秘密の好きをチョコにつめて
プリンセスの名前
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「おい、執事、どこに行くんだ?」
バレンタインなんてなくなればいいのにと、嘆きながら走っていた俺に、通り過ぎ様に声をかけてきたのはシドだった。
「なんだシドか、悪いけどいま俺に構わないでくれる?」
「あ? どういう意味だ?」
「俺にもいろいろあるの!って、まさかシドは貰ってないよね?!」
思わずシドの手元を確認する。
手ぶらだった。
「あー!よかった。シドにまで負けたら、もうジ・エンドオブ俺になるところだった」
「さては、こいつのことか」
ニヤリとシドは不敵に笑うと、コートのポケットからあの、あの、トラウマのラッピング箱を取り出し……いやぁぁぁぁ!!
見たくない!
すごく見たくないものがここに!
俺は、反射的に手で目を覆う。
「プリンセスのやつは、馬鹿がつくほどのお人好しだよな。俺なんかにまで、こんなモンくれんだからよ」
「こんなモンとか言わないで!クレア様の手作りチョコを〜!(殺)てか、なんで情報屋のシドにまで……クレア様は女神なの?!……こんな奴にもったいなさすぎる!シドのは絶対義理チョコだよね、うん、絶対そう」
「お前、なにひとりで百面相してんだ。ま、面白れえけどな。なるほど、てめえは義理チョコすら貰ってねえのか」
「はあ? 失礼しちゃうな。まだ、貰ってないの間違いだよ」
そうだよね、クレア様〜!
って、マジでほんとに涙出そう。
「同情するつもりはねえが、お前にとって良い情報がある。知りてえか?」
「えー、いらないけど別に」
欲しいのはクレア様からのチョコだけ。
願わくば、本命の……なんて。
あっさり断るとシドが顎をそらした。
「プリンセスの本命チョコに関する情報だとしてもか?」
「え?!」
思わず食いついてしまう。シドが笑みを深め、ある情報を俺に耳打ちする。
「……ってのと、それからさっきお前のことをプリンセスが探していたぜ」
バレンタインなんてなくなればいいのにと、嘆きながら走っていた俺に、通り過ぎ様に声をかけてきたのはシドだった。
「なんだシドか、悪いけどいま俺に構わないでくれる?」
「あ? どういう意味だ?」
「俺にもいろいろあるの!って、まさかシドは貰ってないよね?!」
思わずシドの手元を確認する。
手ぶらだった。
「あー!よかった。シドにまで負けたら、もうジ・エンドオブ俺になるところだった」
「さては、こいつのことか」
ニヤリとシドは不敵に笑うと、コートのポケットからあの、あの、トラウマのラッピング箱を取り出し……いやぁぁぁぁ!!
見たくない!
すごく見たくないものがここに!
俺は、反射的に手で目を覆う。
「プリンセスのやつは、馬鹿がつくほどのお人好しだよな。俺なんかにまで、こんなモンくれんだからよ」
「こんなモンとか言わないで!クレア様の手作りチョコを〜!(殺)てか、なんで情報屋のシドにまで……クレア様は女神なの?!……こんな奴にもったいなさすぎる!シドのは絶対義理チョコだよね、うん、絶対そう」
「お前、なにひとりで百面相してんだ。ま、面白れえけどな。なるほど、てめえは義理チョコすら貰ってねえのか」
「はあ? 失礼しちゃうな。まだ、貰ってないの間違いだよ」
そうだよね、クレア様〜!
って、マジでほんとに涙出そう。
「同情するつもりはねえが、お前にとって良い情報がある。知りてえか?」
「えー、いらないけど別に」
欲しいのはクレア様からのチョコだけ。
願わくば、本命の……なんて。
あっさり断るとシドが顎をそらした。
「プリンセスの本命チョコに関する情報だとしてもか?」
「え?!」
思わず食いついてしまう。シドが笑みを深め、ある情報を俺に耳打ちする。
「……ってのと、それからさっきお前のことをプリンセスが探していたぜ」