今度は3人で。
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ドアを開けるとカランカランと昔ながらのドアベルが静かな店内に響く。
めちゃくちゃ雰囲気いい・・・この喫茶店好き。
お店の雰囲気に浸っているとマスターらしき人に声をかけられる。
「お好きな席にどうぞ」
「あ、は・・・い?」
店内を見回しながらマスターの言葉に返事すると、ある光景を目にしてしまい、語尾が上ずった。
その異様な光景に思わず目が釘付けになる。
「彼知ってるの?」
私の様子に再びマスターが声をかけてくる。
「あ、いえ・・・その・・・知ってるような・・・知らないような?」
どうにも歯切れが悪い返事になってしまった。
存在は知っているが、直接の知り合いではないからだ。
むしろ、うちの学校で彼を知らない人など居ないのではないか?
「そう。彼ね、うちの常連さんでね。いつも頼むものは同じ。」
「コーヒーと・・・モンブランですか?」
彼のテーブルを見て、そう聞く。
「そう。」
マスターが短く返事をする。
毎回頼むということは好物なのかな?
だったら私と同じだ。
あ。今、笑った?
そんなことを思っていると、当の本人と目が合ってしまった。
まずいと思ったものの時すでに遅し。
一瞬目を丸くした彼の眉間に皺が刻まれていく。
「あっと・・・マスター、メニュー表もらえますか?」
そう言ってカウンター席に座る。
帰ろうとも思ったが、失礼な客認定されては再来店しづらいではないか。
それに、私はモンブランが食べたくて仕方がないのだ。
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