やっぱり好き
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・・・来てしもた。
やっぱ、あかん!?
あかんよな!?
自問自答を頭の中で繰り返していると、めっちゃ視線を感じる。
まずい。
めちゃくちゃ注目浴びてる・・・
女子高に男子が来たら、そりゃざわつくよな・・・。
ここまで来たんはええんや。
問題は・・・
こっからどうするか、や。
「はぁ・・・どないしよ・・・」
俺が頭を悩ませていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あれ?財前くんやん。何やってんの?」
彼女は多田さん。
俺の彼女、[#da=1#]先輩の友達。
「へぇ~?ほぉ~?」
多田さんが、にやにやしながらこちらを見てくる。
大方、俺がドギマギしてる姿を見て楽しんでるんやろな。
悪趣味な人や。
「な、なんすか?」
「いや?かわいい彼女を迎えにきたんやろ?いじらしいなぁ~・・・」
男の俺が言うのも何だが、多田さんは少し話し方が、おじさんくさい所がある。
この間も俺らのことを見て「男女仲良きことは美しきかな」とか言うてた。
「・・・あっ!せや!せっかくやし、入っていき?今ならええもん見れるから!」
そう言って多田さんは俺の腕を捕まえて、ぐいぐいと引っ張っていく。
「えっ!?ちょっ・・・!」
さすがに敷地内に入るんは・・・!
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