桜舞う中で
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「##NAME1##・・・お前、こんなところで何してんだよ・・・ほんっと焦った・・・」
そう言って彼が私のことを抱きしめてくる。
状況がいまいち呑み込めない。
「大阪の友達と遊んで帰ってきたら、家の近くで##NAME1##は変な奴に絡まれてるし・・・」
耳元で彼の声がする。
耳が熱い・・・っていうか心臓止まりそう・・・
「あ、あの・・・警察・・・」
やっとの思いで出た言葉はそんな言葉だった。
そんなことよりも聞きたいことがあるのに、うまくしゃべれない。
私を抱きしめていた腕が解かれ、彼はバツの悪そうな顔をする。
「あぁ。あれ?・・・とっさについた嘘。」
へ?
「あの場からお前だけ奪って逃げてもよかったんだけどさ、
もし追いつかれたりしたらお前に怪我させるかもって思ってさ」
私はなおも理解の追いつかない頭で必死に考えを巡らせる。
そんな私に彼は「とっさの判断にしてはよかっただろ」なんて笑いかけてくる。
そんな彼にやっとの思いで私は本当に聞きたいことを聞いた。
「何で・・・何で宍戸くんがここに・・・?」
そう聞かれた彼は驚いたような顔した。
「あれ?知らなかったのか。俺、この春からここの近くの大学に通うんだよ」
えっ・・・?
「と、都外って・・・大阪だったの?!」
「おう。この近くにマンション借りて、今はそこに住んでる」
そうだったんだ・・・
だったら、聞けばよかった・・・
宍戸くんが新天地で頑張ろうってことなら私も新天地で頑張ろうって・・・
まさかその新天地が同じ場所だなんて・・・
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