ChocolateLove
「マサー!ハッピーハロウィン♪」
扉を開けて招いてくれた太輔君に、僕は開いた口が塞がらない。
『俺がスケジュール調整するから、付き合って初めてのハロウィンパーティーしよう!パーティーの準備も衣装も全部用意するから楽しみにしててね。』
太輔君がサプライズをすることが好きなのは知ってたけど、まさか【太輔君が出演してるCMのオオカミのコスチューム】でお出迎えされるなんて。
「どうしたの?ボーッとしてないで、入って入って。」
「太輔くん、その衣装って……。」
「あ、これ?お願いして借りてきちゃった。マサには赤ずきんちゃんのコスチュームがあるよ。」
仮装のクオリティが高すぎるっ!!
七夕の衣装は買い取るし、CM衣装は借りてくるし、太輔君て何者なんだ。
部屋もここはテーマパークかと思うくらいに、可愛く華やかにハロウィン装飾されている。
僕もオオカミのコスチュームが着たいなんて言える空気じゃない。
「………どうかな。」
「うわっ想像してたのより100倍セクシーだね!マサの可愛さとのギャップがすごすぎてたまらないよ。」
【太輔君が出演してるCMの赤ずきんのコスチュームを着た僕】を見て、オオカミの耳と尻尾をフリフリさせながら満面の笑みを浮かべる太輔君。
役柄で女装経験はあるけど、真っ赤なミニワンピースにハイヒールなんて今後着ることないだろうな。
恥ずかしくてモジモジしてると、太輔君においでと言われて膝に乗せて抱っこしてくれて、「今すぐ食べちゃいたい……」なんてドラマみたいな甘いセリフを囁いてくる。
さすがキング。
なんだかマイコになったみたい(照)
さっきから太輔君は僕のことを可愛いって褒めてくれるけど、オオカミ太輔君の方が100倍カッコイイよ。
CMの世界観と太輔君のスター性が見事にマッチして、あれを見て太輔君を好きにならない女の子はいないと思った。
そんなオオカミ太輔君をひとり占め出来るなんて、僕は幸せ。
「そうだ。トリックオアトリート!太輔君、お菓子下さい。」
「…….相変わらずフリが雑だね。」
僕の無茶ぶりに困ったように笑いながらも、準備を怠らない太輔君はポケットからキャンディを出してくれた。
「はい、どうぞ。」
「?これハロウィンキャンディですか?」
「見た目可愛いから買っちゃった。」
ビビッドカラーのピンクパッケージに白字でNYCと書かれたアメを渡されても、どうコメントしたらいいのか分からない(笑)
しかも、
「不味い。」
「マサの苦手なコーヒー味だからね。」
やっぱり見た目より中身が大事。
「いやいやいやコーヒーも苦手ですけど、これ漢方ですよ漢方!!あああー!」
「ま、待って(汗)!最後まで食べて!」
「!んんーっ」
苦すぎてすぐにでもキャンディを出したかったのに、太輔君のキスで唇を塞がれてしまった。
こうなったら僕はもうダメ。
柔らかい唇と優しい舌遣いに頭の中が蕩けて、それ以上何も考えられなくなる。
「ん、んむ………ちゅ………。」
太輔君にリードされながら舌を絡めてキャンディを舐め合ったり、じゃれ合うように舌先でコロコロと転がしたり。
キスしてる時に口の中にアメが入ってるって、なんかえっちでドキドキする。
「頑張って食べたね~。えらいえらい。」
キスに絆されて最後まで食べてしまった。
僕が単純なのか、太輔君が僕の扱いが上手いのか。
1コしか違わないのにすごく大人だし、いっぱい甘えさせてくれるし、話上手で聞き上手だし、………。
うーん。結局、僕が太輔君に弱いんだな。
「気分はどう?」
「気分ですか?サイコーですよ。」
なんでそんなこと聞くんだろう。
太輔君と一緒ならいつだって僕の心は温かく包まれて、頭の中がふわふわして心地良くて。
もっと、満たされたくて。
「太輔君。もっといっぱいちゅっちゅしてください。」
え、今の僕が言ったの?
うわー!恥ずかしすぎて消えたい。
さっきからおかしいよ僕。
「マサが擬音を使い始めたって事は、気持ち良くなってきた証拠かな。おクスリとの相性がすごくいいね。」
「…………?」
太輔君にキスされると。
太輔君に抱き締められると。
太輔君に見つめられると。
なんだか、歯止めが効かない。
「悪いオオカミさんに簡単に騙されちゃって。そーゆーピュアで素直なとこ、大好きだよ。」
体がベッドに沈んでいく。
太輔君の体から仄かに漂う甘い香りが、僕の心を焦らしてくる。
「ぼくも、すき……離さないで……。」
「今夜は帰してあげないから。全身で感じて、恋してね♥」
あぁもう。
唇をなぞる指先がもどかしいよ、太輔くん。
end.
