黒バス(宮地さんのみ)
「……お前髪伸びたな」
私の髪をゆるゆると指ですいたり、触っていた一房取ってくるくるってしたりして遊んでた清志さんが突然そう言ってきた。
その言葉にあー確かにって思う。前はもーちょい短かったもんね。長めの髪だと巻いたりしやすいし色んなヘアアレンジしやすいけど、その長さでの手入れとか結構面倒だし、いい期待だから短くしようかなぁ、ってぼそっと言ったら
「切るなよ」
「えっ何で?」
くるって清志さんの方向いて聞いたら、ちょっと言いづらそうっていうかもごもごしてから「みゆみゆと同じだから」って。……何それ。
「ならやっぱ切る」
「おい」
「普通他の女の人と同じだからって言われてそうしよってなると思ってるの?めちゃめちゃ不快なんですけど」
むすーって顔しながらそう言ったらうぐって顔された。まぁド正論ですもんね?そうだよね?清志さんも同じ事された時めちゃくちゃ怒りましたもんね??そういう事ですよ。
というかですね、まず嘘なんてつかずにほんとの事言って貰えます??短い付き合いでもないので清志さんが何か隠してるのなんてばればれなんですよ??
「ってことで、ほんとの理由は?」
「……」
言いたくないというように目そらされた。何で??やましい理由なんですか??
「違ぇよ!!!ただ、その…………っ、……れが、………き、だから、」
「えーなにーきこえなーい」
ほらはーやーくーて急かしたら
「っ、だから!!!!俺が、お前の長い髪好きだからだよ!!!!これでいいか轢くぞ!!!!」
そう叫ばれた。真っ赤な顔で。わぁ清志さん、耳まで真っ赤ですよ。
「うるせぇなお前も同じだろうがよ!!!!」