第2話
夢小説設定
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「ご飯できましたよー」
出会った日の翌日。
なにか助けになりたくて、ご飯を作りました。
飯だ飯だの声とともに駆け寄ってくる2人。
「無難にカレーでごめんね」
乱「飯があるだけありがてぇ」
玄「ほんとにそうだ。ありがとう」
いただきます、と手を揃える。
乱「うめぇ!!!!」
玄「普通のカレーと少々味が違うな」
「置いてあったコーヒーの素を入れてみたんです」
玄「おお!なるほど!!うまい!!」
「よかった」
「おかわり」と乱馬が私にお皿を差し出す。
乱「名前は料理が得意なのか?」
「得意って程じゃないけど、毎日ご飯作ってたよ」
玄「そういや、父親の話しとったな」
「はい。ご飯は私の担当だったから」
乱「その親父はどこ行ったんだ?」
こんもりカレーがのったご飯をかきこみながら何気なく聞く乱馬に私は苦笑いしながら答える。
「わからない」
玄「わからない?」
「引っ越しするって突然言われた日に姿を消しちゃって」
乱「どういうことだ?」
「私もなにがなんだか。聞きたいこと山ほどあったのにここに行けば大丈夫の一点張りで唯一渡されたのが天道道場までのメモなの」
きっと私は捨てられたんだ。
母親は小さいころに病気で亡くなってそれから父との2人暮らしがずっと続いていた。
それでも私は幸せだった。
贅沢な生活なんてもちろんできなかったけど父との日々で思い出されるのは楽しい思い出だけだった。
だから私は…
父は私を愛してくれていた、と思っていた。
でも違ったみたい。
「重荷だったのかもね」
へへ、と笑いながら言うと
乱「…」
無言で乱馬が頭を撫でてくれた。
それがとても温かくて。
玄「天道道場には知り合いが?」
「小さいころ、この辺に住んでてそのとき遊んでた子が天道さんだったらしくて」
乱「なんだ、知り合いなのか」
「知り合いっていっても記憶なんてほとんどないよ」
顔だって覚えていない。
近所付き合いだけだと思っていたのにいまだに父は天道さんと連絡を取り合っていたなんて。
「まぁ、いいの。まだ助けてもらえる場所があるってわかってるから」
乱「そうだな」
玄「わしらのことも頼ってくれて構わんからな」
「ありがとうございます」
私もカレーを口にして、
大量に作ったはずのカレーはすっかり空になった。
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