パルマよせあつめ
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ハルくんがぼーっとしてる。多分これは仕事の事を考えてる。でもだめ、今はこっち向いて。私はそっと薄く開いてる唇に指を差し込んだ。ビクリと大げさに驚いてやっと意識をこちらに向ける。「ご飯ちゃんと食べないと次は指じゃなくてメロンパンいれちゃうよ?」と、朝食はしっかり食べるように促した。
***
アオイはBBQでお肉焼くのが似合いそうって言ったら、それ、褒めてる?って返された。実は彼は上品に食事をする。だからワイルドなのも見てみたいだけなのかも。珍しくおかずのソースが唇についてるから私はそっとそれを拭って、そのまま私の指ごとアオイの口に押し込んだ。私のほうがワイルドかな。
***
ハルくんは意外と直球だから喧嘩になっても長引かない。なのに今回は話もさせてもらえない。こういう時は、きっと。
遅い帰りを待ちながらリビングで寝ちゃったら、いつの間にか帰宅した彼が耳元で「…嫉妬した。ごめん」ってこっそり言った。かわいい。そんなあなたが好きって抱きしめてもいいかな?
***
私はアオイがとても誠実な人だって知ってる。疑ってない。それでも他の女性と写る写真に嫉妬して、勝手に不機嫌になって喧嘩になった。私、もっと綺麗だったら良かったな。ぽろりと溢れた本音に彼は驚く。一瞬後に、ごめんと彼は言う。悪いのは私なのに、赤い顔でお前が一番可愛い、なんて追撃付きで。
***
声をかける前に起きてくるなんて珍しい。良い匂いがしたから、と起き抜けの掠れた声でハルくんが言う。よくわかったね、これ、ちょっと良い珈琲なんだよ、と早速カップを渡したら彼はふにゃりと笑った。けど匂いに釣られたなんてきっと嘘。折角早く起きてくれたし、ねぇ、今日は一緒にどこに行こうか。
***
アオイ、朝だよ。何度も声をかけるけど全然起きる気配がない。昨日も遅かったし疲れてるのかな。一緒に出かける約束だけどもう少し寝かせてあげることにして額にそっとキスしたら、いきなり目が開いてびっくりした。寝たフリ、ごめんって真っ赤な顔して白状したから、アオイからのキスで許してあげる。
***
疲れたぁってにリビングに駆け込んだらキッチンからハルくんがひょこっと顔を出した。おかえり、ご飯もうできるって。自分の食事も無頓着な彼が私にご飯を作ってるという事に私の疲れは一気に吹き飛んだ。何を作ったの?わぁ青汁だぁ。凄く驚いたけど、彼と一緒になら美味しいのかも、と心を決めた。
***
喧嘩して泣いてしまった私をおいてアオイが部屋から出ていく。だって絶対譲れないことだもん、今回は私、謝らない。でも言葉足らずだったかな。「私はアオイのことが1番好き!」って部屋の外にいる彼へ叫んだらすぐに戻ってきて「…俺が悪かった」ってその赤い顔を隠すように私を抱きしめてくれた。
***
彼は雄弁な方ではない。だけど何か説明をするときは理論的に流暢に話す。内容はわからないけど、それがとにかくかっこよくて、こくこくと頷きながら話を聞いてるふりをしてハルくんを眺める。「その顔…聞いてないだろ」呆れたように言う彼は私の緩みきった表情筋に、しょうがないな、と笑った。
