊で熟睡する皆の姿が大半を占め、起きているのは私と先生だけか?と思っても可笑しくないほどにバスの中は静まり返っていた。
だが、それは思い過ごしだったようで私の後ろから日向くんの独り言が聞こえた。それは少々思い詰めたような、それでいて深く決心をしているような、考え深い言葉に思えた。
青城……私と仁花ちゃんが入部する前に烏野が公式の試合で負けたところ。この間出会った及川さんと岩泉さんがその青城の選手だったっけ。
影山くんにおいては及川さんを越えるセッターを目指しているらしい。
あの及川さんがどれほど凄いセッターなのかは分からないけど、影山くんだけじゃなくて烏野全体が警戒しているあたりかなり凄いセッターなのではないかと思う。
その青城戦まで後一試合。……気合い入れていかなきゃ!
そして一夜が明け、朝がやってきた。遅刻している人がいないこと確認してバスに乗り込み、会場へと向かう。何度来てもこの会場に足を踏み入れる瞬間はドキドキと胸が高鳴ってしまって落ち着かない。ドキドキなんて言ってるけどそんな甘いものじゃない。今にも心臓が腫れ上がってそのまま爆発するんじゃないかってヒヤヒヤさせられるドキドキだ。
自分自身を落ち着かせながら選手達のウォーミングアップの手伝いをしていると、いつの間にか時間はあっという間に過ぎていていよいよ試合が始まった。
今日は和久谷南高校と対戦する。烏養さんから聞いた話だと、この和久谷南高校と烏野の相性は良くないとの話。だから青城戦を前にしたこの試合は足元を掬われないように気を引き締めて挑まなくてはならないと言い聞かされた。
確かにそうだ。上を見すぎて足元を掬われたら元も子もない。……でもきっと大丈夫。今の烏野に油断している人は、誰一人いない。
私と仁花ちゃんは応援のため上に移動する。
──きっと大丈夫、だから…………頑張って。
上に移動する際、なんだか胸がザワザワするような嫌な予感がいつもよりずっと拭いきれなかったが、それは単なる思い過ごしだと信じたかった。
けれど無情にもこの嫌な予感は当たってしまうこととなってしまう────。
「朝霧先輩、うぇーい!!」
そんな私達へと真っ先につっこんできたのは日向くん。ジャンピングハイタッチをしようとしていたらしく、いつも通りの圧倒的なジャンプ力で飛び上がった。
「……日向くんごめんっ」
それはあまりにも高すぎて、このままだと己の身に危険が及ぶと感じた私は素早く右側に避ける。その瞬間、ドンッという鈍い音と共に強い衝撃が体を襲ってきた。……だが私の体はそのまま何かに抱き止められ、お陰で怪我することは無かった。
「……大丈夫ッスか」
「か、影山くん……!」
なんと私を抱き止めたのは影山くん。恐らくだが、いち早く出てきた日向くんに対抗心を燃やして影山くんも出てきたところで私が影山くんにぶつかってしまったのだろう。影山くんはなぜか眉間に皺が寄っており、怒らせてしまったのだろうかと徐々に不安が押し寄せる。
「ごめんね影山くん、怪我はない?」
「俺は平気ッス」
顔を上げるとすぐ近くに影山くんの顔がある、という普段ではありえない距離に違和感を感じる。こう見ると、影山くんもかなり整った顔立ちをしている事に気づいた。
睫毛が長いし、目付きは悪いけど大きな目をしているし、顔のパーツの並びがキレイ。これは将来有望だな……。
「お~い、お前達何してんだー……って、え!?」
「あ、菅原先輩。お疲れ様です」
「な、ななな、────何してんだ影山ァ!!!」
「「お?」」
騒ぎを嗅ぎ付けて来た菅原先輩に私が労りの言葉を掛けると、菅原先輩はなにやら固まり、次の瞬間顔面蒼白になりながら影山くんを指差して叫びだした。その声に私と影山くんが同時に首をかしげ、間抜けな声が口からもれた。
「うちの娘に手を出す輩は許しません」
「なんだこの人」
「俺手出してないっす」
「正直かよ」
「ほら納豆、こっちにおいで!」
「全力で拒否しておきますね」
「……?」
「影山くん、状況が理解できてないことは分かったけど別に抱き締める必要はないんだよ」
ナンダコレ。
菅原先輩はふざけてるのか本気なのか分からないし、影山くんは天然ボケをかまして私のことを離さないし、後ろで日向くんと仁花ちゃんは真っ赤になってショートしちゃってるしで大変だった。
ちなみにいうと、私は様子を見に来た澤村先輩に助けられました。
──「二人共帰ったら覚えてろよ?」
──「「……ハイ」」
──「澤村先輩めっちゃ好きです!!!」
「次、勝ったら青城と……」
試合後のため疲労困憊で熟睡する皆の姿が大半を占め、起きているのは私と先生だけか?と思っても可笑しくないほどにバスの中は静まり返っていた。
だが、それは思い過ごしだったようで私の後ろから日向くんの独り言が聞こえた。それは少々思い詰めたような、それでいて深く決心をしているような、考え深い言葉に思えた。
青城……私と仁花ちゃんが入部する前に烏野が公式の試合で負けたところ。この間出会った及川さんと岩泉さんがその青城の選手だったっけ。
影山くんにおいては及川さんを越えるセッターを目指しているらしい。
あの及川さんがどれほど凄いセッターなのかは分からないけど、影山くんだけじゃなくて烏野全体が警戒しているあたりかなり凄いセッターなのではないかと思う。
その青城戦まで後一試合。……気合い入れていかなきゃ!
そして一夜が明け、朝がやってきた。遅刻している人がいないこと確認してバスに乗り込み、会場へと向かう。何度来てもこの会場に足を踏み入れる瞬間はドキドキと胸が高鳴ってしまって落ち着かない。ドキドキなんて言ってるけどそんな甘いものじゃない。今にも心臓が腫れ上がってそのまま爆発するんじゃないかってヒヤヒヤさせられるドキドキだ。
自分自身を落ち着かせながら選手達のウォーミングアップの手伝いをしていると、いつの間にか時間はあっという間に過ぎていていよいよ試合が始まった。
今日は和久谷南高校と対戦する。烏養さんから聞いた話だと、この和久谷南高校と烏野の相性は良くないとの話。だから青城戦を前にしたこの試合は足元を掬われないように気を引き締めて挑まなくてはならないと言い聞かされた。
確かにそうだ。上を見すぎて足元を掬われたら元も子もない。……でもきっと大丈夫。今の烏野に油断している人は、誰一人いない。
私と仁花ちゃんは応援のため上に移動する。
──きっと大丈夫、だから…………頑張って。
上に移動する際、なんだか胸がザワザワするような嫌な予感がいつもよりずっと拭いきれなかったが、それは単なる思い過ごしだと信じたかった。
けれど無情にもこの嫌な予感は当たってしまうこととなってしまう────。