Find a Way
◼︎お試し以上
「男同士だけど良太くんなら嫌じゃねえな、全然」
それはつまりその先の行為もやぶさかではないということになる。
「そっちは私とキスしてみてどうだった?」
聞かなくても分かるっしょ!と答えたい良太だが、ここでちゃんと回答しておかなければ榊の性分からいって多分、後へは続かない。
「俺も全然大丈夫、っていうかむしろありがとうございます」
良太にしてみれば「抱擁とキスの試験」などかえってご褒美なのだから当然だ。
ところで、まだ済んでいないこと、というか「もの」がある。
試したいことは済んだけれど、それを放置するのも可哀想な気がしないでもない。なんせ嫌悪感など微塵もない、可愛い良太なのだ。
「どうすんだそれ」
それ、とはすなわち良太の元気な逸物だ。
「……おトイレお借りしてもいいっすか」
「手、貸してやろうか」
「えっ」
「嫌?」
「嫌、ではない、ですね」
「私のせいでそんなになったみたいだから、責任とって抜いてやろうか」
「でもそれって……」
「嫌なのか良いのかどっちなんだ?」
「じゃ、あの、お願いします……っていうか本気 なんすか」
榊はローテーブルの隅からティッシュを引き寄せて良太の隣に寄り添い、
「当たり前だろ。でも貸すのは手だけな」
と言うや否や、明らかな性感の施与を目的とした手つきで可愛い男のそこを衣服越しに撫でる。良太はこれに逆らえないし、第一逆らう必要もない。
依然として興奮を保ったままの頂点を布地の上から指先で軽くくすぐってやれば、喉の奥から微かに呻き声が漏れる。
燻銀の四角いバックルを外し、ジーンズの硬い縫製の重なった股間部分をくつろげる。ボクサーパンツには早速、欲情の涕泗が染み込んでいる。ブランドロゴの印刷された下着のゴムに人差し指を引っ掛けて解放し、ラクにしてやる。
「でけえな、おい」
と榊は月並みな感想を述べた。実際のところ男性型αの性器というものは平均より随分と「ご立派」なのだから仕方がない。その平均以上のものを臆さず握ると、ゆっくりと上下に擦り始める。右頬に軽く口づけをしてやると、先程のキスだけでは足りない、というような貪欲さで唇を貪られる。
先ばしりにまみれた榊の手指の上から、一回り大きな良太の手が重なる。決して女性的ではない榊の手指も、αの男と比べれば骨格の細さや関節の滑らかさが際立って繊細に見える。
抵抗もせずに榊は良太に唇を貪らせ手指を貸してやっていると、数分ののちに二人の指の隙間から白い液体が溢れ出た。特有の匂いがただよう。
自分と変わらない普通の精液の匂いだな、と榊は思った。
このαのカウパー液や精液には性フェロモンが多く含まれている。
もし私がΩならば、αのフェロモンを受容した途端に性的興奮で肛門が濡れ、抱いて欲しいと懇願するんだろうが、生憎こちとら平凡なβだからな。
こんなデカいブツを受け入れたいなんて思うものじゃない。
一度精を吐き出したものの良太は萎えず、その後も榊の口唇を味わいながら彼の掌中で二度絶頂を迎えひとまず収まった。
男性型αは精液の量も多い。箱ティッシュの残量も残りわずかとなってしまった。
ようやく唇を解放された榊は
「いっぱい出たな」
と拭き取られていない白濁液を広げてみせ、トイレで手を洗っておいで、と良太に指図した。
榊は手を拭い、ビニール袋を被せてある屑篭へ丸まったティッシュの山を詰め、袋の口を縛って蓋つきの大きいゴミ箱へ捨てた。洗面所で自らも手を洗っているうちに、良太がトイレで身なりを整え終わって出てきたようだ。
その後、良太は努めて平常心で榊に接しようとしたが、やはりどことなく、嬉しいやら恥ずかしいやらの興奮が抑えられないといった様子だった。榊が夕食をどうするかと聞いたが、今日は帰るという。
いつものように良太のバイクのエンジン音が遠ざかるのを聞いていた榊は、ここであることに気付く。
「あいつ忘れて行ったな」
テーブルの上に置かれた土産物の入った袋。普段であれば良太が忘れそうになったら一声かけただろう。
どうやらいつもとは違う高揚した気分でいたのは、榊も同じであったらしい。
