ものしんもの シリーズ
夕方、太陽の沈む時のオレンジと青の混ざった雲ひとつない綺麗な空の中、寧人と人使は二人で隣同士で歩いている。
2人で歩く道は普段の帰り道よりも特別に感じて僕にとってはとても大切な時だ。
横を見ると人使は隣に並んで歩いていている。こんな幸せなことがあるのだろうか。
そんな事を考えていたら、ふと彼の手に目が向いてしまった。
ヒーロー科編入を目指している人使は編入するための訓練をしているからか少しずつ手や体がごつくなってきているような気がする。
この手で体で抱きしめられたら良いな。あっでも外ではダメかな。それでもせっかく一緒に帰っているのなら手を繋ぎたいな。恋人だもの。
「寧人、どこ見てるの」
「ああごめんよ。見られるのは嫌かい?」
人使は僕を少しだけ見てふいっと顔を前に向ける。
「別に。寧人に見られるならいい。ただどこ見てるのかな
って思っただけ」
「えっ?いやただ君の手がかっこいいなと思ってね。ヒーロー科編入のために頑張っているんだろ?どんどんヒーローらしくなっていくなと思って」
真剣に編入を目指してる人使はとてもかっこいい。僕は本気でそう思ってるし真剣な人使に本当に惚れている
僕がそう答えると人使はふーんと言って首の後ろに左手を回し撫でる。
そんなちょっとした仕草にかっこいいなと思ってしまう。うんかっこいい。僕の彼氏はかっこいい。
「はい」
僕がそんなことを考えていたら人使が右手を僕の前に出てきた。
「えっ?どうしたの?」
「いや。俺の手を見てたから。手、繋ぎたいのかなって思っただけ」
そう言って手をヒラヒラと動かす人使は口角を少しあげふっと笑う。
「っ……?!」
そう言われて顔が熱くなる感覚がした。バレてるそう思った。
「くっ……ふははは、焦りすぎだろ」
さっきよりも分かりやすく声に出して人使は笑う。
その笑い顔をみて耳まで熱くなる感覚がする
「っ…ぼ、くの気持ちを当てないでよ…」
「あっ当たってたんだ」
人使はしてやったりとで言いたげに僕を見てニヤリと笑い
「で、どうするの?手、繋ぐ?」
僕の、前の手をまたヒラヒラと不敵に笑いながら動かす。
その仕草や表情をみてまた全身が熱くなる感じがした。君ってやつは…
「人使さえ良ければ手、繋いでもいい?」
僕がそう言うと人使はまた声を出して笑う
「恋人同士だから手を繋ぐことぐらい聞かなくてもするよ。俺も、寧人と手、繋ぎたいからさ。
それにほら、これで繋げた」
人使は僕の手に手を重ねてきて、まあ俗に言う恋人繋ぎってやつで。その手元をみて人使は大きく口角と目元を上げて微笑む。
「ひゃっ……君は、ほんとうに、そんな所ばっかりかっこよくて…ずるい。僕の心が持たないよ…」
「ふーん……」
はにかみながら返事をする人使にドキドキして、まるで魔法にかかったように体が熱くなる
「じゃあ帰ろうか」
人使はそう言ってまたニヤリと笑った後にぎゅっと僕の手を握る。
そんな人使の手を握り返す
「うん。帰ろっか」
僕達の後ろでは太陽が沈みかけていて背に日が当たる。二人で歩く道に2人の影とひとつに重なった手元が映る。ここは僕と人使の2人だけの特別な空間。
ああとてもいい気分だな
2人で歩く道は普段の帰り道よりも特別に感じて僕にとってはとても大切な時だ。
横を見ると人使は隣に並んで歩いていている。こんな幸せなことがあるのだろうか。
そんな事を考えていたら、ふと彼の手に目が向いてしまった。
ヒーロー科編入を目指している人使は編入するための訓練をしているからか少しずつ手や体がごつくなってきているような気がする。
この手で体で抱きしめられたら良いな。あっでも外ではダメかな。それでもせっかく一緒に帰っているのなら手を繋ぎたいな。恋人だもの。
「寧人、どこ見てるの」
「ああごめんよ。見られるのは嫌かい?」
人使は僕を少しだけ見てふいっと顔を前に向ける。
「別に。寧人に見られるならいい。ただどこ見てるのかな
って思っただけ」
「えっ?いやただ君の手がかっこいいなと思ってね。ヒーロー科編入のために頑張っているんだろ?どんどんヒーローらしくなっていくなと思って」
真剣に編入を目指してる人使はとてもかっこいい。僕は本気でそう思ってるし真剣な人使に本当に惚れている
僕がそう答えると人使はふーんと言って首の後ろに左手を回し撫でる。
そんなちょっとした仕草にかっこいいなと思ってしまう。うんかっこいい。僕の彼氏はかっこいい。
「はい」
僕がそんなことを考えていたら人使が右手を僕の前に出てきた。
「えっ?どうしたの?」
「いや。俺の手を見てたから。手、繋ぎたいのかなって思っただけ」
そう言って手をヒラヒラと動かす人使は口角を少しあげふっと笑う。
「っ……?!」
そう言われて顔が熱くなる感覚がした。バレてるそう思った。
「くっ……ふははは、焦りすぎだろ」
さっきよりも分かりやすく声に出して人使は笑う。
その笑い顔をみて耳まで熱くなる感覚がする
「っ…ぼ、くの気持ちを当てないでよ…」
「あっ当たってたんだ」
人使はしてやったりとで言いたげに僕を見てニヤリと笑い
「で、どうするの?手、繋ぐ?」
僕の、前の手をまたヒラヒラと不敵に笑いながら動かす。
その仕草や表情をみてまた全身が熱くなる感じがした。君ってやつは…
「人使さえ良ければ手、繋いでもいい?」
僕がそう言うと人使はまた声を出して笑う
「恋人同士だから手を繋ぐことぐらい聞かなくてもするよ。俺も、寧人と手、繋ぎたいからさ。
それにほら、これで繋げた」
人使は僕の手に手を重ねてきて、まあ俗に言う恋人繋ぎってやつで。その手元をみて人使は大きく口角と目元を上げて微笑む。
「ひゃっ……君は、ほんとうに、そんな所ばっかりかっこよくて…ずるい。僕の心が持たないよ…」
「ふーん……」
はにかみながら返事をする人使にドキドキして、まるで魔法にかかったように体が熱くなる
「じゃあ帰ろうか」
人使はそう言ってまたニヤリと笑った後にぎゅっと僕の手を握る。
そんな人使の手を握り返す
「うん。帰ろっか」
僕達の後ろでは太陽が沈みかけていて背に日が当たる。二人で歩く道に2人の影とひとつに重なった手元が映る。ここは僕と人使の2人だけの特別な空間。
ああとてもいい気分だな
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