二番煎じな内容が多いです。
リベロな彼に私の才能発掘されました。
空欄の場合は「納豆」になります。
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そしてついに、春の高校バレー宮城県大会・代表決定戦一次予選当日。予選会場の入り口を通り、私達は烏野の待機場所に向かう。
こうして歩いていると、ジャージが黒色の人達がゾロゾロと歩いているなんてちょっとしたホラーだな、なんて思ってしまう。
影山くんや月島くんも目付きがいつもより数倍悪くなっているようにも見えるし。龍や夕においては試合で格好いい所を見せれば女子にモテるのでは?なんてことを話している。3年生の威圧感も普段よりすごいし。潔子先輩と仁花ちゃんの美しさと可愛さはいつも通りだけどね!
「うぅ……緊張で口から心臓が出そうです……!」
いつも通りの緊張を披露してくれた仁花ちゃんを温かい目で見つめる。ずっとガタガタと震えている仁花ちゃんに、潔子先輩が優しく声を描けた。
「だ、大丈夫、仁花ちゃん?」
「大丈夫だよ仁花ちゃん。私も今日が初めての大会だし……。皆で頑張れば怖いことなんて何一つないよ!」
「清水先輩……納豆先輩……!シャッス!谷地仁花、頑張ります!」
潔子先輩に続いて私も声を掛けてあげれば、仁花ちゃんは両手を握りしめ、自己暗示をかけるかのように深く頷いた。
うんうん、微笑ましい。そんなことを考えていた次の瞬間、私の耳にとある会話が聞こえてきた。
──「なあなあ!烏野のマネージャーレベル高くね!?」
──「めっちゃ分かる!あの眼鏡掛けた子とか色気やべぇ!!」
…………この人達は会場に来てまで何を考えているのだろうか。確かに潔子先輩の美貌にみとれてしまう気持ちも分からなくはない。むしろ賛同してしまう。だがね、君達。そんな目で潔子先輩を見てるんじゃない!!!
それであれでしょ……?試合が終わった後とかにあわよくば潔子先輩とメルアドとか交換できたりなーとか考えたり、夜寝るときに潔子先輩であんなことやそんなことの妄想を繰り広げて……!?
許せぬ!!!
「フシャアアアアッ!」
「グルルルルッ!」
あいつらに一言言ってしまおうか、そう考えたときに、奴らは私たちの回りをグルグルと囲むように回りだした。
「ちょっ…龍、夕!ストップ!」
そう……"奴ら"が。
その目は周りの人たちを威嚇せんとばかりにギラついており、見ているこちらが思わず後ずさってしまう。ほらみろ、仁花ちゃんが怖がってる。
と、よく見ると菅原先輩や影山くん、月島くんも周りを軽く睨んで追い払っていた。烏野のセコムは有能なんだなと、改めて思いました。
「皆さんで潔子先輩を守るだなんて……素晴らしいチームワークですね。これで試合もバッチリ、なんつって」
「こらこら朝霧、上手いんだか上手くないんだか分かんないこと言うなって!」
感動していた私の横に現れたのは菅原先輩。
そういえば菅原先輩もセコムしてたな。皆やっぱり、マネージャーのこと大切にしてるみたいで良いね。
「言っとくけど、守ってたのは清水のことだけじゃないからなー」
「え?」
「もちろん、朝霧も谷地さんも!」
頭に手を乗せられ、数回撫でられたあと菅原先輩はニコニコと笑いながら、疲れぎみの澤村先輩のもとへと歩いていった。ちなみに私はというと…………。
「あれは、ずるい……!」
ほんのちょっと柄にもなく照れていました。両手で口回りを隠すかのように覆い、俯いていた。そんな私を見て、真っ赤になる仁花ちゃんと微笑んでいる潔子先輩がいたことには生憎、気づかなかった。
「無自覚な子はちゃんと親が守ってやんないとな!」
後に、菅原先輩が密かにそう語ったらしい。
「潔子先輩、私お手洗い行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい。ここまでの帰り道は覚えてるよね?」
「勿論です」
「なら良かった。安心だね」
神聖な潔子先輩の微笑みに見送られ、私はお手洗いへと向かっていた。そして、近くまで来ると何やらお手洗い付近がとても騒がしい。確かさっき日向くんがお手洗いに行ってたような。関係あったり、する?……いやぁ、まさかねぇー!
