夜遅くに突然携帯が鳴った。

えっなに誰？ってびっくりしつつも画面の相手を見るとそこには【宮地さん】の文字。なんでこんな時間に？？と更に驚いた。ってかこれ早く出なきゃじゃん！！

「も、もしもし！！」

『……なんだよ、まだ起きてんのか？』

「お、起きてました、けど……」

起きてちゃ駄目だったの……？

なんか彼のその言葉に思わずむうってなる。電話してきたの宮地さんなのになにそれ。出ない方が良かったのだろうか。

そんな風に思ってたのが、電話越しに対応する態度とか返してた言葉に現れてたようで

『……ごめん悪かった。なんつーかその、嬉しかったからつい意地悪言った』

「……嬉しかった？」

なにが？？

『その、さ、お前の声聞きてぇなって思ったけどこんな時間だろ？起きてねぇだろうなと思いつつ、もしかしたらとダメ元で電話したら起きててくれたからさ』

なに、それ。

めちゃめちゃ顔が熱い。はずい。なにそれ、声聞きたいとか。いや私は聞きたくないとかじゃないけど。寧ろ聞けて嬉しいけど！めちゃめちゃ嬉しいけども！！なに、それ……！！

もう何とも言えないこの沸き上がる気持ちで悶えてたら

『……ほんとごめん。迷惑ならき、』

「め、迷惑じゃ、ないです……！！」

彼がいい終える前に返事してしまった。それもちょっと大声気味になったし。うううはずい気持ちが声に出過ぎてる……！！！！

『くく、そっか。……じゃあさ、もーちょい付き合って？お前の声もっと聞いてたいから』