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現代天使の秘匿

『ユウちゃん!ここ何処!?』
「わ、分かんない!」

「ふな?そいつは誰なんだぞ?」
『うわ猫が喋ってる!?』

情報量が…情報量が多い!

???「えーと、ごほん!お二人はご友人で?」

「はい!アイちゃんとは中学生の時の友達です」

『…!』

まだ、友達だと思ってくれていたのか
2年は音信不通だったのに


???「そうですか…アイくんは何処から来たんです?」

『あの、私、起きたら棺?の中にいて…扉を押したら簡単に出られたんです。
そしたら棺が沢山ある部屋があって、人影を追ってここまで来ました』

???「扉が簡単に開いた!?あの扉は特別な鍵がないと開かないはずです。それに、扉が開くまでは中の生徒は目覚めない…」

自ら扉を開けて出てきた生徒は前代未聞とかなんとか言ってその男は悩んでいた

「おいっ!お前ら!オレ様の話も聞くんだぞ!」
???「使い魔くんはうるさいので静かにしていましょうね」
「ふがふがっ」

???「兎に角、貴方は入学式に遅れないよう鏡の間に行かなくては。
そこの貴女は私と一緒に来てください」

ユウ「入学式?」

???「君は新入生でしょう?」

ユウ「え!?なんのですか!?」

???「何って、ここ、ナイトレイヴンカレッジの、ですよ。もしかして空間転移魔法で記憶が混乱してしまったのでしょうか?
いいでしょう、よくあることです。では、優しい私が一から説明してあげましょう」


私たちはその男に続いて図書室から出て行く。

『ねぇ、この人誰?』
「実は私もよく分からなくて…」

コソコソと話していると、中学生の時の青春を思い出して心がくすぐったくなった

そんなことに、思いを馳せる余裕はないはずなのに

男について行くと井戸のある庭に出た


???「ここはナイトレイヴンカレッジ。
世界中から選ばれた類稀なる才能をもつ魔法士の卵が集まるツイステッドワンダーランド界きっての名門魔法士養成学校です。
そして私は理事長よりこの学園を預かる校長、ディア・クロウリーと申します」

ユウ「ま…まほうし?」

アイ(理事長の存在が気になるな)

事はとんとん拍子で進み、ユウに向けられて説明されたここの世界の事を一緒に聞いていた。

「むっ、むが」
クロウリー「さっ、入学式に行きますよ。
貴女は鏡の間の扉の前で待っていて下さい」

アイ「はぁ…」
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