現代天使の秘匿
宙に浮く、無数の棺…
私は自分の入っていた棺から一歩踏み出し、不思議な世界を見渡す
なにここ…
記憶を整理しよう。
昨日は確か、ディナーを食べて、ホテルでお金受け取ってからおっさんとすることして、そのままホテルで眠りに落ちた。
起きたらここである。
取り敢えず、さっき人が逃げて行った門のところまで行ってみよう。
石造の廊下を火の灯るランプが照らしていた。
なんだか中世ヨーロッパの建築様式を感じさせられる。
勘を頼りにして様々な方向に伸びる廊下を歩いて行った。
誰か、いないのか。
先程見た人は何処いったのだろう。
なんか猫に追いかけられていたし…
そこで、私は気づいた。自分の格好に。
『黒一色のドレス?』
レースの手袋も、洒落た帽子も、大きなリボンのついたドレスも、靴も何もかもが黒一色。
それに、着た覚えもないし見たこともない。
ドレスのスカート部分には黒いパニエ。
洒落ていると言われればそうだけど、なんだか厳かな感じのするドレスだった。
まぁ、いいや。知らないところに来て服装なんて気にしてる暇などない。
『ほ、本が浮いてる…?』
大きな扉を両手で開けば図書室のような場所に来た。
私はありえないと思いながら宙に浮いてる本を一冊手に取り、パラパラとめくる。
そこには、見たこともない文字が並んでいた。
ゾッとした。全く知らない世界に来てしまったのか。何処かの知らない国に飛ばされたとか、その方がよっぽどマシだ。
ピシッバシッ
「─は───じゃ──い─」
人の声!
鞭のような音が気にかかるが私は走って人の声のする方へと走った。
広すぎる図書室のあそこ、あそこに人がいる!
だんだん近づくと、見覚えのある顔と目が合った。
『ユウちゃん!?』
「え!?アイちゃん!?」
舞台衣装のような服に身を包んだ男の後ろにユウがいた。その男は、私の声を聞くと振り返り、目を見開いた。
「じょ、女生徒!!!!」
私は自分の入っていた棺から一歩踏み出し、不思議な世界を見渡す
なにここ…
記憶を整理しよう。
昨日は確か、ディナーを食べて、ホテルでお金受け取ってからおっさんとすることして、そのままホテルで眠りに落ちた。
起きたらここである。
取り敢えず、さっき人が逃げて行った門のところまで行ってみよう。
石造の廊下を火の灯るランプが照らしていた。
なんだか中世ヨーロッパの建築様式を感じさせられる。
勘を頼りにして様々な方向に伸びる廊下を歩いて行った。
誰か、いないのか。
先程見た人は何処いったのだろう。
なんか猫に追いかけられていたし…
そこで、私は気づいた。自分の格好に。
『黒一色のドレス?』
レースの手袋も、洒落た帽子も、大きなリボンのついたドレスも、靴も何もかもが黒一色。
それに、着た覚えもないし見たこともない。
ドレスのスカート部分には黒いパニエ。
洒落ていると言われればそうだけど、なんだか厳かな感じのするドレスだった。
まぁ、いいや。知らないところに来て服装なんて気にしてる暇などない。
『ほ、本が浮いてる…?』
大きな扉を両手で開けば図書室のような場所に来た。
私はありえないと思いながら宙に浮いてる本を一冊手に取り、パラパラとめくる。
そこには、見たこともない文字が並んでいた。
ゾッとした。全く知らない世界に来てしまったのか。何処かの知らない国に飛ばされたとか、その方がよっぽどマシだ。
ピシッバシッ
「─は───じゃ──い─」
人の声!
鞭のような音が気にかかるが私は走って人の声のする方へと走った。
広すぎる図書室のあそこ、あそこに人がいる!
だんだん近づくと、見覚えのある顔と目が合った。
『ユウちゃん!?』
「え!?アイちゃん!?」
舞台衣装のような服に身を包んだ男の後ろにユウがいた。その男は、私の声を聞くと振り返り、目を見開いた。
「じょ、女生徒!!!!」