黒バス(宮地さんのみ)
彼の許可をもらって彼のスマホのパスワードロックチャレンジしてみた。
まぁその許可くれた彼からは、絶対にわからないし開けられねぇよってハッキリ言われた。それがとてつもなく悔しいしムカッときたので何としても開けてやります。絶対に。
とりあえず、まずは思い当たる誕生日関連を打ち込んでみた。が、まぁ当然『パスワードが違います』って。ですよねー。
更に思い浮かんだ数字を打ち込んで見るが同じ結果。数回繰り返して間違えた為の制限がかかったので、それが解除される一定時間が経つまで別のを考えてみる。
というか一体何なんだろうパスワード……。数字四桁(これは彼が教えてくれた)とか……やっぱみゆみゆ関連かなぁ。ならグループのデビュー日とか??いや、総選挙で初めて上位だった日とか、初めての握手会の日??忘れるわけないとかなら初ドームコンサートの日??
ぶつぶつ声に出しながらうーんって悩んでると、それを聞いた彼に複雑そうな顔された。えっ何でそんな顔するの宮地さん。みゆみゆ関連じゃないの?違うの??
そんな彼に、もーちょいヒントくれてもいいんですよ?ってお願いしてみたけど華麗にスルーされた。いいもん頑張って開けてやるもん!!!!
で、もう一度考えてみる。
彼のさっきの反応的にみゆみゆ関連ではないのだろう。だとしたら…………私関連、とか??……ある、かなぁ。い、いやいや一応恋人同士だし!スマホロックチャレンジするの許される程の仲だし!信頼だし!!ありえるありえるありえてほしい!!!!
とりあえず私関連であると考えて、そうすると、何だろ四桁……。誕生日はさっきやって違ったし私関連でパスワードになりそうなの…………うーん、一番始めに思い付くとしたらあれだ、恋人同士って関係になった日かな。私今でもたまに信じられないくらいにびっくりしたし、それと同じくらい嬉しかったから。
まぁ宮地さんはどうだったかはわかんないけど、でもパスワードにするくらい大切に思ってくれたらいいな~。いや、ないかもだけど~って思いながら打ち込んだら
「えっ」「なっ」
私の声と重なった彼の呟く声。いつからいたのかわからないけれど、後ろをくるりと振り向くと、そこには頬を赤くした彼の姿が。
「えっ、あのその……ガチ????」
「……ガチじゃなきゃ開かねぇだろうが」
「で、ですよねぇ……」
「「…………」」
無言が大変辛い。てかえっ、まじか。まじなのか。パスワード……えっ。持ってる彼のスマホの画面をちゃんと見るとロック開いてるし、あっでも実は打ち間違えたのがあってたのかも。もっかい打ち込んでみようん…………
で、再度打ち込んでみて、
「あってる……」
「あ?何でもっかいチャレンジしてんだよ!!1回で充分だろうが!!」
「だだだだって信じられなくて!!パ、パスワードが恋人関係になった日とか何か凄く大切みたいじゃん!!!!」
「は??ずっと好いてたやつと実は両想いで恋人関係になれた日が大切じゃねぇわけがねぇだろうが轢くぞ!!!!!」
「えっ」
「あっ…………わ、忘れろ!!!!」
「む、むり!!!!」