そんなわけない、自分に暗示しながらたどり着いたお手洗いでは日向くんを取り囲むようにして立っている牛島さんと知らない人二人が立っていた。どうやら、嫌な予感は当たっていたようだ。
「日向くん」
「ぁっ、納豆せんぱぃ……っ!」
放っておくこともできず、嫌々だがその場に駆け寄ると、牛島さんが驚いたかのように目を見開いた。
「朝霧か?」
「お久しぶりです牛島さん」
「あぁ。久しぶりだ。確か朝霧は烏野だと言っていたな」
「ええ、そうです。それより日向、……うちの後輩が何か?」
「少し話をしていただけだ。もう終わった。先に朝霧に会えておいて良かった。俺はもう行く」
「はい。それでは」
立ち去る牛島さんに頭を下げて、今度は知らない男二人に向き合った。だが、その人達は牛島さんよりも驚いたような表情で私を見下ろしていた。
「ウシワカちゃんがあんな風に言うところ初めて見た……」
その一言が妙に心に引っ掛かった。
「あ、初めまして俺は青葉城西高校3年の及川徹!」
「俺は岩泉一だ。よろしくな」
「烏野高校2年の朝霧納豆です」
この二人は及川さん、岩泉さんと言うらしい。この人達は所謂イケメンというもののようだ。そういえば、青葉城西といえばIHで烏野がフルセットの末負けたという高校じゃなかったっけ。この前、潔子先輩が教えてくれた。だから3年生の人達もお互いが勝ち進んで行けば青葉城西とトーナメントで当たると知ったときに、いつも中々見ない真面目な顔になっていたな。
「烏野ってば、こんなに可愛いマネちゃんが増えたんだー……。てか、烏野マネージャーちゃん達の顔面偏差値って一体どうなって……?」
「おい、ブツブツいってんじゃねぇよ。速く戻るぞ及川。監督達も待ってんだからよ」
「はいはい、分かったよ」
岩泉さんに止められ、しぶしぶだが及川さんも頷いた。
「それじゃあオチビちゃんに納豆ちゃん、一回戦頑張ってねー」
「じゃあな。頑張れよ」
「ありがとうございます。そちらも頑張って下さい」
一回戦前に大変な人達と会ってしまった気分。日向くんは立ち去る及川さんと岩泉さんの背中をぼけーっと見ている。多分日向くんも状況に追い付けなかったんだな。
「じゃあ日向くん、私はお手洗い行くけど日向くんは戻る?」
「あっ、いやっ、俺もこれからです!!」
「そっか。じゃあね」
「はいっ!!ありがとうございました!」
私はバイバイと手を振り、すぐそこにある女子トイレの中に入った。そのすぐあとに男子トイレから日向くんの「うわあっ!」という声が聞こえてきたが、もう知りません。そして私はトイレの個室へと入った。
「あっ」
「うわっ」
個室から出たとき、丁度隣から出てきた人とぶつかりそうになり、お互い軽く悲鳴をあげた。色気のない自分の声に絶望。うん。
「すみません!」
「あ、いや、こちらこそすみません」
その人のジャージには『条善寺』の文字が。
色々省略するけどその人となんかよくわからないが仲良くなり、二人でトイレを出て話す。
「私、3年の三咲華。よろしくね!」
「2年の朝霧納豆です。よろしくお願いします!」
「そっかぁ~2年生かぁ~。大人っぽいから3年生だと思ったな」
「いやいやいや……全然大人っぽくなんか……」
「ふふっ、まあ試合になったら敵だけどお互い頑張りましょうね!」
そして、三咲さんは手を振りながら立ち去ってしまった。…………美人な人だったなぁ。
こうして歩いていると、ジャージが黒色の人達がゾロゾロと歩いているなんてちょっとしたホラーだな、なんて思ってしまう。
影山くんや月島くんも目付きがいつもより数倍悪くなっているようにも見えるし。龍や夕においては試合で格好いい所を見せれば女子にモテるのでは?なんてことを話している。3年生の威圧感も普段よりすごいし。潔子先輩と仁花ちゃんの美しさと可愛さはいつも通りだけどね!
