ordinarypersonの日常

ゴロツキ:その格好で四つ這いになっておしり見せて。
メールと共に送られてきたのはベッドに座った状態で顎から太腿まで写された画像。
鍛え抜かれた上半身の肉体美を背景に雄々しさすら感じるいきり立ったそれを目の当たりにしてエレンはゴクリと喉を鳴らす。
(何コレめちゃくちゃデカイ……もう兵器と一緒じゃん。俺、今本当に知らない男の人と……。)
ふわふわとした感覚が一気に現実になり、エレンの背筋がぞくりと震える。
ここでアカウントを消してしまえば最悪さっき送った画像のみでなかった事に出来る。
相手は多分年上で、初対面の相手を淫乱呼ばわりしてパパ活をエサに今後も過激な要求をしてくる筈。
本音を言えば少し怖い。
しかし、退屈な日常では感じる事のない高ぶる感情が普段のエレンの冷静さを少しだけ鈍らせた。
エレンは勉強で使用する椅子を引き寄せスマホカメラのタイマーをセットする。
ベッドに四つ這いになるとカメラに向かって臀部を突き上げた。
(冷静になって画像確認するとすげぇ恥ずかしい……これをゴロツキって奴に送るのか……。)
悶々としながらDMに送信するとすぐ様返信が届く。
ゴロツキ:DKのえっちな匂いを嗅ぎながら童貞ちんぽ扱いてアナル舐めたい。
「ひっ…!」
そのDKかつDTのエレンには刺激の強すぎる言葉の羅列に頭の中が真っ白になる。
(ヤバイ!こいつキモすぎる!)
心臓がバクバクと脈打ち嫌な汗が頬を伝う。
画像を送った事を後悔しかけると追加のDMが届いた。
ゴロツキ:想像以上に良かった。1万ギフト送るね。10万ギフトで直接メール出来たら嬉しいです。
(ウソ…。)
パパ活の威力に呆然となっていると本日最後のメールが届く。
ゴロツキ:PS.えれりんにもう1つプレゼントを送るので明日学校のロッカーを開けてみて下さい。おやすみ。
「!?」
ゴロツキから送られてきた信じがたい内容のせいで、エレンはその日眠れないまま朝を迎えた。
2/11ページ
スキ