二番煎じな内容が多いです。
リベロな彼に私の才能発掘されました。
空欄の場合は「納豆」になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やりましたね納豆先輩!」
「うん、これで一次予選は突破だね」
下に降りてきていた仁花ちゃんと潔子先輩と合流し、私達は学校へと戻る準備を始めた。
「納豆ちゃんもお疲れ様。最初はちょっと心配でずっと見てたけど途中からそんな心配は要らないなって思ったよ。これで来年も烏野は安心だね」
「潔子先輩……ありがとうございます!」
潔子先輩が私に優しく微笑む。そんな姿も美しい……なんて、そんなことばかり考えてたら龍や夕みたく潔子先輩に怒られちゃうなぁ…。
潔子先輩に優しく怒られる自分が容易く想像できてしまい、ふふっと小さく笑ってしまう。
「あ、私最後に忘れ物ないか見てから行くから二人とも皆と先に行ってて」
「ハイッす!」
「わかりました」
私と仁花ちゃんは頷き、勝利したことでテンションが上がっている日向くん達の後ろを歩きだした。階段を降りるなか皆が試合のことを振り返っていく様を見ながら仁花ちゃんと試合の凄かった場面等の話をする。と、その時、日向くんが「ハアッ!」といきなり叫んだ。
私達の視線が日向くんに集まると、日向くんは「弁当箱わすれたっ」と言いながらさっきまで降りてきた階段を駆け上がって行った。
「だ、大丈夫ですかね、日向……」
「うーん心配だから私ちょっと着いて行ってみるね」
「シャチッ! 分かりました、納豆先輩お気を付けて!」
仁花ちゃんに手を振って日向くんの後ろを追いかける。日向くんは物凄いスピードで駆け上がって行くため、私なんかの足では追い付くことができない。そして私はようやく立ち止まった日向くんに追い付いた。
「あれ朝霧先輩?」
「やっと、おい、ついた……っ!」
「ど、どうしたんですか?」
「いや……日向くんが心配だったから追いかけてきただけ……。やっぱり速いね、日向くんは」
「あざっす!」
せっかく追い付いたので弁当箱を二人で取りに行くことに。これで後は弁当箱を持ったらバスに戻るだけ……の筈だった。
────あの光景を見るまでは。
「ねぇ~良いじゃん番号だけ!」
「すみません……」
「「……!?」」
日向くんと同時にソレに気づいた。我が烏野のオアシス……潔子先輩がナンパされていることに!!しかもちょっと怖そうな人達にされている。どうしてナンパする人達って断られても諦めないのさ!
「──って、あれ? 更に可愛い子発見~!」
「ぅえ!?」
グイッと腕を引っ張られる感覚。
気づくと私は潔子先輩と同じ所に引き込まれていた。
……えっ、私もなの?
流れるようにその輪の中心に入れられたことに驚きを隠せず、たじたじになってしまう。隣で潔子先輩も私がここに居ることに驚いているのか、目を見開いて固まっている。
ちなみに、この輪から数メートル離れた所に日向くんが顔面蒼白になりながらわたわたと忙しなく動き回り、私達の様子を見ていた。
潔子先輩は分かるけど私もなんてこの人達目が腐ってるんじゃないのかなー? 試合前なのに大丈夫なのだろうか。
「ごめんね納豆ちゃん、巻き込んじゃって……」
「いやいや大丈夫ですよ。潔子先輩のせいじゃないですし! 一応そこに日向くんもいるんですけど──」
「ヘアーーッ!」
潔子先輩に日向くんがいることを伝えようとした途端、私達とナンパしてきた男の人達との間に滑り込むようにして日向くんが叫びながら割り込んできた。
「しっ、清水先輩、朝霧先輩っ、行きましょう!」
「うぇ!? 日向くんはや……っ!」
私の静止の声も届かず、日向くんは私と潔子先輩の背中を押して小走りで進んでいく。潔子先輩もいきなりのことで驚きつつも押されるがままに足を動かす。……だが、そう簡単に男の人達が逃がしてくれるはずもなく。あっという間に追い付かれてしまい、日向くんは首根っこを捕まれてポイッとあっさり投げられてしまった。
「日向!」
「日向くん大丈夫!?」
日向くんのもとに行こうとするが私達の前を男の人達が立ち塞がり再びさっきまでの状況が繰り返されてしまう。
「ねー、いーじゃんいーじゃん。スマホ? あ、まだガラケー?」
「すみません、本当に交換とかできないので……。通してもらってもいいですか?」
「そんな固いこと言うなって! せっかく可愛い子と会えたんだから電話番号ぐらい交換してよ~」
逃げられないようにするためか、腕を捕まれて引き寄せられてしまう。日向くんをあんな風に扱われた上にこの期に及んで潔子先輩の電話番号まで聞き出そうとしているこの人達に怒りが湧き、一言いってやろうと「あの、」と、口を開きかけたその瞬間、
「あのーー!!」
と、叫んだ日向くんが、あの持ち前のジャンプ力を盛大に見せつけてしまうような高いジャンプをして二度目の割り込みをしてきた。あまりの日向くんのジャンプ力の高さにナンパさん(命名)達があんぐりと口を大きく開けて驚いていた。……ナイス日向くん!
