パーシヴァルさんと
おなまえは?
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私は今、アウギュステのビーチにいる。
目の前には眩しい程の日差しでキラキラと輝く青い海と白い砂浜。そこから視線を上げれば空と海の青と雲と砂浜の白のコントラストが素晴らしく綺麗で。あぁ、まさに理想の情景って感じだ。
そんな素敵な砂浜では団長とルリアちゃんを始め、その他団員の皆様がおのおの色々なことをして楽しんでいる。水かけあったりビーチバレーしてたり砂のお城作ったりなど様々。
そこで楽しんでる方々は殆ど水着なのだが、女性の方々は可愛らしかったり妖艶だったりする容姿を華やかな水着によって更に輝かせ、男性の方々はいつもは服や鎧に隠された鍛えられた身体を惜しみなく晒していたりいなかったりて。
その為だろうか、何というか……私の目が大変つらい。眩しい。目に入るみんなめっっっっっちゃキラキラしてる。まぁぶっちゃけ眼福ではあるんだけど辛い。許容範囲をオーバーしてる感じ。
そして、そんなキラキラで眼福だけど、許容範囲をオーバーしてる方が私の隣にも。
ちらりと隣に視線を向けると、そこには日陰の白いサマーベッドに横たわり、横には飲み物やフルーツ等を置いて寛いでいる私の大好きな人、パーシヴァルさんが。
「(何というか、もう、眩しい……!!)」
だって格好がもうヤバいんだ。彼の姿は簡単に言えば水着。そう水着なんだ。上半身が1枚シャツを羽織っているとはいえ、いつもより見えてる肌面積が多すぎて鍛えられた身体がばっっっちり見える。とても辛い。特に腹筋辺り。お腹周りのラインが超えっちで。何これ無理……つらい……。
それになんというか……ぶっちゃけていうと、あの腹筋に触れたいという欲が。お腹の割れたとこ触りたい。下腹部にあるラインも触りたい。てかなぞりたい……!!
でもこんな変態じみたこと言えるわけがない。嫌われちゃうかもだし。……ううでもしてみたい。……なんてめっっっっっちゃ欲まみれなこと考えながらガン見してたら
「……はぁ。見すぎだ、馬鹿」
呆れたため息と共に視線を寄越された。そんな視線もかっこいい。辛い。すき。
そして横たわっていた身体をおこしてこちらを見たかと思ったら
「どうせなら、触るか?」
上に羽織っているシャツをちらっと捲り、顎で示した先にはさっきからずっと見てたお腹……というか腹筋が。
えっなんで。いや触りたいと思ってたけど。めっっっっっちゃ思ってたけど!!!!えっえっでも、いいんですか……??
確かめる視線を彼に送ったら、さっさとしろみたいなのが返ってきた。
い、いいんですね?!遠慮なく触りますよ!!触るとかめっちゃ恥ずかしいけど、このサマー!!なテンションに流されて触りますからね!!い、いくぞ!!
覚悟を決めてゆっくりと震える指を彼のお腹に伸ばし、そっと触れる。すると触れたとこから少し熱めの体温が指からじりじりと伝わってきた。何でだろ……彼は火属性だったりするからかな……??なんて思いながら少し力を込めて押すと柔らかくなくとても固かった。筋肉がしっかりついてるからかな。まぁ当たり前だけど、でもこんななんだ……。
触れながら緩みそうになる口元をこらえつつ、指でなぞるのとか撫でるとかしたかったことをしまくって堪能してると
「……満足か?」
「はい!」
「じゃあ、次は俺の番だな」
「は、…………え????」
俺の番って何ですか??てかどうしてじりじりと私に近寄ってくるんですか、何でですかパーシヴァルさん??
「あの、え……な、何する気ですか」
「お前がさっき俺にしたのと同じことだな」
私がさっきしたのって…………お、お腹に触れて、感触堪能したり撫でたりなぞったりとかですけど、それをですが?!!?!
やばいと思った時にはもう遅く、彼に触れていた手はいつの間にかしっかりと掴まれ、彼から離れることが出来なくなっていて。
「ぱ、ぱ、ぱ、パーシヴァルさん待って待ってください落ち着いて」
「お前が落ち着け。あと俺は落ち着いているし待たない」
「いやだってここ外だし私の触っても得ないですよ細くないし!!触り心地悪いかもですしすべすべ感ないし!!!」
「何言ってる。寧ろお前は細すぎだ。毎回ベッドの上で思うがちゃんと食べてるのか??」
「食べてますよ!!主にパーシヴァルさんの手によって沢山食べさせられてるじゃないですか!!お陰で体重が増えてて今回減らすの大変だったんですよ……!?」
そのこと思い出して彼に対してむすって怒りながらそう言ったら
「……ほぉ、だからか。折角食べさせたのにまた細くなったのは」
「ひょわ?!」
いつの間にか腰に添えられた手がするりと私のお腹を撫でられて思わず変な声が出た。
「な、な、な、なに、を」
「折角太らせて抱き潰しても大丈夫なようにしたのにな……またやり直しか」
「っえ。あの、ちょ、ま、待ってパーシヴァルさん何か今変な言葉が、」
「だが細くなったが触り心地は今まで通りだな……。滑らかで柔らかくて、そして俺の手に吸い付くようで、」
つうっと横腹から正面に手が移り、そして私の下腹部を彼の大きくて熱い手が覆う。温かで気持ちいいけど、別のものも、じわじわと。
「っ、ふ。ぱ、パーシヴァル、さ、」
「……どうした。顔が赤いな。あぁもしかしたら熱中症になったのかもしれないし……部屋でゆっくり休むか。なぁ」
ミサキ、と、耳元で甘くて熱い焔のような声が私の名前を囁き、腰が抜けた。
何で、そんな声出してるんですか。焔点ってるですか……!!
「お前のせいだろうが。人の腹を存分に触りやがって。……好いている者から触られて何とも思わないとでも考えていたのか」
「そ、それは……」
何とも思ってなかった、なんて言えない。だって、触るだけですよえっちな訳……あ、でも私が彼に触られた時ぞわぞわしたからそんな感じだったと……??
「まぁこれはベッドの上で再度言い聞かせて教え込むこととしよう。頭にも、身体にも」
そしてひょいと抱えられた身体。彼の向かう先は、
「ま、待ってパーシヴァルさ、」
「待たない。先程そう言っただろうが。それに……」
私を見てくすりと笑って
「物わかりの悪い恋人には、お仕置きをしなくては、な……??」
触れてもいいですか
(その代わり大きな代償が必要でした。)
(その代わり大きな代償が必要でした。)
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