ordinarypersonの日常

帰り道に不良のジャンに絡まれ童貞を散々からかわれたついでにエレンは裏垢(エロ垢)の存在を知る。
小学生のガキかよバカじゃねぇのとその場では興味ないふりをしていたが、毎日毎日退屈で何となく暇潰しにアカウント開設をしてみた。
アイコンには口を手で覆い上目遣いで目元だけ写した顔のアップ画像。
まだコメント0にも関わらずいきなりフォロワーが3桁に達したのは正直驚いた。
(もしかして俺って本当はイケメンなんじゃ……)
一瞬自意識過剰が頭をよぎるがすぐにどうでもいい無気力さが上回る。
とりあえず他人の裏垢をコピペしながら早速コメントを打ってみた。
えれりん:15歳/DK
裏垢男子始めましたぁ。
えっちな見せ合いっこしてくれる人。
パパ活ママ活してくれる人。
らぶりつふぉろりつ下さい。
当選者はDMで♡
(裏垢女子のアカウントみたい…。)
キャラを演出しすぎたなと思いつつも特に止めようという気持ちもなく、そのままアカウントに掲載する。
すると秒で2桁のRTと①のDMがついた。
(凄い…。)
RTやコメントを見ながら再び気持ちが高揚する。
有名人にでもなった気分で嬉しくなり、その流れでDMを開いて見ると思わず目が点になった。
ゴロツキ:こんばんは。パパ活希望です。
(なんで男?………あ、パパ活の部分コピペ消すの忘れてた。)
相手のアカウントを確認してみると名前以外の情報が何1つ掲載されていなかった。
普段ならスルーするところだが、ムラムラとエレンの中である感情が芽生えてくる。
(ちょっとからかってやるか。)
部屋着のズボンを脱いでとろみのあるゆったりとしたTシャツ1枚と黒のビキニブリーフ姿でベッドに膝立ちをする。
手で口元を隠してタイマーで自撮り。
えれりん:わぁ~♡ありがとうございます。パパのために撮った写真気に入ってくれたら嬉しいです。
DMに送信した後また秒で返信が返ってくる。
ゴロツキ:淫乱で可愛い。
衝撃的な二文字に頬が真っ赤に染まり頭の中で淫乱の二文字か頭をぐるぐる回転する。
(どどどどこにそんな要素が、、淫乱って、淫乱……ええ~っっ)
ゴロツキ:その格好で四つ這いになっておしり見せて。
メールと共に送られてきたのはベッドに座った状態で顎から太腿まで写された画像。
鍛え抜かれた上半身の肉体美を背景に雄々しさすら感じるいきり立ったそれを目の当たりにしてエレンはゴクリと喉を鳴らす。
(何コレめちゃくちゃデカイ……もう兵器と一緒じゃん。俺、今本当に知らない男の人と……。)
ふわふわとした感覚が一気に現実になり、エレンの背筋がぞくりと震える。
ここでアカウントを消してしまえば最悪さっき送った画像のみでなかった事に出来る。
相手は多分年上で、初対面の相手を淫乱呼ばわりしてパパ活をエサに今後も過激な要求をしてくる筈。
本音を言えば少し怖い。
しかし、退屈な日常では感じる事のない高ぶる感情が普段のエレンの冷静さを少しだけ鈍らせた。
エレンは勉強で使用する椅子を引き寄せスマホカメラのタイマーをセットする。
ベッドに四つ這いになるとカメラに向かって臀部を突き上げた。
(冷静になって画像確認するとすげぇ恥ずかしい……これをゴロツキって奴に送るのか……。)
悶々としながらDMに送信するとすぐ様返信が届く。
ゴロツキ:DKのえっちな匂いを嗅ぎながら童貞ちんぽ扱いてアナル舐めたい。
「ひっ…!」
そのDKかつDTのエレンには刺激の強すぎる言葉の羅列に頭の中が真っ白になる。
(ヤバイ!こいつキモすぎる!)