***
「人の脳は大体1.5kg…なんだけど」と真剣な顔で考え出すハルくん。片乳3kgあるっていう嘘に「確認したい……ダメ?」って私に手を伸ばす。ダメじゃないけどダメ…と慌てていると「フフッ……冗談」なんて涙が出る程笑ってる。なんだ、とちょっとホッとしたら「…今はね。」と爆弾を落とされた。
***
アオイの手は大きいね、何でも掴めそう、と掌を合わせ見比べた。「そうか?じゃあ夢も希望もお前ごと全部掴んでやるよ」と冗談めかして笑ってる。うんって答えたら彼がその大きな手で私の目を隠す。手が大きくて良かったと聞こえた声が照れてるってわかるから、さっきの言葉は本心だって伝わってきた。
***
二人の時間。珈琲の香りが漂う。お揃いのマグカップなのに彼の方が小さく見えた。「ハルくんの大きい手。好きだな」って無意識に手を伸ばせば彼は指を絡めるように握ってくれる。「俺も君の手…好き」という甘い声に彼を見れば「離してあげない」と笑う海みたいな青い瞳が、真っ赤な私を映していた。
***
謎の睡魔に、ソファで少し目を閉じる。帰宅する彼の晩御飯を準備したいのに体が全然動かなかった。遠くからぼんやり聞こえる私を呼ぶ声に返事もできずにいたら優しい浮遊感。「…アオイ、おかえり」薄く目を開いてなんとか伝える私に、一瞬目を見開いた彼が「ただいま」とはにかんでくれた気がした。
***
ハルくんに1つだけ魔法が使えるなら?と聞いてみたら「…君のために植物園を作る」と答えてくれた。アネモネ園かなって思ったら小さく「ケール、明日葉、大麦若葉…」って聞こえてきた。青汁だ。私の健康の為に材料から作る気だ。厳選食材に彼の愛を感じながら魔法は使えなくていいなと思うのだった。
***
室内なのに窓からの陽射しが強い。茹だる暑さに辟易している私と涼しい顔したハルくん。ソファで本を読む姿が美しくて悔しくなった私は彼の隣に寄り添って思い切り腕を絡めた。見上げた彼は驚いた後、白い頬を赤く染めて言う。「カーテン…閉めよう?熱いから」私の熱が伝染った彼の手から本が落ちた。
***
夏だから、とビニールプールを出して飲み物各種を浮かべてみた。ジリジリと照りつける太陽に文句を言いつつアオイは氷水で冷えた缶を開けて一気に飲み干す。動く喉元と滴る汗に釘付けの私に、彼が「お前は?」と嬉しそうに誘う。その笑顔で火照った顔を隠したくて、私は缶を選ぶふりをして俯いた。
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アオイはBBQでお肉焼くのが似合いそうって言ったら、それ、褒めてる?って返された。実は彼は上品に食事をする。だからワイルドなのも見てみたいだけなのかも。珍しくおかずのソースが唇についてるから私はそっとそれを拭って、そのまま私の指ごとアオイの口に押し込んだ。私のほうがワイルドかな。
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ハルくんは意外と直球だから喧嘩になっても長引かない。なのに今回は話もさせてもらえない。こういう時は、きっと。
遅い帰りを待ちながらリビングで寝ちゃったら、いつの間にか帰宅した彼が耳元で「…嫉妬した。ごめん」ってこっそり言った。かわいい。そんなあなたが好きって抱きしめてもいいかな?
