・・・来てしもた。




やっぱあかん？！

あかんよな？！

だってさっきからめっちゃ見られとるし・・・




まぁ、ここ女子高やしなぁ。

女子高に男子が来たらそりゃざわつくよな。




ここまで来たんはええんや。

問題はこっからどうするか、や・・・


「はぁ・・・どないしよ・・・」


俺が頭を悩ませていると聞き覚えのある声が聞こえてきた。



「あれ？財前くんやん。何やってんの？」


彼女は多田さん言うて、俺の彼女である##NAME1##先輩の友達。



「へぇ～？ほぉ～？」


そうこうしてると多田さんがにやにやしながらこっちを見ていた。



「な、なんすか！」


「いんや？かわいい彼女を迎えにきたんやろ？いじらしいなぁ～・・・」



俺が言うのも何だが、多田さんは少しおじさんっぽい所がある。

この間も俺らのことを見て「男女仲良きことは美しきかな」とか言っていた。





「・・・あっ！せや！せっかくやから入っていき！今ならええもん見れるから！」


そう言って多田さんは俺の腕を捕まえてぐいぐいと引っ張っていく。



「えっ？！ちょっ、多田さん？！」




さすがに女子高の敷地内に入るのは躊躇いが・・・！





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