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【裏】ある日の風景2
「あつーい…」
テレビをつければ、ニュースで『今季最高の暑さ』です、なんて言われているような日に、事務所のエアコンがぶっ壊れた。
みんなのレッスンを休みにできるほどに偶然スケジュールの余裕があったのが唯一の救いかもしれない、なんて思いながら天井を見ていると、ガチャ、と扉が開く音が聞こえた。
「あんたがそんなにダラダラしてるの、初めて見たぜ」
扉を開けたのは冬馬だった。麦茶のペットボトルを2本分コンビニのビニール袋に入れて、汗で前髪が額にくっつきそうになっている。
私は驚いて冬馬のもとに駆け寄った。
「ば、ばか…今日はレッスン休みって言ったじゃん」
「…俺らのレッスンが休みでも、あんたは仕事あるんだろ?それに…水分取らないで倒れられても困るからな」
冬馬は呆れたような顔をしながらも、少しだけぬるくなっただけでまだ冷たいペットボトルを差し出してくれた。
ペットボトルを受け取りながら、思えばかなりの間水分を取っていなかったのを思い出した。
「…そういえば、さっきから飲んでなかったや…ありがとう」
冬馬はその言葉を聞いて、嬉しかったのかみるみるうちに顔を赤くしていった。
「れ、礼とかいらねーから…!」
「いるいらないじゃなくて、したいの。…あ、そうだ。冬馬の汗拭かせて」
私はポケットからハンカチを取り出し、冬馬の額の汗を拭った。
「へへっ…、サンキュな。プロデューサー」
一通り拭いてやると、冬馬が私のことを真っ直ぐ見つめてきた。
「…立ったままもあれだし、ソファ行くか」
⭐︎
ソファに座り、麦茶を飲んで落ち着いたあと、
隣に座っている冬馬に少し不器用に手を絡め取られた。
「…手、汗かいてるな…」
唇が触れ合いそうになる距離まで顔を近付けられ、今の私たちの関係はアイドルとプロデューサーじゃなくて、恋人同士なんだ、と思った。
「冬馬もだよ」
いつもより甘い声でそう言うと、冬馬の唇がふに、と押し付けられる。
何度も何度も、触れ合うだけの口付けをされ、しばらく経ってから唇を離すのを許されると、目の前の冬馬はがまんできない、という表情になっていた。
「プロデューサーといるからだよ…」
ぎゅっ、と甘えられるように抱きしめられ、冬馬のせいで生まれてしまったじんじんと広がっていく熱と、夏の蒸すような熱さが混ざり合っていくのを感じる。
このまま抱き合っていたら溶け合ってしまいそうで怖くなって、彼の名前を呼ぶ。
「冬馬…」
私はどんな顔をしていただろう。どこか欲しがりそうな表情であなたを誘っていたのだろうか。それとも、恐怖に震える子供のような表情で、助けを求めていたのだろうか。
頬に冬馬の汗が落ちた。
わからない。でもきっとわかっている。
だって、今の私の瞳に映るのは、冬馬だけなんだから。
「…熱いよな」
冬馬はそれだけ言って私を夏に閉じ込める。
どこまでも混ざり合って、春に帰れなくなるまで。
「あつーい…」
テレビをつければ、ニュースで『今季最高の暑さ』です、なんて言われているような日に、事務所のエアコンがぶっ壊れた。
みんなのレッスンを休みにできるほどに偶然スケジュールの余裕があったのが唯一の救いかもしれない、なんて思いながら天井を見ていると、ガチャ、と扉が開く音が聞こえた。
「あんたがそんなにダラダラしてるの、初めて見たぜ」
扉を開けたのは冬馬だった。麦茶のペットボトルを2本分コンビニのビニール袋に入れて、汗で前髪が額にくっつきそうになっている。
私は驚いて冬馬のもとに駆け寄った。
「ば、ばか…今日はレッスン休みって言ったじゃん」
「…俺らのレッスンが休みでも、あんたは仕事あるんだろ?それに…水分取らないで倒れられても困るからな」
冬馬は呆れたような顔をしながらも、少しだけぬるくなっただけでまだ冷たいペットボトルを差し出してくれた。
ペットボトルを受け取りながら、思えばかなりの間水分を取っていなかったのを思い出した。
「…そういえば、さっきから飲んでなかったや…ありがとう」
冬馬はその言葉を聞いて、嬉しかったのかみるみるうちに顔を赤くしていった。
「れ、礼とかいらねーから…!」
「いるいらないじゃなくて、したいの。…あ、そうだ。冬馬の汗拭かせて」
私はポケットからハンカチを取り出し、冬馬の額の汗を拭った。
「へへっ…、サンキュな。プロデューサー」
一通り拭いてやると、冬馬が私のことを真っ直ぐ見つめてきた。
「…立ったままもあれだし、ソファ行くか」
⭐︎
ソファに座り、麦茶を飲んで落ち着いたあと、
隣に座っている冬馬に少し不器用に手を絡め取られた。
「…手、汗かいてるな…」
唇が触れ合いそうになる距離まで顔を近付けられ、今の私たちの関係はアイドルとプロデューサーじゃなくて、恋人同士なんだ、と思った。
「冬馬もだよ」
いつもより甘い声でそう言うと、冬馬の唇がふに、と押し付けられる。
何度も何度も、触れ合うだけの口付けをされ、しばらく経ってから唇を離すのを許されると、目の前の冬馬はがまんできない、という表情になっていた。
「プロデューサーといるからだよ…」
ぎゅっ、と甘えられるように抱きしめられ、冬馬のせいで生まれてしまったじんじんと広がっていく熱と、夏の蒸すような熱さが混ざり合っていくのを感じる。
このまま抱き合っていたら溶け合ってしまいそうで怖くなって、彼の名前を呼ぶ。
「冬馬…」
私はどんな顔をしていただろう。どこか欲しがりそうな表情であなたを誘っていたのだろうか。それとも、恐怖に震える子供のような表情で、助けを求めていたのだろうか。
頬に冬馬の汗が落ちた。
わからない。でもきっとわかっている。
だって、今の私の瞳に映るのは、冬馬だけなんだから。
「…熱いよな」
冬馬はそれだけ言って私を夏に閉じ込める。
どこまでも混ざり合って、春に帰れなくなるまで。