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私はアオイがとても誠実な人だって知ってる。疑ってない。それでも他の女性と写る写真に嫉妬して、勝手に不機嫌になって喧嘩になった。私、もっと綺麗だったら良かったな。ぽろりと溢れた本音に彼は驚く。一瞬後に、ごめんと彼は言う。悪いのは私なのに、赤い顔でお前が一番可愛い、なんて追撃付きで。
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声をかける前に起きてくるなんて珍しい。良い匂いがしたから、と起き抜けの掠れた声でハルくんが言う。よくわかったね、これ、ちょっと良い珈琲なんだよ、と早速カップを渡したら彼はふにゃりと笑った。けど匂いに釣られたなんてきっと嘘。折角早く起きてくれたし、ねぇ、今日は一緒にどこに行こうか。
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アオイ、朝だよ。何度も声をかけるけど全然起きる気配がない。昨日も遅かったし疲れてるのかな。一緒に出かける約束だけどもう少し寝かせてあげることにして額にそっとキスしたら、いきなり目が開いてびっくりした。寝たフリ、ごめんって真っ赤な顔して白状したから、アオイからのキスで許してあげる。
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疲れたぁってにリビングに駆け込んだらキッチンからハルくんがひょこっと顔を出した。おかえり、ご飯もうできるって。自分の食事も無頓着な彼が私にご飯を作ってるという事に私の疲れは一気に吹き飛んだ。何を作ったの?わぁ青汁だぁ。凄く驚いたけど、彼と一緒になら美味しいのかも、と心を決めた。
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喧嘩して泣いてしまった私をおいてアオイが部屋から出ていく。だって絶対譲れないことだもん、今回は私、謝らない。でも言葉足らずだったかな。「私はアオイのことが1番好き!」って部屋の外にいる彼へ叫んだらすぐに戻ってきて「…俺が悪かった」ってその赤い顔を隠すように私を抱きしめてくれた。
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彼は雄弁な方ではない。だけど何か説明をするときは理論的に流暢に話す。内容はわからないけど、それがとにかくかっこよくて、こくこくと頷きながら話を聞いてるふりをしてハルくんを眺める。「その顔…聞いてないだろ」呆れたように言う彼は私の緩みきった表情筋に、しょうがないな、と笑った。
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「人の脳は大体1.5kg…なんだけど」と真剣な顔で考え出すハルくん。片乳3kgあるっていう嘘に「確認したい……ダメ?」って私に手を伸ばす。ダメじゃないけどダメ…と慌てていると「フフッ……冗談」なんて涙が出る程笑ってる。なんだ、とちょっとホッとしたら「…今はね。」と爆弾を落とされた。
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アオイの手は大きいね、何でも掴めそう、と掌を合わせ見比べた。「そうか?じゃあ夢も希望もお前ごと全部掴んでやるよ」と冗談めかして笑ってる。うんって答えたら彼がその大きな手で私の目を隠す。手が大きくて良かったと聞こえた声が照れてるってわかるから、さっきの言葉は本心だって伝わってきた。
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二人の時間。珈琲の香りが漂う。お揃いのマグカップなのに彼の方が小さく見えた。「ハルくんの大きい手。好きだな」って無意識に手を伸ばせば彼は指を絡めるように握ってくれる。「俺も君の手…好き」という甘い声に彼を見れば「離してあげない」と笑う海みたいな青い瞳が、真っ赤な私を映していた。
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謎の睡魔に、ソファで少し目を閉じる。帰宅する彼の晩御飯を準備したいのに体が全然動かなかった。遠くからぼんやり聞こえる私を呼ぶ声に返事もできずにいたら優しい浮遊感。「…アオイ、おかえり」薄く目を開いてなんとか伝える私に、一瞬目を見開いた彼が「ただいま」とはにかんでくれた気がした。
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ハルくんに1つだけ魔法が使えるなら?と聞いてみたら「…君のために植物園を作る」と答えてくれた。アネモネ園かなって思ったら小さく「ケール、明日葉、大麦若葉…」って聞こえてきた。青汁だ。私の健康の為に材料から作る気だ。厳選食材に彼の愛を感じながら魔法は使えなくていいなと思うのだった。
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室内なのに窓からの陽射しが強い。茹だる暑さに辟易している私と涼しい顔したハルくん。ソファで本を読む姿が美しくて悔しくなった私は彼の隣に寄り添って思い切り腕を絡めた。見上げた彼は驚いた後、白い頬を赤く染めて言う。「カーテン…閉めよう?熱いから」私の熱が伝染った彼の手から本が落ちた。
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夏だから、とビニールプールを出して飲み物各種を浮かべてみた。ジリジリと照りつける太陽に文句を言いつつアオイは氷水で冷えた缶を開けて一気に飲み干す。動く喉元と滴る汗に釘付けの私に、彼が「お前は?」と嬉しそうに誘う。その笑顔で火照った顔を隠したくて、私は缶を選ぶふりをして俯いた。
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