小さい彼と一緒
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ゼゼくんが小さくなってしまった。
元に戻る方法を探すため、私は小さいゼゼくんを連れて図書室へ向かった。
膝の上に座るゼゼくんの頭をそっと撫でる。いつもはモデビルとして、スラリと長い脚を持て余すほど背が高い彼も、今は私の膝にすっぽりと収まってしまうサイズだ。
「ゼゼくん、こんな難しい本分かるの?」
「ふふん、当然だ! 」
彼は、いつものように愛用している扇子で口元を隠す。しかし、今の彼では、小さな口元だけでなく、顔まですっぽりと覆い隠してしまっていた。その隙間から覗く、つぶらな瞳が可愛らしい。
「幼稚園のころから、おれは魔術に関する本を毎日読んで、勉強していたんだからな!」
そう言って、ゼゼくんは得意げに胸を張る。
この頃から彼は努力し、『全智全能』の片鱗を見せていたんだな。
「そうなんだ、すごいね」
「ああ! 学芸会では主役もやったし、兄さんや姉さんに負けないくらい、たくさんのラブレターをもらっているんだ!」
幼い体で一生懸命に自慢する姿が愛しくて、私は思わず笑みをこぼした。
「な、俺、すごいだろ!だから大好きって言って!」
急に真剣な眼差しでそう言われ、私は驚いてゼゼくんを見つめた。
「え?」
「🌸ちゃんが大好きって言ってくれたら、おれはもっともっと強くなれる!」
その言葉に、胸の奥が温かくなる。この子の純粋な想いが、まっすぐに伝わってくるようだった。
「うふふ、ゼゼくん、大好きだよ」
私の言葉を聞くと、彼はふふん!と鼻を鳴らした。
「当然だ! おれは全智全能だからな!」
広げた扇子は、さっきと同じように彼の顔を覆い隠してしまう。その隙間からわずかに覗く赤い耳が、彼の照れている気持ちを物語っていた。
「じゃあ、ゼゼくんも私に大好きって言ってくれる?」
「ええ!?」
驚いたように私を見上げるゼゼくんの顔が、みるみるうちに赤くなる。
「私もゼゼくんの言葉で元気になれるんだ」
そう言うと、彼はもじもじと身をよじらせながら、か細い声でつぶやいた。
「🌸ちゃん……だいすき」
顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにしている彼の頬に、私はそっとキスを贈った。
「ありがとう、ゼゼくん」
彼は、ますます顔を赤くして、私の膝の上にうずくまってしまった。その姿は、いつもの自信に満ちた彼とは違う、幼く愛らしい一面だった。
元に戻った時、今日のこの時間を思い出して、二人で笑い合えたらいいなと思った。
◇◇◇
次の日、ゼゼくんは無事に元の姿に戻った。あの小さな彼の姿を思い出すと、今でも胸がきゅんとなる。
「おい、聞いてるのか?」
いつもの低く甘い声が、私の耳元で囁かれる。はっと顔を上げると、目の前には、あの時よりもずっと背が高く、魅力に満ちた彼が立っていた。
「え、あ、ごめん。ぼーっとしてた」
「はぁ…全く。俺の言葉に耳を傾けろ」
そう言って、彼は私の頬を優しく撫でる。
「🌸、愛している」
「なっ…!」
突然の甘い言葉に、私は顔を赤くして後ずさりした。あの、小さな彼が言っていた「だいすき」とは、全く違う破壊力がある。
「な、なに急に…」
「ふふん。どうした? 俺の言葉で元気になれるんじゃなかったのか?」
そう言って、ゼゼくんはにやりと笑う。意地悪な、けれどどこか愛おしい、いつもの彼だ。
「もう! 元気にはなるけど…恥ずかしいからやめてよ」
たじたじになる私を見て、彼は満足げに目を細めた。
「なあ、君はもうキスしてくれないのか?」
扇子の隙間から覗く赤い瞳が、私をまっすぐに見つめている。
私はもう、彼の甘い言葉から逃れることはできない。
