Skidamarink
「…ようやく寝たな。」
「…寝ましたねぇ。」
エレンとリヴァイにそっくりの子どもたちが天使のような寝顔で眠りについたのを確認すると、2人は子ども部屋を後にしてリビングに入る。
エレンは洗い物をしながら2人分の紅茶の準備を始め、リヴァイは子どもたちが散らかしたおもちゃを片付け始めた。
「折角の日曜もチョコレート作ったり部屋を散らかされたりして休む暇がねぇな。」
「でも、パパと一緒にチョコが作れたのがよっぽど嬉しかったのか寝る前もずっとその話でしたね。エレン(子ども)はチョコ渡したからパパと結婚するだって。バレンタイン関係ないし(笑)」
「当然だ。あいつは俺以外の嫁には行かせねぇ。」
「リヴァイ(子ども)は俺と結婚したいって言ってましたよ。」
「…それは考えものだ。」
「わ〜パパの嫉妬コワ〜イ。」
「悪いか。」
「クス。いいえ。」
1日を振り返る他愛もない会話をしながら互いの片付けを終えると、シーリングライトに向かって合図を送り部屋が薄暗く淡く暖かい色味の間接照明に切り替わる。
エレンはアップにしていた髪を下ろし、淹れたての紅茶が入ったペアのマグカップを持ってソファに向かうと、先に座っていたリヴァイが自分の横のソファ生地をポンポンと叩いてエレンを招いた。
「……ん。この紅茶香りもいいし美味いな。」
「リヴァイさんが好きなブランドの新商品です。この間発売されたばかりですよ。」
「ほぅ。それを最高の状態で淹れるお前の腕は本物だな。」
「リヴァイさんに鍛えられましたから。今日の紅茶に合うお菓子もありますよ。どうぞ。」
エレンはサイドテーブルの引き出しを開けると手のひらサイズの赤い箱をリヴァイに差し出す。
紅茶を飲みながら何の気なしに箱を受け取ったリヴァイが貼りつけられていたハートのメッセージカードに目を通し終えると、みるみる顔が赤くなっていく。
「子どもとプレゼントしたのはパパへのチョコ。これは、俺からリヴァイさんへの本命チョコです。」
「……一緒にチョコを作ったから今年はないと思って油断した。」
リヴァイは紅茶とチョコレートの入った箱を机に置き、サプライズ成功の満面の笑みを浮かべるエレンの肩に腕をまわすと優しく抱き寄せる。
エレンもリヴァイの首元に顔を埋めると、リヴァイの腕の中で温もりに包まれる幸せを噛みしめながら目を閉じた。
「恋人なっても旦那様になってもパパになっても。初めて会った時よりももっとずっとリヴァイさんのことを愛しています。」
「あぁ。俺も初めて会った時からますますお前に惚れている。朝も昼も夜も…月の下でも。エレン、お前だけを愛してる。」
引き寄せられるように自然と互いに見つめ合い、唇の感触を味わうようにゆっくりと口づけを交わしていく。
「……あまい。」
「チョコ食べますか?」
「お前が作ったチョコが美味いのは分かってる。ちゅ…今はチョコよりもっと特別で、最高に甘ったるいヤツがいい…ちゅ。」
リヴァイは会話をしながらもエレンの唇や頬、額などを愛おしむようにキスを繰り返すので、エレンもリヴァイの首に両腕をまわしてそれに応えるようにキスをする。
「ん…じゃあ、子どもたちを起こさないように気をつけないと。」
「あぁ。それは、ずっとキスしているから問題ない。」
「そうですね…。」
エレンのはにかんだ笑顔に胸が切なく締めつけられ、リヴァイはエレンをさらにきつく抱き締める。
エレンは机に置かれた箱のメッセージカードをチラリと横目で流し、リヴァイの耳元でチョコレートのような甘い口溶けで囁いた。
『私の愛しいLevi。
あなたを愛してる。
朝も昼も夜も……月の下でも。』
HappyValentine♡end.