「うぅ……緊張で口から心臓が出そうです……!」
いつも通りの緊張を披露してくれた仁花ちゃんを温かい目で見つめる。ずっとガタガタと震えている仁花ちゃんに、潔子先輩が優しく声を描けた。
「だ、大丈夫、仁花ちゃん?」
「大丈夫だよ仁花ちゃん。私も今日が初めての大会だし……。皆で頑張れば怖いことなんて何一つないよ!」
「清水先輩……納豆先輩……!シャッス!谷地仁花、頑張ります!」
潔子先輩に続いて私も声を掛けてあげれば、仁花ちゃんは両手を握りしめ、自己暗示をかけるかのように深く頷いた。
うんうん、微笑ましい。そんなことを考えていた次の瞬間、私の耳にとある会話が聞こえてきた。
──「なあなあ!烏野のマネージャーレベル高くね!?」
──「めっちゃ分かる!あの眼鏡掛けた子とか色気やべぇ!!」
…………この人達は会場に来てまで何を考えているのだろうか。確かに潔子先輩の美貌にみとれてしまう気持ちも分からなくはない。むしろ賛同してしまう。だがね、君達。そんな目で潔子先輩を見てるんじゃない!!!
それであれでしょ……?試合が終わった後とかにあわよくば潔子先輩とメルアドとか交換できたりなーとか考えたり、夜寝るときに潔子先輩であんなことやそんなことの妄想を繰り広げて……!?
許せぬ!!!
「フシャアアアアッ!」
「グルルルルッ!」
あいつらに一言言ってしまおうか、そう考えたときに、奴らは私たちの回りをグルグルと囲むように回りだした。
「ちょっ…龍、夕!ストップ!」
そう……"奴ら"が。
その目は周りの人たちを威嚇せんとばかりにギラついており、見ているこちらが思わず後ずさってしまう。ほらみろ、仁花ちゃんが怖がってる。
と、よく見ると菅原先輩や影山くん、月島くんも周りを軽く睨んで追い払っていた。烏野のセコムは有能なんだなと、改めて思いました。
「皆さんで潔子先輩を守るだなんて……素晴らしいチームワークですね。これで試合もバッチリ、なんつって」
「こらこら朝霧、上手いんだか上手くないんだか分かんないこと言うなって!」
感動していた私の横に現れたのは菅原先輩。
そういえば菅原先輩もセコムしてたな。皆やっぱり、マネージャーのこと大切にしてるみたいで良いね。
「言っとくけど、守ってたのは清水のことだけじゃないからなー」
「え?」
「もちろん、朝霧も谷地さんも!」
頭に手を乗せられ、数回撫でられたあと菅原先輩はニコニコと笑いながら、疲れぎみの澤村先輩のもとへと歩いていった。ちなみに私はというと…………。
「あれは、ずるい……!」
ほんのちょっと柄にもなく照れていました。両手で口回りを隠すかのように覆い、俯いていた。そんな私を見て、真っ赤になる仁花ちゃんと微笑んでいる潔子先輩がいたことには生憎、気づかなかった。
「無自覚な子はちゃんと親が守ってやんないとな!」
後に、菅原先輩が密かにそう語ったらしい。
「潔子先輩、私お手洗い行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい。ここまでの帰り道は覚えてるよね?」
「勿論です」
「なら良かった。安心だね」
神聖な潔子先輩の微笑みに見送られ、私はお手洗いへと向かっていた。そして、近くまで来ると何やらお手洗い付近がとても騒がしい。確かさっき日向くんがお手洗いに行ってたような。関係あったり、する?……いやぁ、まさかねぇー!
