17話 滴る肉汁
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す、すごい・・・
これ・・・目の前で焼いてくれるやつだ・・・
そう思いながら鉄板をガン見していると、いつの間にやら登場したシェフたちが肉の説明をしているが耳に入ってこない。
思わず隣の宍戸に声をかける。
「え・・・ねぇ・・・戸惑ってるの、私だけなの?」
「いや・・・俺も大分戸惑ってる・・・」
そう言う彼の顔を覗くと、眉間に皺が寄っていた。
「あ。やっぱり?肉の説明されても、ちんぷんかんぷんでさ・・・」
「あぁ・・・俺もだ」
「私としては、肉の説明よりもこの状況の説明をして欲しくてさ・・・」
「俺もそう思う」
がっくんとジロちゃんだって、どっちかと言うと私たちに近いはずなのに、彼らは目の前で焼かれるお肉に目を輝かせている。
高級焼き肉とはいえ、普通にお肉を貰って自分たちで「ウェーイ!」って焼いて食べるものだと思っていたから驚きを隠せない。
太郎に手配を全て頼んでしまった私が間違いだった。
この現状に緊張して、肉の味が分かりそうにない。
しかし、肉を焼く匂いが漂ってきて否が応でも鼻腔を刺激される。
あ・・・めっちゃ、お腹すいてきた。
白飯かきこみたい。
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