扉を開けて招いてくれた太輔君に、僕は開いた口が塞がらない。
『俺がスケジュール調整するから、付き合って初めてのハロウィンパーティーしよう!パーティーの準備も衣装も全部用意するから楽しみにしててね。』
太輔君がサプライズをすることが好きなのは知ってたけど、まさか【太輔君が出演してるCMのオオカミのコスチューム】でお出迎えされるなんて。
「どうしたの?ボーッとしてないで、入って入って。」
「太輔くん、その衣装って……。」
「あ、これ?お願いして借りてきちゃった。マサには赤ずきんちゃんのコスチュームがあるよ。」
仮装のクオリティが高すぎるっ!!
七夕の衣装は買い取るし、CM衣装は借りてくるし、太輔君て何者なんだ。
部屋もここはテーマパークかと思うくらいに、可愛く華やかにハロウィン装飾されている。
僕もオオカミのコスチュームが着たいなんて言える空気じゃない。
「………どうかな。」
「うわっ想像してたのより100倍セクシーだね!マサの可愛さとのギャップがすごすぎてたまらないよ。」
【太輔君が出演してるCMの赤ずきんのコスチュームを着た僕】を見て、オオカミの耳と尻尾をフリフリさせながら満面の笑みを浮かべる太輔君。
役柄で女装経験はあるけど、真っ赤なミニワンピースにハイヒールなんて今後着ることないだろうな。
恥ずかしくてモジモジしてると、太輔君においでと言われて膝に乗せて抱っこしてくれて、「今すぐ食べちゃいたい……」なんてドラマみたいな甘いセリフを囁いてくる。
さすがキング。
なんだかマイコになったみたい(照)
さっきから太輔君は僕のことを可愛いって褒めてくれるけど、オオカミ太輔君の方が100倍カッコイイよ。
CMの世界観と太輔君のスター性が見事にマッチして、あれを見て太輔君を好きにならない女の子はいないと思った。
そんなオオカミ太輔君をひとり占め出来るなんて、僕は幸せ。
「そうだ。トリックオアトリート!太輔君、お菓子下さい。」
「…….相変わらずフリが雑だね。」
僕の無茶ぶりに困ったように笑いながらも、準備を怠らない太輔君はポケットからキャンディを出してくれた。
「はい、どうぞ。」
「?これハロウィンキャンディですか?」
「見た目可愛いから買っちゃった。」
ビビッドカラーのピンクパッケージに白字でNYCと書かれたアメを渡されても、どうコメントしたらいいのか分からない(笑)
しかも、
「不味い。」
「マサの苦手なコーヒー味だからね。」
やっぱり見た目より中身が大事。
「いやいやいやコーヒーも苦手ですけど、これ漢方ですよ漢方!!あああー!」
「ま、待って(汗)!最後まで食べて!」
「!んんーっ」
苦すぎてすぐにでもキャンディを出したかったのに、太輔君のキスで唇を塞がれてしまった。
こうなったら僕はもうダメ。
柔らかい唇と優しい舌遣いに頭の中が蕩けて、それ以上何も考えられなくなる。
「ん、んむ………ちゅ………。」
太輔君にリードされながら舌を絡めてキャンディを舐め合ったり、じゃれ合うように舌先でコロコロと転がしたり。
キスしてる時に口の中にアメが入ってるって、なんかえっちでドキドキする。
「頑張って食べたね~。えらいえらい。」
キスに絆されて最後まで食べてしまった。
僕が単純なのか、太輔君が僕の扱いが上手いのか。
1コしか違わないのにすごく大人だし、いっぱい甘えさせてくれるし、話上手で聞き上手だし、………。
うーん。結局、僕が太輔君に弱いんだな。
「気分はどう?」
「気分ですか?サイコーですよ。」
なんでそんなこと聞くんだろう。
太輔君と一緒ならいつだって僕の心は温かく包まれて、頭の中がふわふわして心地良くて。
もっと、満たされたくて。
「太輔君。もっといっぱいちゅっちゅしてください。」
え、今の僕が言ったの?
うわー!恥ずかしすぎて消えたい。
さっきからおかしいよ僕。
「マサが擬音を使い始めたって事は、気持ち良くなってきた証拠かな。おクスリとの相性がすごくいいね。」
「…………?」
太輔君にキスされると。
太輔君に抱き締められると。
太輔君に見つめられると。
なんだか、歯止めが効かない。
「悪いオオカミさんに簡単に騙されちゃって。そーゆーピュアで素直なとこ、大好きだよ。」
体がベッドに沈んでいく。
太輔君の体から仄かに漂う甘い香りが、僕の心を焦らしてくる。
「ぼくも、すき……離さないで……。」
「今夜は帰してあげないから。全身で感じて、恋してね♥」
あぁもう。
唇をなぞる指先がもどかしいよ、太輔くん。
end.
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