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映画の試写会
『誰にも、渡さねーから』
冬馬が主役のラブコメ映画の先行試写会。暗いスクリーンの画面に映し出される冬馬が言った。
プロデューサーとして見れば、「よくやった」という感想を抱く。この出来であればファンも増えるし、この仕事を通して演技力だって確実にアップしたはずだ。
(だけど、冬馬の彼女としては…少し、複雑)
隣に座って真剣に画面を見つめていた冬馬は、そんな私の様子に気付いたのか、手を握ってきた。
そして、耳元に顔を近付けられる。周りにバレたらどうするんだろう、なんて思っていたら、冬馬の吐息が耳にかかった。
「…あのセリフ、プロデューサーに向けてだからな…」
他の人には聞こえないくらいの声で囁くように言ってくるものだから、冬馬の方に目をやってしまう。冬馬は少し頬を赤らめていた。
仕事に私情を挟むな、と言わなければいけないところだけれど、かわいいな、なんて思いながら、私の気持ちに勘付いてしまうどこか鋭いところにドキドキしてしまった。
「…言われなくても、もう冬馬だけのものだよ」
私もずいぶん甘くなっちゃったな、と思いながら、さっきの冬馬と同じように、他の人に聞こえないように囁いた。
『誰にも、渡さねーから』
冬馬が主役のラブコメ映画の先行試写会。暗いスクリーンの画面に映し出される冬馬が言った。
プロデューサーとして見れば、「よくやった」という感想を抱く。この出来であればファンも増えるし、この仕事を通して演技力だって確実にアップしたはずだ。
(だけど、冬馬の彼女としては…少し、複雑)
隣に座って真剣に画面を見つめていた冬馬は、そんな私の様子に気付いたのか、手を握ってきた。
そして、耳元に顔を近付けられる。周りにバレたらどうするんだろう、なんて思っていたら、冬馬の吐息が耳にかかった。
「…あのセリフ、プロデューサーに向けてだからな…」
他の人には聞こえないくらいの声で囁くように言ってくるものだから、冬馬の方に目をやってしまう。冬馬は少し頬を赤らめていた。
仕事に私情を挟むな、と言わなければいけないところだけれど、かわいいな、なんて思いながら、私の気持ちに勘付いてしまうどこか鋭いところにドキドキしてしまった。
「…言われなくても、もう冬馬だけのものだよ」
私もずいぶん甘くなっちゃったな、と思いながら、さっきの冬馬と同じように、他の人に聞こえないように囁いた。