「…寝ましたねぇ。」
エレンとリヴァイにそっくりの子どもたちが天使のような寝顔で眠りについたのを確認すると、2人は子ども部屋を後にしてリビングに入る。
エレンは洗い物をしながら2人分の紅茶の準備を始め、リヴァイは子どもたちが散らかしたおもちゃを片付け始めた。
「折角の日曜もチョコレート作ったり部屋を散らかされたりして休む暇がねぇな。」
「でも、パパと一緒にチョコが作れたのがよっぽど嬉しかったのか寝る前もずっとその話でしたね。エレン(子ども)はチョコ渡したからパパと結婚するだって。バレンタイン関係ないし(笑)」
「当然だ。あいつは俺以外の嫁には行かせねぇ。」
「リヴァイ(子ども)は俺と結婚したいって言ってましたよ。」
「…それは考えものだ。」
「わ〜パパの嫉妬コワ〜イ。」
「悪いか。」
「クス。いいえ。」
1日を振り返る他愛もない会話をしながら互いの片付けを終えると、シーリングライトに向かって合図を送り部屋が薄暗く淡く暖かい色味の間接照明に切り替わる。
エレンはアップにしていた髪を下ろし、淹れたての紅茶が入ったペアのマグカップを持ってソファに向かうと、先に座っていたリヴァイが自分の横のソファ生地をポンポンと叩いてエレンを招いた。
「……ん。この紅茶香りもいいし美味いな。」
「リヴァイさんが好きなブランドの新商品です。この間発売されたばかりですよ。」
「ほぅ。それを最高の状態で淹れるお前の腕は本物だな。」
「リヴァイさんに鍛えられましたから。今日の紅茶に合うお菓子もありますよ。どうぞ。」
エレンはサイドテーブルの引き出しを開けると手のひらサイズの赤い箱をリヴァイに差し出す。
紅茶を飲みながら何の気なしに箱を受け取ったリヴァイが貼りつけられていたハートのメッセージカードに目を通し終えると、みるみる顔が赤くなっていく。
「子どもとプレゼントしたのはパパへのチョコ。これは、俺からリヴァイさんへの本命チョコです。」
「……一緒にチョコを作ったから今年はないと思って油断した。」
リヴァイは紅茶とチョコレートの入った箱を机に置き、サプライズ成功の満面の笑みを浮かべるエレンの肩に腕をまわすと優しく抱き寄せる。
エレンもリヴァイの首元に顔を埋めると、リヴァイの腕の中で温もりに包まれる幸せを噛みしめながら目を閉じた。
「恋人なっても旦那様になってもパパになっても。初めて会った時よりももっとずっとリヴァイさんのことを愛しています。」
「あぁ。俺も初めて会った時からますますお前に惚れている。朝も昼も夜も…月の下でも。エレン、お前だけを愛してる。」
引き寄せられるように自然と互いに見つめ合い、唇の感触を味わうようにゆっくりと口づけを交わしていく。
「……あまい。」
「チョコ食べますか?」
「お前が作ったチョコが美味いのは分かってる。ちゅ…今はチョコよりもっと特別で、最高に甘ったるいヤツがいい…ちゅ。」
リヴァイは会話をしながらもエレンの唇や頬、額などを愛おしむようにキスを繰り返すので、エレンもリヴァイの首に両腕をまわしてそれに応えるようにキスをする。
「ん…じゃあ、子どもたちを起こさないように気をつけないと。」
「あぁ。それは、ずっとキスしているから問題ない。」
「そうですね…。」
エレンのはにかんだ笑顔に胸が切なく締めつけられ、リヴァイはエレンをさらにきつく抱き締める。
エレンは机に置かれた箱のメッセージカードをチラリと横目で流し、リヴァイの耳元でチョコレートのような甘い口溶けで囁いた。
『私の愛しいLevi。
あなたを愛してる。
朝も昼も夜も……月の下でも。』
HappyValentine♡end.
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