短いの
おなまえは?
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・あまいあまいショートケーキ
グランサイファー内の食堂。厨房からわいわいと聞こえる明るい3人組の声をBGMに、目の前のショートケーキにフォークを差し込む。ふんわりとしたスポンジの感触と共にすっとフォークが落ちてひとくちサイズに。それを今度は上から刺して口の中へほうり込む。もくもくと口を動かすと程よい甘さと酸っぱさが丁度いいバランスで広がった。生クリームも柔らかすぎず硬すぎずで、苺も瑞々しくて美味しい。ああもうなんか何個でも食べれるかも…なんて思いながらふたくちめを切り取ろうとしたら目の前から小さく笑う声がした。ゆるりと目線を前に向けると、向かいの席に座って紅茶を嗜んでいた彼が口元を緩め笑っていた。瞳は団長やルリアちゃん達を見ている時と同じくらいひどく優しくて、私はすぐに目を逸らした。じんわりと頬が熱くて胸が苦しい。どくどくとうるさい心臓に落ち着けと心の中で言いながら、切り取ったふたくちめを口の中にほうり込む。でも何故かそれはひとくちめよりも酷く甘く感じた。
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