心臓がバクバクと脈打ち嫌な汗が頬を伝う。
画像を送った事を後悔しかけると追加のDMが届いた。
ゴロツキ:想像以上に良かった。1万ギフト送るね。10万ギフトで直接メール出来たら嬉しいです。
(ウソ…。)
パパ活の威力に呆然となっていると本日最後のメールが届く。
ゴロツキ:PS.えれりんにもう1つプレゼントを送るので明日学校のロッカーを開けてみて下さい。おやすみ。
「!?」
ゴロツキから送られてきた信じがたい内容のせいで、エレンはその日眠れないまま朝を迎えた。
「おはようエレン。今日はいつにも増して凶悪面だね。」
「ただの寝不足だっつーの。」
通学路で一緒になったアルミンと横並びで歩きエレンは学校に向かう。
(昨日のメールが気になり過ぎて一睡も出来なかった。)
SNS上の相手と思い接した人物はエレンを知っていた。
しかもロッカーの場所まで知っているという事は身近な人物に違いない。
(俺に裏垢を教えたジャンか?いや、そもそも学生は超絶金持ちのクリスタ以外無理だろ。身バレして晒しも脅しもなくてギフトカードまで送ってくれる奇特な奴って誰だよ……。)
ふと近づいてきた学校の校門に視線を向けると、押し寄せる学生の波の中で独特なオーラを放つ人物に目が止まる。
清掃員リヴァイ。
年中半袖の作業着、両手にゴム手袋をはめ、毎朝この時間は竹箒で校門を掃き掃除している。
背はエレンより少し低めだが鋭い眼光で他を威圧し、元大物マフィアの噂もあり学生からは恐れられている存在。
(ま、俺には関係ないけど。)
いつもの様にリヴァイの横を通りすぎようとしたその時、漆黒の瞳と視線がぶつかる。
「エレーン。」
「は、はい。え?」
「おはよう。」
「おは、おはようございます。」
挨拶が済むと別の場所へと移動する清掃員の後ろ姿をエレンは呆気に取られながら見つめる。
「僕、清掃員さんの声聞いたの初めてだよ。」
「俺も。しかも俺の名前知っててビックリした。」
入学以来初めて聞いた清掃員の声は、噂や外見のイメージとは真逆の優しさと品を兼ね備えていた。
ロッカーに辿り着いたエレンが扉を開けると茶色の紙袋が置かれていた。
「アルミン、トイレ行きたいから先に教室入っててくれ。」
「うん、分かった。」
封筒を手にあまり人が来なさそうな外れの個室トイレに籠るとエレンは中身を確認する。
派手な黒×ピンク総レース柄の小さな箱が現れ、開封してみると大量のコンドームが詰まっていた。
初めて見るそれに焦り、急いでアカウントを開いてDMを確認する。
ゴロツキ:プレゼント気に入ってくれた?えれりんが学校のトイレでオナニーしてるところ見たいな。
(!?何で知って……)
慌ててトイレの扉を開けて周囲を確認するが人の気配は全く感じられない。
ゴロツキ:上手に出来たらオプション価格にしっかり反映させるからね。
「っ……。」
見えない相手に対する恐怖心と報酬の誘惑に理性の天秤が揺れ動く。
しかし、退屈な日常に突如突き刺さった甘美な刺激が理性よりも好奇心を駆り立てていく。
エレンはトイレの蓋を閉めるとスマホのカメラ位置を決める。
壁に背を預け、スラックスのベルトを外しジッパーを下げるとビキニブリーフ(色違い赤)からペニスを取り出した。
まだふにゃりと柔らかいそれを右手に握り込むと、ゆっくりと上下に動かし始める。
「ん、んん…ふぅ…。」
エレンは頭の中で描いた想像のゴロツキを浮かべてみる。
(……なんで清掃員さんの顔が出てくるんだよ……。)
朝偶然目が合い、初めて話しかけてもらった強烈なイメージが消えない。
サラサラと揺れる黒髪、切れ長の目、薄い唇。
去っていく際の凛々しい後ろ姿に思わずドキッとした事も。
(…カッコ良かったな…。)
始めた行為に心地良くリンクしてくるリヴァイの穏やかな表情に、体の奥がじんと熱く腰が無意識にゆらめく。
「はぁふぅ…っく、んう、…。」
エレンはコンドームの袋を破り勃ちかけのペニスに慣れない手つきでゴムを装着すると、インカメラにしてタイマーをセットする。
(清掃員さん…清s……っ。)
『俺の縄張り(清掃場所)で何やってんだエレーン。』
「!リヴァイさん…」
もし今ここでドアを破って清掃員が入って来て襲われたら…いつの間にかそんな妄想が頭の中を埋め尽くしていた。
『お前のちんぽはガキ臭ぇ匂いだな。』
「…ごめ、なさ…ぁ…はぁ、…汚いから、やめっ…。」
『なら俺が隅々まで綺麗に掃除してやる。』
「や…はぁ、ああっ!…らめ…リヴァぃ……っ」
ペニスを扱く手の摩擦音もゴムの中でニチュニュと音を立てるカウパーも全て、脳内でリヴァイに手解きをされる妄想とリンクしてエレンの羞恥を煽っていく。
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