イケメンカフェ シリウスとカフェラテ
嫌なことがあった。
落ち込んでどうにもしんどくて、
私は恋人のシリウスさんが働いているコーヒーショップ「ブラックキャット」にやってきた。
真冬の街は風が冷たくて、肌に突き刺すよう。
店内に入るとここは天国かと思うくらい暖かかった。
でも、みんな考えることは同じで暖を求めてお客さんで溢れて満席だった。
レジに並びながら、
バリスタのシリウスさんを盗み見た。すごく忙しそう。
オーダーをこなすのにいっぱいで、私に気づく余裕なんてなさそうだ。
レジのセスさんに注文すると、私はテラス席で待つことにした。
ふーっと息を吐くと、白い霧が夜空に舞っていく。
「寒いのにこんな所で待ってなくてもよかったのに。これ、アリスちゃん用に特別にいれたモノなのよ。見てあげてちょーだい」
なんだろうと、私はラテのフタを開けてみた。
そこにはハートの形のラテアートがカップいっぱいに注がれていた。
これは私へのメッセージだ。
これ、シリウスさんだ。
私は嬉しくなって店内を見た。けど、どこにもシリウスさんがいない。
どうしていないんだろうと思ったとき。誰かに頭をポンとされた。
?「鼻の頭が真っ赤だな」
見上げると、コートとマフラーを着込んだシリウスさんがいた。
「シリウスさん今日はラストまでじゃ?」
「ああ、シフトはレイに変わってもらった。寒空の下、寂しそうにしてるあんたを放っておくことができなくてな。まあ、俺のエゴだ」
そう言ってシリウスさんは冷えた私の唇にキスを落とした。ぼっと頬が熱を持つ。
「少しは身体、あったまったか?」
からかうように微笑んだシリウスさん。
立て続けのサプライズで私の心はみるみるポカポカになった。
それから私達は手を繋ぐとラテを片手に夜のデートに繰り出した。
おわり
落ち込んでどうにもしんどくて、
私は恋人のシリウスさんが働いているコーヒーショップ「ブラックキャット」にやってきた。
真冬の街は風が冷たくて、肌に突き刺すよう。
店内に入るとここは天国かと思うくらい暖かかった。
でも、みんな考えることは同じで暖を求めてお客さんで溢れて満席だった。
レジに並びながら、
バリスタのシリウスさんを盗み見た。すごく忙しそう。
オーダーをこなすのにいっぱいで、私に気づく余裕なんてなさそうだ。
レジのセスさんに注文すると、私はテラス席で待つことにした。
ふーっと息を吐くと、白い霧が夜空に舞っていく。
「寒いのにこんな所で待ってなくてもよかったのに。これ、アリスちゃん用に特別にいれたモノなのよ。見てあげてちょーだい」
なんだろうと、私はラテのフタを開けてみた。
そこにはハートの形のラテアートがカップいっぱいに注がれていた。
これは私へのメッセージだ。
これ、シリウスさんだ。
私は嬉しくなって店内を見た。けど、どこにもシリウスさんがいない。
どうしていないんだろうと思ったとき。誰かに頭をポンとされた。
?「鼻の頭が真っ赤だな」
見上げると、コートとマフラーを着込んだシリウスさんがいた。
「シリウスさん今日はラストまでじゃ?」
「ああ、シフトはレイに変わってもらった。寒空の下、寂しそうにしてるあんたを放っておくことができなくてな。まあ、俺のエゴだ」
そう言ってシリウスさんは冷えた私の唇にキスを落とした。ぼっと頬が熱を持つ。
「少しは身体、あったまったか?」
からかうように微笑んだシリウスさん。
立て続けのサプライズで私の心はみるみるポカポカになった。
それから私達は手を繋ぐとラテを片手に夜のデートに繰り出した。
おわり
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