「男同士だけど良太くんなら嫌じゃねえな、全然」
それはつまりその先の行為もやぶさかではないということになる。
「そっちは私とキスしてみてどうだった?」
聞かなくても分かるっしょ!と答えたい良太だが、ここでちゃんと回答しておかなければ榊の性分からいって多分、後へは続かない。
「俺も全然大丈夫、っていうかむしろありがとうございます」
良太にしてみれば「抱擁とキスの試験」などかえってご褒美なのだから当然だ。
ところで、まだ済んでいないこと、というか「もの」がある。
試したいことは済んだけれど、それを放置するのも可哀想な気がしないでもない。なんせ嫌悪感など微塵もない、可愛い良太なのだ。
「どうすんだそれ」
それ、とはすなわち良太の元気な逸物だ。
「……おトイレお借りしてもいいっすか」
「手、貸してやろうか」
「えっ」
「嫌?」
「嫌、ではない、ですね」
「私のせいでそんなになったみたいだから、責任とって抜いてやろうか」
「でもそれって……」
「嫌なのか良いのかどっちなんだ?」
「じゃ、あの、お願いします……っていうか
榊はローテーブルの隅からティッシュを引き寄せて良太の隣に寄り添い、
「当たり前だろ。でも貸すのは手だけな」
と言うや否や、明らかな性感の施与を目的とした手つきで可愛い男のそこを衣服越しに撫でる。良太はこれに逆らえないし、第一逆らう必要もない。
依然として興奮を保ったままの頂点を布地の上から指先で軽くくすぐってやれば、喉の奥から微かに呻き声が漏れる。
燻銀の四角いバックルを外し、ジーンズの硬い縫製の重なった股間部分をくつろげる。ボクサーパンツには早速、欲情の涕泗が染み込んでいる。ブランドロゴの印刷された下着のゴムに人差し指を引っ掛けて解放し、ラクにしてやる。
「でけえな、おい」
と榊は月並みな感想を述べた。実際のところ男性型αの性器というものは平均より随分と「ご立派」なのだから仕方がない。その平均以上のものを臆さず握ると、ゆっくりと上下に擦り始める。右頬に軽く口づけをしてやると、先程のキスだけでは足りない、というような貪欲さで唇を貪られる。
先ばしりにまみれた榊の手指の上から、一回り大きな良太の手が重なる。決して女性的ではない榊の手指も、αの男と比べれば骨格の細さや関節の滑らかさが際立って繊細に見える。
抵抗もせずに榊は良太に唇を貪らせ手指を貸してやっていると、数分ののちに二人の指の隙間から白い液体が溢れ出た。特有の匂いがただよう。
自分と変わらない普通の精液の匂いだな、と榊は思った。
このαのカウパー液や精液には性フェロモンが多く含まれている。
もし私がΩならば、αのフェロモンを受容した途端に性的興奮で肛門が濡れ、抱いて欲しいと懇願するんだろうが、生憎こちとら平凡なβだからな。
こんなデカいブツを受け入れたいなんて思うものじゃない。
一度精を吐き出したものの良太は萎えず、その後も榊の口唇を味わいながら彼の掌中で二度絶頂を迎えひとまず収まった。
男性型αは精液の量も多い。箱ティッシュの残量も残りわずかとなってしまった。
ようやく唇を解放された榊は
「いっぱい出たな」
と拭き取られていない白濁液を広げてみせ、トイレで手を洗っておいで、と良太に指図した。
榊は手を拭い、ビニール袋を被せてある屑篭へ丸まったティッシュの山を詰め、袋の口を縛って蓋つきの大きいゴミ箱へ捨てた。洗面所で自らも手を洗っているうちに、良太がトイレで身なりを整え終わって出てきたようだ。
その後、良太は努めて平常心で榊に接しようとしたが、やはりどことなく、嬉しいやら恥ずかしいやらの興奮が抑えられないといった様子だった。榊が夕食をどうするかと聞いたが、今日は帰るという。
いつものように良太のバイクのエンジン音が遠ざかるのを聞いていた榊は、ここであることに気付く。
「あいつ忘れて行ったな」
テーブルの上に置かれた土産物の入った袋。普段であれば良太が忘れそうになったら一声かけただろう。
どうやらいつもとは違う高揚した気分でいたのは、榊も同じであったらしい。