「清水先輩と朝霧先輩はうっ、ウチの大事なマネージャーなので! あのっ、そのっ……」
不自然なぐらい目を泳がせる日向くんがほんの少し面白いなと思い後ろで小さく笑ってしまう。だが、今の日向くんには周りの声が届いていないのか彼が気づくことはない。
そんな今にも驚かしたら失神してしまいそうな日向くんにあのナンパさんは面白いものを見たかのような表情でグッと顔を近づけ「へぇ」と話し出す。
「お前らが倒したのか『2メートル』」
「あ、ハイ、まあ…」
いきなり話題が逸れたことに気づいた日向くんが戸惑いながらも頷く。するとナンパさんはさっきまでの表情とは一変して拗ねたような表情になる。さっきからこの人は表情がころころ変わるな。
「あーあ。俺も2メートルと遊んでみたかったのにな~」
「あ、遊ぶ?」
「試合はチョー楽しいアソビだろ!」
日向くんにとっての試合がどういうものかは分からないが、ナンパさんの言っていることの理解がいまいちできないらしく日向くんは頭を傾げている。そんな日向くんを置いて話はとんとん拍子で進んでいき、ナンパさんの話を聞くところナンパさん達はIH予選ベスト4だとか。
そのうちナンパさんの興味は私達から日向くんに移ったようでナンパさんは日向くんの頭を撫でてから立ち去っていった。……嵐のようなひとだ。
「……じゃあ戻ろっか。日向、納豆ちゃん。この弁当箱って日向のだよね?」
「アアッ、そっそうです! すみませんっ」
「そういえば元々弁当箱を取りに戻ってきたんだっけ……。すっかり忘れてた……。にしても、可愛い弁当箱だね」
「いやっそのっ、これは妹の弁当箱で……!!」
照れているのと恥ずかしいのが混ざり合っているのか日向くんは顔を真っ赤に染めあげ、弁当箱を後ろに隠してしまった。日向くんも高校生だし可愛い弁当箱を持ってると思われると恥ずかしいのかな?
それから素直に私達の隣を歩けずにいた日向くんがなんだかいつもより小さく見えてしまい弟のようでなんだか可愛かった。潔子先輩も同じ事を思っていたようで、パチッと視線が合った瞬間にお互いフフッと笑ってしまった。
「日向、ありがとうね」
「ありがとう日向くん。助かったよ」
後程、潔子先輩と一緒にそう言って日向くんの頭を撫でたらボンッという爆発音と共に日向くんはショートしてしまった。本当にお疲れ様、日向くん!
「うん、これで一次予選は突破だね」
下に降りてきていた仁花ちゃんと潔子先輩と合流し、私達は学校へと戻る準備を始めた。
「納豆ちゃんもお疲れ様。最初はちょっと心配でずっと見てたけど途中からそんな心配は要らないなって思ったよ。これで来年も烏野は安心だね」
「潔子先輩……ありがとうございます!」
潔子先輩が私に優しく微笑む。そんな姿も美しい……なんて、そんなことばかり考えてたら龍や夕みたく潔子先輩に怒られちゃうなぁ…。
潔子先輩に優しく怒られる自分が容易く想像できてしまい、ふふっと小さく笑ってしまう。
「あ、私最後に忘れ物ないか見てから行くから二人とも皆と先に行ってて」
「ハイッす!」
「わかりました」
私と仁花ちゃんは頷き、勝利したことでテンションが上がっている日向くん達の後ろを歩きだした。階段を降りるなか皆が試合のことを振り返っていく様を見ながら仁花ちゃんと試合の凄かった場面等の話をする。と、その時、日向くんが「ハアッ!」といきなり叫んだ。
私達の視線が日向くんに集まると、日向くんは「弁当箱わすれたっ」と言いながらさっきまで降りてきた階段を駆け上がって行った。
「だ、大丈夫ですかね、日向……」
「うーん心配だから私ちょっと着いて行ってみるね」
「シャチッ! 分かりました、納豆先輩お気を付けて!」
仁花ちゃんに手を振って日向くんの後ろを追いかける。日向くんは物凄いスピードで駆け上がって行くため、私なんかの足では追い付くことができない。そして私はようやく立ち止まった日向くんに追い付いた。
「あれ朝霧先輩?」
「やっと、おい、ついた……っ!」
「ど、どうしたんですか?」
「いや……日向くんが心配だったから追いかけてきただけ……。やっぱり速いね、日向くんは」
「あざっす!」
せっかく追い付いたので弁当箱を二人で取りに行くことに。これで後は弁当箱を持ったらバスに戻るだけ……の筈だった。
────あの光景を見るまでは。
「ねぇ~良いじゃん番号だけ!」
「すみません……」
「「……!?」」
日向くんと同時にソレに気づいた。我が烏野のオアシス……潔子先輩がナンパされていることに!!しかもちょっと怖そうな人達にされている。どうしてナンパする人達って断られても諦めないのさ!