「…もう、ずるいよ」
そうつぶやくと、私は彼の胸に顔を埋めた。
元に戻る方法を探すため、私は小さいゼゼくんを連れて図書室へ向かった。
膝の上に座るゼゼくんの頭をそっと撫でる。いつもはモデビルとして、スラリと長い脚を持て余すほど背が高い彼も、今は私の膝にすっぽりと収まってしまうサイズだ。
「ゼゼくん、こんな難しい本分かるの?」
「ふふん、当然だ! 」
彼は、いつものように愛用している扇子で口元を隠す。しかし、今の彼では、小さな口元だけでなく、顔まですっぽりと覆い隠してしまっていた。その隙間から覗く、つぶらな瞳が可愛らしい。
「幼稚園のころから、おれは魔術に関する本を毎日読んで、勉強していたんだからな!」
そう言って、ゼゼくんは得意げに胸を張る。
この頃から彼は努力し、『全智全能』の片鱗を見せていたんだな。
「そうなんだ、すごいね」
「ああ! 学芸会では主役もやったし、兄さんや姉さんに負けないくらい、たくさんのラブレターをもらっているんだ!」
幼い体で一生懸命に自慢する姿が愛しくて、私は思わず笑みをこぼした。
「な、俺、すごいだろ!だから大好きって言って!」
急に真剣な眼差しでそう言われ、私は驚いてゼゼくんを見つめた。
「え?」
「🌸ちゃんが大好きって言ってくれたら、おれはもっともっと強くなれる!」
その言葉に、胸の奥が温かくなる。この子の純粋な想いが、まっすぐに伝わってくるようだった。
「うふふ、ゼゼくん、大好きだよ」
私の言葉を聞くと、彼はふふん!と鼻を鳴らした。
「当然だ! おれは全智全能だからな!」
広げた扇子は、さっきと同じように彼の顔を覆い隠してしまう。その隙間からわずかに覗く赤い耳が、彼の照れている気持ちを物語っていた。
「じゃあ、ゼゼくんも私に大好きって言ってくれる?」
「ええ!?」
驚いたように私を見上げるゼゼくんの顔が、みるみるうちに赤くなる。
「私もゼゼくんの言葉で元気になれるんだ」
そう言うと、彼はもじもじと身をよじらせながら、か細い声でつぶやいた。
「🌸ちゃん……だいすき」
顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにしている彼の頬に、私はそっとキスを贈った。
「ありがとう、ゼゼくん」
彼は、ますます顔を赤くして、私の膝の上にうずくまってしまった。その姿は、いつもの自信に満ちた彼とは違う、幼く愛らしい一面だった。
元に戻った時、今日のこの時間を思い出して、二人で笑い合えたらいいなと思った。
◇◇◇
次の日、ゼゼくんは無事に元の姿に戻った。あの小さな彼の姿を思い出すと、今でも胸がきゅんとなる。
「おい、聞いてるのか?」
いつもの低く甘い声が、私の耳元で囁かれる。はっと顔を上げると、目の前には、あの時よりもずっと背が高く、魅力に満ちた彼が立っていた。
「え、あ、ごめん。ぼーっとしてた」
「はぁ…全く。俺の言葉に耳を傾けろ」
そう言って、彼は私の頬を優しく撫でる。
「🌸、愛している」
「なっ…!」
突然の甘い言葉に、私は顔を赤くして後ずさりした。あの、小さな彼が言っていた「だいすき」とは、全く違う破壊力がある。
「な、なに急に…」
「ふふん。どうした? 俺の言葉で元気になれるんじゃなかったのか?」
そう言って、ゼゼくんはにやりと笑う。意地悪な、けれどどこか愛おしい、いつもの彼だ。
「もう! 元気にはなるけど…恥ずかしいからやめてよ」
たじたじになる私を見て、彼は満足げに目を細めた。
「なあ、君はもうキスしてくれないのか?」
扇子の隙間から覗く赤い瞳が、私をまっすぐに見つめている。
私はもう、彼の甘い言葉から逃れることはできない。
「…もう、ずるいよ」
そうつぶやくと、私は彼の胸に顔を埋めた。
