黒バス(宮地さんのみ)
借り物競争に出場することになった私。ぱぁんとピストルの音と共に走り出して、沢山ある紙から1枚選び出して手に取る。私のお題は……よし!
「宮地さ「何で俺んとこきてんだよ断る!!」早くない何で?!??」
即拒否られた。何でですかだってこのお題宮地さんじゃなきゃダメなんですよ!!!と叫んだら何か周りがおおっという声と共にざわつきはじめた。彼はその言葉にえって言って固まった。
何かザワザワしだした周囲……というか宮地さんと同じクラスの人達はめちゃめちゃ気になるが、早くしなきゃだしとりあえずほらこれです!と宮地さんに紙を開いて見せると
「……は??」
そこには『ドルオタ』の文字が。
「普通好きな人じゃねぇのかよ……!!」
そう叫んで彼は崩れ落ちた。周りはそっちかーと呟いたり、崩れ落ちた宮地さんにどんまいとか声掛けてた。……あーなるほどそういう事か。
「えっと、宮地さん……ごめんね?」
「謝んな轢き殺されてぇのか」
殺意のこもった声だった。悪いとは思ってますけどでもまさかそういう意味で期待されてたとは思わないじゃないですか!!!!
「うるせぇ期待して悪いか好いてるやつが借り物競争で俺の元にくるんだぞ期待するわ」
「えっ」
真っ赤になって固まる私を見て、とんでもない発言したことに気づいた彼。周りからのめちゃめちゃ生暖かいというかによによしたりわくわくするみたいな視線がとてつもなく痛い。辛い。めちゃめちゃ恥ずかしい……!!!!
「っ、ああああとで覚えてろお前ゴールしたらシバキ倒すからな行くぞ!!!」
「理不尽!!!!」
結果??激おこ宮地さんの凄い剣幕の猛ダッシュにより順位は見事1位でした。私はきっちりとシバかれ、そしてきちんと想いを伝えられました。両方の意味で泣いた。