そんなわけない、自分に暗示しながらたどり着いたお手洗いでは日向くんを取り囲むようにして立っている牛島さんと知らない人二人が立っていた。どうやら、嫌な予感は当たっていたようだ。
「日向くん」
「ぁっ、納豆せんぱぃ……っ!」
放っておくこともできず、嫌々だがその場に駆け寄ると、牛島さんが驚いたかのように目を見開いた。
「朝霧か?」
「お久しぶりです牛島さん」
「あぁ。久しぶりだ。確か朝霧は烏野だと言っていたな」
「ええ、そうです。それより日向、……うちの後輩が何か?」
「少し話をしていただけだ。もう終わった。先に朝霧に会えておいて良かった。俺はもう行く」
「はい。それでは」
立ち去る牛島さんに頭を下げて、今度は知らない男二人に向き合った。だが、その人達は牛島さんよりも驚いたような表情で私を見下ろしていた。
「ウシワカちゃんがあんな風に言うところ初めて見た……」
その一言が妙に心に引っ掛かった。
「あ、初めまして俺は青葉城西高校3年の及川徹!」
「俺は岩泉一だ。よろしくな」
「烏野高校2年の朝霧納豆です」
この二人は及川さん、岩泉さんと言うらしい。この人達は所謂イケメンというもののようだ。そういえば、青葉城西といえばIHで烏野がフルセットの末負けたという高校じゃなかったっけ。この前、潔子先輩が教えてくれた。だから3年生の人達もお互いが勝ち進んで行けば青葉城西とトーナメントで当たると知ったときに、いつも中々見ない真面目な顔になっていたな。
「烏野ってば、こんなに可愛いマネちゃんが増えたんだー……。てか、烏野マネージャーちゃん達の顔面偏差値って一体どうなって……?」
「おい、ブツブツいってんじゃねぇよ。速く戻るぞ及川。監督達も待ってんだからよ」
「はいはい、分かったよ」
岩泉さんに止められ、しぶしぶだが及川さんも頷いた。
「それじゃあオチビちゃんに納豆ちゃん、一回戦頑張ってねー」
「じゃあな。頑張れよ」
「ありがとうございます。そちらも頑張って下さい」
一回戦前に大変な人達と会ってしまった気分。日向くんは立ち去る及川さんと岩泉さんの背中をぼけーっと見ている。多分日向くんも状況に追い付けなかったんだな。
「じゃあ日向くん、私はお手洗い行くけど日向くんは戻る?」
「あっ、いやっ、俺もこれからです!!」
「そっか。じゃあね」
「はいっ!!ありがとうございました!」
私はバイバイと手を振り、すぐそこにある女子トイレの中に入った。そのすぐあとに男子トイレから日向くんの「うわあっ!」という声が聞こえてきたが、もう知りません。そして私はトイレの個室へと入った。
「あっ」
「うわっ」
個室から出たとき、丁度隣から出てきた人とぶつかりそうになり、お互い軽く悲鳴をあげた。色気のない自分の声に絶望。うん。
「すみません!」
「あ、いや、こちらこそすみません」
その人のジャージには『条善寺』の文字が。
色々省略するけどその人となんかよくわからないが仲良くなり、二人でトイレを出て話す。
「私、3年の三咲華。よろしくね!」
「2年の朝霧納豆です。よろしくお願いします!」
「そっかぁ~2年生かぁ~。大人っぽいから3年生だと思ったな」
「いやいやいや……全然大人っぽくなんか……」
「ふふっ、まあ試合になったら敵だけどお互い頑張りましょうね!」
そして、三咲さんは手を振りながら立ち去ってしまった。…………美人な人だったなぁ。