「──って、あれ? 更に可愛い子発見~!」
「ぅえ!?」
グイッと腕を引っ張られる感覚。
気づくと私は潔子先輩と同じ所に引き込まれていた。
……えっ、私もなの?
流れるようにその輪の中心に入れられたことに驚きを隠せず、たじたじになってしまう。隣で潔子先輩も私がここに居ることに驚いているのか、目を見開いて固まっている。
ちなみに、この輪から数メートル離れた所に日向くんが顔面蒼白になりながらわたわたと忙しなく動き回り、私達の様子を見ていた。
潔子先輩は分かるけど私もなんてこの人達目が腐ってるんじゃないのかなー? 試合前なのに大丈夫なのだろうか。
「ごめんね納豆ちゃん、巻き込んじゃって……」
「いやいや大丈夫ですよ。潔子先輩のせいじゃないですし! 一応そこに日向くんもいるんですけど──」
「ヘアーーッ!」
潔子先輩に日向くんがいることを伝えようとした途端、私達とナンパしてきた男の人達との間に滑り込むようにして日向くんが叫びながら割り込んできた。
「しっ、清水先輩、朝霧先輩っ、行きましょう!」
「うぇ!? 日向くんはや……っ!」
私の静止の声も届かず、日向くんは私と潔子先輩の背中を押して小走りで進んでいく。潔子先輩もいきなりのことで驚きつつも押されるがままに足を動かす。……だが、そう簡単に男の人達が逃がしてくれるはずもなく。あっという間に追い付かれてしまい、日向くんは首根っこを捕まれてポイッとあっさり投げられてしまった。
「日向!」
「日向くん大丈夫!?」
日向くんのもとに行こうとするが私達の前を男の人達が立ち塞がり再びさっきまでの状況が繰り返されてしまう。
「ねー、いーじゃんいーじゃん。スマホ? あ、まだガラケー?」
「すみません、本当に交換とかできないので……。通してもらってもいいですか?」
「そんな固いこと言うなって! せっかく可愛い子と会えたんだから電話番号ぐらい交換してよ~」
逃げられないようにするためか、腕を捕まれて引き寄せられてしまう。日向くんをあんな風に扱われた上にこの期に及んで潔子先輩の電話番号まで聞き出そうとしているこの人達に怒りが湧き、一言いってやろうと「あの、」と、口を開きかけたその瞬間、
「あのーー!!」
と、叫んだ日向くんが、あの持ち前のジャンプ力を盛大に見せつけてしまうような高いジャンプをして二度目の割り込みをしてきた。あまりの日向くんのジャンプ力の高さにナンパさん(命名)達があんぐりと口を大きく開けて驚いていた。……ナイス日向くん!
「清水先輩と朝霧先輩はうっ、ウチの大事なマネージャーなので! あのっ、そのっ……」
不自然なぐらい目を泳がせる日向くんがほんの少し面白いなと思い後ろで小さく笑ってしまう。だが、今の日向くんには周りの声が届いていないのか彼が気づくことはない。
そんな今にも驚かしたら失神してしまいそうな日向くんにあのナンパさんは面白いものを見たかのような表情でグッと顔を近づけ「へぇ」と話し出す。
「お前らが倒したのか『2メートル』」
「あ、ハイ、まあ…」
いきなり話題が逸れたことに気づいた日向くんが戸惑いながらも頷く。するとナンパさんはさっきまでの表情とは一変して拗ねたような表情になる。さっきからこの人は表情がころころ変わるな。
「あーあ。俺も2メートルと遊んでみたかったのにな~」
「あ、遊ぶ?」
「試合はチョー楽しいアソビだろ!」
日向くんにとっての試合がどういうものかは分からないが、ナンパさんの言っていることの理解がいまいちできないらしく日向くんは頭を傾げている。そんな日向くんを置いて話はとんとん拍子で進んでいき、ナンパさんの話を聞くところナンパさん達はIH予選ベスト4だとか。
そのうちナンパさんの興味は私達から日向くんに移ったようでナンパさんは日向くんの頭を撫でてから立ち去っていった。……嵐のようなひとだ。
「……じゃあ戻ろっか。日向、納豆ちゃん。この弁当箱って日向のだよね?」
「アアッ、そっそうです! すみませんっ」
「そういえば元々弁当箱を取りに戻ってきたんだっけ……。すっかり忘れてた……。にしても、可愛い弁当箱だね」
「いやっそのっ、これは妹の弁当箱で……!!」
照れているのと恥ずかしいのが混ざり合っているのか日向くんは顔を真っ赤に染めあげ、弁当箱を後ろに隠してしまった。日向くんも高校生だし可愛い弁当箱を持ってると思われると恥ずかしいのかな?
それから素直に私達の隣を歩けずにいた日向くんがなんだかいつもより小さく見えてしまい弟のようでなんだか可愛かった。潔子先輩も同じ事を思っていたようで、パチッと視線が合った瞬間にお互いフフッと笑ってしまった。
「日向、ありがとうね」
「ありがとう日向くん。助かったよ」
後程、潔子先輩と一緒にそう言って日向くんの頭を撫でたらボンッという爆発音と共に日向くんはショートしてしまった。本当にお疲れ様、日向くん!